特集:石井輝男 怒涛の30本勝負!!
-年/日本
石井輝男監督作品は‘コメディー’です
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
川島透監督の1994年の作品『押繪と旅する男』の原作は江戸川乱歩である。江戸川乱歩の原作の映像作品は得てしてこのように幻想的なものになりがちなのであるが、そのような‘暗黙の了解’を無視して制作された作品が石井輝男監督の1969年の作品『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』である。
公開当時は18禁の指定を受けていたこの作品を今改めて見直して、タイトルほどにインパクトを受けることがない理由は、はっきり言うならばシナリオがメチャクチャだからである。主人公の人見広介が自分と瓜二つの菰田源三郎の死亡記事を目にしたことから、埋葬された源三郎が生き返ったように見せかけて源三郎に成りすますことに簡単に成功してしまうことから恐怖よりも笑いを誘う。ラストシーンも人見広介が自分の妹である秀子と愛し合うようになり、駆け落ちしてしまうのであるが、何故か間もなくして花火と共に2人の体が空高くバラバラに飛び散って自殺してしまうという荒唐無稽さである。
石井輝男監督作品は冒頭のシーンは冴えを見せるのであるが、直ぐにストーリーがグダグダであることがバレてしまう。1969年の作品『徳川いれずみ師 責め地獄』も同様で、冒頭の女性の首切りの刑からラストの女性の股裂きの刑までエログロ、バイオレンスは凄まじいのであるが、有り得ないストーリー展開の上、やりすぎるために笑ってしまうのである(ちなみに『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』は『Horrors of Malformed Men』というタイトルでアメリカで、『徳川いれずみ師 責め地獄』は『Das Freudenhaus von Nagasaki』というタイトルでドイツでもDVDがリリースされている)。
しかし1999年の作品『地獄』は同様のテイストで制作されたはずなのであるが、素直に笑えなかった。オウム真理教の主要メンバーや宮崎勤や林眞須美など実在の人物が石井監督の‘餌食’になっているためなのか、あるいは石井輝男監督の作風に時代が追いついてしまったからなのかよく分らないが、エログロ、バイオレンスという作風に追いついてしまう現代とは一体何なのかと考え込んでしまう。そのことを石井監督も感じていたためなのかラストで‘明日死能’という最早訳の分らないキャラクターを丹波哲郎に演じさせて、辛うじて笑いをとっていた。
「不適切な発言あった」首相が衆院本会議で謝罪(朝日新聞) - goo ニュース
代表質問 大風呂敷公言、首相開き直り 逃げる/投げる/はぐらかす(産経新聞) - goo ニュース
それにしても菅直人首相は国民が聞きたいと思っている質問に限ってなかなか
答えてくれない。肝心なことには答えられないのに、自民党の稲田朋美の策略に
まんまと乗ってしまい、余計なことだけを口走らされてしまい、結局謝罪する羽目に
陥ってしまっている。その上、官僚が用意していた原稿を読んでいたにも関わらず、
言い忘れていたことがあったというのだから、菅直人は完全に老いていると思う。
しかし稲田朋美にそれだけ威勢よく発言できるならば温家宝首相に対して何故
もっとはっきり尖閣諸島は日本固有の領土だと証拠資料も差出して断言しないのか
理解に苦しむ。