THE LAST MESSAGE 海猿
2010年/日本
背中で輝く‘海上保安庁’の文字
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
「あそこに残っている5人は、1500億を沈めてまで助ける価値のある人間なのか?」という内閣参事官の吉森久貴の残酷なセリフに対する海上保安庁 警備救難部救難課長の下川の「私にはその質問の意味が全く分かりません」という決めのセリフは是とするとしても、ラストで吉森が下川に「5人は助ける価値のある人間だった」と認めた時の下川の見せた笑顔には納得がいかない。何故ならば吉森のセリフの背後にはこの世の中には助ける価値のない人間が存在するという意図が隠されているはずであるが、海上保安庁は救出時に助け出す人間が助ける価値があるのか無いのか事前に確認することはありえず、誰でも助けるはずであり、下川は立場上、吉森の真意を詰問するべきなのであるが、そこまでしないまでもやはり苦笑いくらいは見せるべきであろう。
終始ストーリーもこのような緩い感じで、例えばスティーブ・マックイーン、ポール・ニューマン主演の『タワーリング・インフェルノ』(1974年)のような物語の重厚さは微塵もないのであるが、見方を変えてこの作品を海上保安庁のプロモーションヴィデオとして観るならばこれほど完成度の高いものは未だかつてなかったはずなのだから、十分観賞に耐えられると思う次第である。
国勢調査の「未回収」増加 データの信頼性も“良心”頼み(産経新聞) - goo ニュース
今後、国勢調査の信頼性はますます低下していくと思う。例えば今回、調査票を
郵送でも提出できるようになった。本来ならば小型の郵送用封筒を使用しなければ
ならないのであるが、誤って手渡し用封筒でポストに投函するミスが各地で相次いで
いるらしく、切手を張らずに投函されたものもあるらしい。この件に関して総務省は
「初めての試みで、勘違いされる方がいるかもしれない」とコメントしているが、私は
これは勘違い以上に“ボケ”が主な原因だと思う。つまり高齢化社会においては
自分自身が何者なのか分からなくなっている人がますます増えるだろうし、自分自身
がよく分らないのに隣人が誰なのか分かる訳がない。5年後の調査はもう無理