特集:川島透映画祭
-年/日本
イメージとの葛藤
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
本来は性根は優しい男なのであるが、その生真面目さが祟ってヤクザな世界から抜けられない。川島透の監督デビュー作である主人公の『竜二』はそのような男ではないだろうか? どうしてもヤクザな世界から抜けられないのであるならば、ヤクザな振りをし、イメージを巧みに利用して上手く乗り切って行こうという試みが2作目の『チ・ン・ピ・ラ』である。3作目の『CHECKERS in TANTAN たぬき』において川島監督は当時絶大な人気を誇っていたチェッカーズが、実は超能力を持ったタヌキであったというイメージの転倒を試み、4作目の『野蛮人のように』では逆にイメージに翻弄される女性を描き、5作目の『ハワイアン・ドリーム』は『チ・ン・ピ・ラ』の続編といえる作品である。
しかし6作目の『押繪と旅する男』で川島監督の作風は一変してしまう。年老いた主人公である元木邦晴が少年であった頃の自分自身と交錯させながら、現実を捨てて永遠の若さと美貌を選んだ兄の元木昌康を追い求めている。それまでイメージを弄びながら作品を制作していた川島監督が、この作品においては、兄の元木昌康が追い求める押絵細工の中の娘、そして元木邦晴が追い求めるそのような理想の兄(=金子正次!?)という究極のイメージを渇望してしまっているのである。これは驚くべき変化であり、この作風の激変が、イメージの戯れに疲れ果てた川島透監督の老いによるものなのか、あるいはラストシーンで登場人物たちが見つめる蜃気楼の中に浮かび出ていたであろう‘真実のイメージ’を作品に取り込むという映画監督としての‘第二章’の始まりなのか(『チ・ン・ピ・ラ』で主人公の藤川洋一はガールフレンドの長崎裕子に人生の‘第二章’を拒絶されていたが)、16年という満を持した7作目で証明されることになるだろう。
菅首相「やあやあ」という感じ=急きょ日中首脳会談も演出?(時事通信) - goo ニュース
菅首相、中国語通訳同行せず…廊下で首脳会談(読売新聞) - goo ニュース
日本側、首脳会談に中国語通訳不在=「危機管理上大問題」自民追及へ(時事通信) - goo ニュース
今回の日中首相同士の会談は偶然を装いつつも周到に用意されたものだという
見方があるらしいのだが、それならば何故日本側は中国語通訳を同行させなかった
のか疑問が残る。外務省の北野充アジア大洋州局審議官は「(首脳会談は)日本側
からお願いしたわけではない。実現することが分かっていれば準備するが、そういう
状況ではなかった」と、会談が想定外だったと言い訳しているが、アジア欧州会議に
日本の首相が出席しているのだから、外務省はあらゆる可能性を想定しておかな
ければならないはずである。政治主導というものが“反官僚主導”というスタンスを
意味するのであるならば、民主党の外交はこれからも暗澹たるものでしかなくなる。