MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『がっこうぐらし!』

2019-02-07 00:56:18 | goo映画レビュー

原題:『がっこうぐらし!』
監督:柴田一成
脚本:柴田一成
撮影:吉沢和男
出演:阿部菜々実/長月翠/間島和奏/清原梨央/金子大地/おのののか
2019年/日本

ゾンビ映画における「リアリティー」について

 本作が何を目指しているのかよく分からなかった。主人公たちが「美少女戦士」としてゾンビと激しい戦闘を繰り広げるわけでもなく、あるいは『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(押井守監督 1984年)のような徹底したモラトリアムが描かれているわけでもない。
 だから本作は原作のファンか、あるいは主演している「ラストアイドル」と呼ばれるグループのメンバーのたちファンによってのみ楽しめるものなのかもしれないのだが、おのののかが演じた教師の佐倉慈が襲われた時期が混乱しているように感じた。ゾンビによって起こされた火災を消すために恵飛須沢胡桃、丈槍由紀、若狭悠里、直樹美紀と佐倉慈が現場に赴き、胡桃がゾンビの相手をしている間に、悠里と美紀が校内に、由紀と慈が校舎の外に逃げたはずなのだが、その後の展開を見ていると慈は美紀が登場する以前にゾンビに咬まれてゾンビと化しているのである。それとも由紀と逃げた慈は、由紀が見ていた幻想だったのだろうか。あれだけ校内や校庭をうろうろしていたゾンビの死体も彼女たちの卒業時期にはすべて片づけられており、彼女たちの後輩だった美紀が3人と一緒に卒業してしまったりとストーリーに芯がないように感じた。

ラストアイドル「愛しか武器がない」MV【映画『がっこうぐらし!』主題歌】


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