古文書のコピーを職員に頼んだところ「すみません。時間がかかりますから椅子に座ってお待ち下さい。閉館近くになるかもしれませんが、よろしいですか」と言う。変だなとは思ったが、私の前のコピーがやたらと多いようである。
「よかないが、しゃーないやん。馬鹿みてえにコピー頼んだんがおるんかい。常識の範疇を超えとるな」と大声で怒鳴ると、資料閲覧室は張り詰めた空気になった。対面の女子学生は私の目をまともに見なかった。
結局45分も待たされた。コピー総数約100枚を受け取ったのは読解能力の乏しい大学生だった。クソミソに言われて非常にバツの悪そうな顔をしていた。悪いのはこの学生だけではない。職員にも大いに問題はある。
コネで入った職員は仕事が遅いくせに生意気である。手際の悪いおばはんはきつい一発を受けて、応援部隊を下から呼んでピッチを上げた。要するにやればできるのを普段はダラダラしているだけなのである。
1階と2階のコピー機を使って仕事を振り分ければいいことに考えも及ばないのがよく分かった。館長はじめ田分け者揃いということだ(笑)