寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

居酒屋 とよ(大阪京橋)

2007年11月20日 | 外食

京橋駅から辿り着くまでに二度道を尋ねた。マグロを安く食わせる立ち飲み屋である。17時過ぎ、既に何人か待っていた。

テーブルの奥に陣取り、コースを頼んだ。トロか赤身を選ぶシステムらしい。壜ビールとコップは客自身が取りに行く。

大トロ、ウニ、イクラ

ネギがたっぷり盛られたホタテの酢の物

私は連れにつめた指の移動ネタ(タモリが地下鉄でやって客の反応を楽しんだ話)を披露して、ビールをあおっていた。

隣で愉快に飲んでいたファミリーが親しげに話しかけてきた。大阪ではよくある風景なのだが、しまった、と思った。「その筋の人」であることがピンときたからである。別にイチャモンをつけられなかったので、美味しいフグの店の話などをして盛り上がった。

追加注文のカンパチぶつ

角刈りの長身の男は最後までズボンから右手を出さなかった。連れは帰り際に「あの人、えんこ飛ばしとったわ」と引き攣った表情で語った。

「お前、気づかへんかったんか。まだまだやのぅ」

老若男女、堅気と極道が一堂に会する店、東京にはない魅力だ。ちなみに後ろ側は墓地である(笑)

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売れない「数の子」

2007年11月20日 | 食材
世界を飛び回るバイヤーから興味深い話を聞く機会があった。

「昔、数の子は12月に売り切る商品だったよな」

「うん。ここ数年出回るのが早くなっているよ。11月から売られるようになったもんね」

「そうなんだ。つまり売れないということだ。お節を買う時代になったのも一つの原因だよ」

「どういうこと?」

「お重の中に入ってる数の子なんてせいぜい3つくらいだろ。たくさん要らないということ」

「なるほど…寿司ネタとしても人気は低いし、数の子は別に食わんでもええという人が多いしな」

「どうしようもない状況なんだ」

「じゃー塩抜きして生醤油かけて食ってる俺は旧人だなw」

縁起物としての数の子を食べる文化が消滅する日もそう遠くはない気がする。正月に家族が揃って卓を囲む習慣も無くなり、個食の時代となってしまった。次は食糧危機である。悲しいことだが、現実から目をそらすことは出来なくなると思う。

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