私はレッド・ゼッペリンのファンであるが、ジミー・ペイジ信者では決して無い。故に信者とは見解が大いに異なることだろう。
狂熱のライブを最初に聴いたのは高校入学前後だったと思う。アルバムの演奏と比べるとえらい雑な感じがした。ドラムソロや無骨なソロのオンパレードの「幻惑」は最後まで好きになれなかった。
東広島で同じ下宿に住んでいた0君はジミー・ペイジのことを「下手じゃん」と斬って捨てていた。そしてエディ・バン・へーレンの凄さについて熱っぽく語るのであった。
「比較対象が悪過ぎるわ」とは内心思ったが、もたついて音を外し単調なソロを繰り返す男は当時でも既に過去の人として見られていた。エディを東京下町の粋な酒豪に譬えれば、ジミーは京都のしみったれたアル中くらいになろうか(笑)
大学時代にデビューから解散間際までの様々なブートレッグを集めた。その結果、ジミーの全盛期は1970~71年だと私は思う。1973年のコンサートではパワーはあるが、キレという点では明らかに下降線を辿っている。
MSGでの三公演からツギハギして疑似完全盤を作った理由はその辺にあるのではないだろうか。新リミックスでは音の分離が良くなっている。差し替え変更により「天国」の序盤及び終盤では印象が随分変わり、後半気持ち悪くなる。
一昔前のブートレッグで流行した紙ジャケ仕様で、ディスクが裸のまま入っている。キツキツの状態で、出し入れが非常に困難である。読まない解説と利用価値の無い紙ジャケはゴミ箱に投げ入れた。
「つまらんモン作る暇があったら、リハビリちゃんとせえや」と考えるのは私一人ではなかろう(苦笑)

