寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

福山市の鞆町遊廓跡(その3)

2011年12月07日 | 
木造三階建ての元妓楼は現在「鞆ノ津ギャラリーありそ楼」として使用されている。遊廓建築を負の遺産として取り壊す動きが強い中、保存し新たな命を吹き込んだことは高く評価したい。1階格子戸の造りはなかなか洒落ている。

 鞆町遊廓は広島県鞆町に在つて、山陽本線福山駅から鞆線に乗替へ終点の鞆駅で下車する。瀬戸内海の要津で、多度津への連絡線が出る。貸座敷は目下九軒あつて、娼妓は約四十人居る。四国及九州地方の女が多い。店は陰店を張つて居て、娼妓は居稼ぎ制、遊興は時間、仕切、泊花等であつて、廻しは取らない。費用は、一時間遊びが一円四五十銭、半昼半夜は三円、通しの泊花は六円見当で、台の物は別だ。

『全国遊廓案内』

戦前有磯町の通りは朝鮮通信使の宿泊所となった寺まで一続きだった。今では広島県道で通りが分断されて大分趣が変わっている。

有磯町の通りを分断する広島県道22号福山鞆線

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