平成23年(2011)は日東第一形勝300周年にあたるということで福禅寺の境内には赤い幟がたくさん立っていた。下駄箱に靴を入れて受付の女性に拝観料(200円)を払う。本堂の隣(右手)が對潮楼(客殿)となる。どうやら私が一番乗りのようだ。女性は「本堂内部以外は自由に撮影していいですよ」と言った。
對潮樓 禪寺にある。元祿年間の建築で、海山の絶勝がこの一樓にあつまるといつても過言ではない。樓上に座して眸を放てば、燧陽の碧潮を距てゝ、遠く讃豫の連峰を望み仙醉・辨天・皇后の島々は眼前に展開されて、眞に畫も及ばぬ感がある。
舊幕時代には、西國諸侯の參勤する者や、文人墨客の漫遊する者が、必ず鞆に寄り、此樓に登つて吟唱し相樂んだものである。
『備後名所鞆津と阿伏兎 / 葦陽資料叢書第三集(大正十三年)』
對潮樓 禪寺にある。元祿年間の建築で、海山の絶勝がこの一樓にあつまるといつても過言ではない。樓上に座して眸を放てば、燧陽の碧潮を距てゝ、遠く讃豫の連峰を望み仙醉・辨天・皇后の島々は眼前に展開されて、眞に畫も及ばぬ感がある。
舊幕時代には、西國諸侯の參勤する者や、文人墨客の漫遊する者が、必ず鞆に寄り、此樓に登つて吟唱し相樂んだものである。
『備後名所鞆津と阿伏兎 / 葦陽資料叢書第三集(大正十三年)』