寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

道越町の婆さんと話し込む(その1)

2011年12月11日 | 
福禅寺を出て昔遊廓案内所があった場所に立つ。私は北から坂を上って来たおっさんを捉まえて尋ねた。

「石垣の近くに遊廓地と刻まれた石標があるのを知りませんか」

「ん?石標。わしは知らんで。ほんまにあるんかのー」

狭い坂道でいい年をした男2人が「ないどー、どこじゃー」などと大声を出している所に婆さんがゆっくりと近付いてきた。そして、そうに喚かんでもえかろーに、というような表情を浮かべてこう言った。

「石は移したんじゃ、この下にあるわ」

男達は遊廓案内所の前から西方向へ続く下り坂を見て頷いた。

「この道がお玉小路(おたましょうじ)ですか」と即座に質問を浴びせた私に老婆は少し驚いていた。

「そうじゃ。あんたーよう知っとるが」

「えーまー。鞆に来る前にちーと勉強したけーなー。ははは…」

備後弁を意図的に使う私に釣られておっさんと婆さんも笑い、気まずい雰囲気は解消されたのである。おっさんは「見つかってえかったのー」と言って去って行った。

お玉小路
 福禅寺下の道越町中筋への小路で,お玉湯という遊女街の銭湯があったからともいう。

『鞆の地名あれこれ』

遊廓案内所跡付近からお玉小路を見下ろす

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縁起物のレンコン

2011年12月11日 | 食材
先がよく見通せるという意味から御節料理には欠かせないレンコン。煮しめが定番だが、酢の物や揚げ物にしてもおいしい。サクサクのレンコンをすりおろして魚介などを包んで蒸しあげた料理(蓮蒸し)も好きだ。一見地味に見える食材ほど料理の幅は広い。

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