寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

一眼レフを手にした初老の男性と舟宿の前で会話する

2011年12月15日 | 
古い民家の造りをじっくり観察する初老の男性と目が合い時の挨拶を交わした。

「黒壁に菱形の窓は珍しい。実にシブイですねー」

一眼レフを手にしたおっさんはニコッとして相槌を打った。私たちは御舟宿いろは(いろは丸事件談判跡)の前に移動して簡単な自己紹介をした。県北からやって来たと言う男性は「実は鞆からわりと近い港町(※ウィキぺディアでは分をわきまえずに自前で新幹線駅を拵えて大失敗した例として紹介されている)も観光の候補地だったんです。悩みましたが、結局こっちにしたんですわ」と告白した。私は眉間に皺をよせて口を開いた。

2007年にオープンした御舟宿いろは

「あーアノ暑苦しい田舎町ですか。別に地元の肩を持つわけじゃありませんが、貴方は正しい選択をしたと思います。断然こっちの方がいい。福山の人間はふるさとを褒めちぎるような愚かなことはまずしませんからなー」

「アソコは自慢ばかりするんですか?」

「えー鬱陶しい位に。真の郷土愛とは欠点をズバッと指摘した上で自ら直していくことじゃないですかねー。香ばしい部分を覆い隠すがための自慢なんて無意味だ。なぜなら眼力ある人間(観光客)は黒点(裏稼業が前面に出る滑稽さ)を一発で見抜いてしまうから…」

「………」

ズケズケと物を言う年下に往生した男性はションボリしてお玉小路を上って行った。私は鞆の代表的な天ぷら建築「平野屋」を見て一方通行の道を北上することにした。

平野屋(履物屋)

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今年お世話になった人たちへ

2011年12月15日 | 日記
礼状を出そうと思ってはや2週間が過ぎた。最近本当に筆不精になったと反省。平成23年も残すところ2週間少々。年賀状と合わせて今週中にぜひとも書き終えたいところである。

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