寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

道越町の婆さんと話し込む(その3)

2011年12月13日 | 
福山市鞆町の埋め立て・架橋計画には反対と言う婆さんの長い話を要約すると以下の3点になる。

1.港の景観が損なわれることでの観光客(および収益)の減少
2.橋が出来ると鞆町は単なる通過点になってしまう危険性
3.交通事故多発と騒音増加による生活環境の悪化

彼女の2番目の指摘は流石年の功と思った。これは瀬戸内の島々で実際に起こっている問題である。目先の便利さを追求して逆に大きなものを失った事例を私はたくさん知っている。老婆の呟き(「自分の生まれ育った町を好き勝手にいじられて嬉しー者はそうはおらんで」)が未だに私の頭から離れない。最後にもう1つ有益な情報を教えてもらった。

「この前、外国の人が仰山来とったで。何でも世界遺産登録への動きが出とるとか。すんなりと橋は架けられんなー。広島県知事は計算しとったんじゃろーか」

「頭のいい湯崎さんのことだから、当然計算済みでしょう。県内外の多くの人たちにこの問題を考えさせるきっかけを作ったのは彼の功績ですよ…」

もはや福山市だけの問題ではなくなったのである。福山市の宝は広島県の宝であり日本国の宝でもある、そして世界の宝とも言える。我々の考えは見事に一致した。にこやかな表情になった婆さんは更に喋った。

「今の市長の親戚筋がこの(=お玉小路)下に住んどる。…医王寺から見る景色は格別で。時間があるんなら行ってみ」

「分かりました。医王寺まで足をのばしますわ。色々とありがとうございました」

私は礼を述べて坂を下った。

歴史発見福山鞆の浦マップより満越町を拡大(紫色の矢印が私の歩いたコース、ピンク色の丸が遊廓地と刻まれた石柱の所在地(移設後)

※冒頭の画像は2007年の第5回鞆・町並ひな祭マップより道越町辺りを拡大したもの

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

適度な硬さの牛すじ煮込み

2011年12月13日 | 食材
牛すじは食べやすい大きさに切り一度ゆでこぼし、臭みと余分な脂を抜く。ボイルしたすじ肉(冒頭の画像)をたっぷり酒を加えた出汁で煮る。加える調味料は醤油と砂糖少々。圧力釜を使うと極めて短時間で仕上がるが、厚底ふた付き鍋でも代用は可能である。

私はトロトロになった肉は好みではないので、若干歯応えを残すように煮込み時間を調整している。今回は肉だけ炊いたが、こんにゃくなどを合わせても美味しい。噛めばじわりと深い味が出てくる煮込みを温かいご飯の上にのせて食べるとおかわりは必至だ(笑)

牛すじ煮込み

にほんブログ村 料理ブログ 男の料理へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする