皆既月食の様子を観察する

午後１０時１０分防寒服を着て外に出た。雲がないので月が欠け始めたのがよく判る。すぐに家に戻りストーブの前で暖をとった。

午後１１時３０分皆既月食を撮影。オレンジ色に光る月はとても綺麗であった。静寂の中での天体観測で私はほんの一瞬子どもに戻っていた。

朝鮮通信使の迎賓館として使用された福禅寺對潮楼（その３）

貸切状態の對潮楼で絶景を愛でる。弁天島では台風接近によって屋根が破損した福寿堂の修理が行われていた。薄っすらとではあるが四国を望むことができて良かった。

朝鮮通信使をもてなす日本側は相当神経を遣ったらしい。ここ鞆で出された食材について文献に少し記述がある。鮮鯛・生鮑・いな（ぼらの幼魚）、家猪（かちょ＝豚）・猪・鹿、大根、干し椎茸などの好物が調理されており、塩魚や川魚は好まず熱いものも苦手だったことが分かる（『朝鮮通信使をもてなした料理 / 高正晴子　明石書店 ２０１０年』）

今後鞆のホテルで朝鮮通信使に出した御膳（の一部）を再現して観光客や市民に提供することを真剣に考えてみる価値はあると思う。美しい景色とおいしい料理の相乗効果は計り知れない。