国道2号線「西桜町2丁目」交差点そばの歩道橋、その太い支柱に海抜(2・8㍍)表示板が取り付けられている。場所は福山市西町1丁目24-6の南側、芦田川の土手(左岸)から比較的近い。

私は以前に大正8年(1919)の野上堤防決壊、昭和17年(1942)の一文字堤防決壊を例に出し住民に低地に住んでいることを意識させるべきだと書いた。福山市暮らしの便利帳2012保存版の改善点(避難箇所等への海抜表記)を指摘して4ヵ月後に行政が動いたことをまずは評価したい。
津波に備え海抜表示板
南海トラフを震源に近い将来、発生が懸念される東南海・南海地震による津波に備え、福山市は浸水被害が心配される40小学区の学校や公民館、公園などに海抜表示板の設置を進めている。3月末までに226ヵ所に取り付け、市民の避難に役立ててもらう。
表示板はプラスチック製で、縦30㌢、横42㌢。地盤の海抜を白抜きの文字で表記している。海抜の低い場所だけでなく、安全な避難場所にも設置するため、表示する海抜はマイナス0・6㍍(曙町)から51㍍(今津町)まで。
市は公共施設への設置に引き続き、自治体からの要請があれば地域の電柱や集会所などへの設置も検討。このため表示板は今回のものと合わせて800枚を製作した。事業費約20万円。
県の被害想定では、南海トラフを震源とする巨大地震が発生した場合、同市には最大で高さ3・3㍍の津波が到達する。
『山陽新聞 平成25年3月9日(土)』
便利な平地での生活に多少のリスクは付き物である。市民がこのことに納得した上で避難経路を頭に入れるのが重要なのであって「地震が!津波が!液状化現象化が!」といたずらに不安を煽る必要は無い。市民が主体となって防災訓練や減災対策が行われるようになれば市全体の結束力も強くなるはずだ。


私は以前に大正8年(1919)の野上堤防決壊、昭和17年(1942)の一文字堤防決壊を例に出し住民に低地に住んでいることを意識させるべきだと書いた。福山市暮らしの便利帳2012保存版の改善点(避難箇所等への海抜表記)を指摘して4ヵ月後に行政が動いたことをまずは評価したい。
津波に備え海抜表示板
南海トラフを震源に近い将来、発生が懸念される東南海・南海地震による津波に備え、福山市は浸水被害が心配される40小学区の学校や公民館、公園などに海抜表示板の設置を進めている。3月末までに226ヵ所に取り付け、市民の避難に役立ててもらう。
表示板はプラスチック製で、縦30㌢、横42㌢。地盤の海抜を白抜きの文字で表記している。海抜の低い場所だけでなく、安全な避難場所にも設置するため、表示する海抜はマイナス0・6㍍(曙町)から51㍍(今津町)まで。
市は公共施設への設置に引き続き、自治体からの要請があれば地域の電柱や集会所などへの設置も検討。このため表示板は今回のものと合わせて800枚を製作した。事業費約20万円。
県の被害想定では、南海トラフを震源とする巨大地震が発生した場合、同市には最大で高さ3・3㍍の津波が到達する。
『山陽新聞 平成25年3月9日(土)』
便利な平地での生活に多少のリスクは付き物である。市民がこのことに納得した上で避難経路を頭に入れるのが重要なのであって「地震が!津波が!液状化現象化が!」といたずらに不安を煽る必要は無い。市民が主体となって防災訓練や減災対策が行われるようになれば市全体の結束力も強くなるはずだ。

