続・備後国福山の晩秋の風景

小高い丘の上でたわわに実った花柚子。枝に棘はなく本柚子と比べるとやや小型である。黄色の実が青空に映えてとても美しい。

晩秋の港には心地よい風が吹く。静寂の中、鳶が水面に向かって急降下して小魚を啄ばむ。一瞬の動きを瞼に焼き付けた私の後ろを軽快な足取りのランナーが何人も通り過ぎて行った。

柚子風呂に入る

大量の柚子を絞った残り（皮と袋）をさらしに巻いてお風呂に浸けると何とも言えないよい香りが漂う。柚子の香気成分にはリラックス効果もあるように感じる。肌にも心にも優しい柑橘よ、ありがとう。

お好み焼きをかえす時の緊張感

備後の中心・福山は昔から混ぜ（お好み）焼きが主流である。食品の「能書き以上に本質（味と価格が釣り合っている）を重視する点」も含めて岡山食文化圏に属すると言えなくもない。

私はお好み焼きを年季の入った鉄のフライパンで焼く。鉄板とは全く同じというわけにはいかないが、試行錯誤を繰り返してほぼ納得のいく条件を見つけた。最も重要な工程は二度目のかえしの見極めである。完全に中まで火が通ったことは目と耳で判断する。

生地（裏）の中央がこんもりと膨らんできて、プスップスッという音が聞こえてきたらＯＫだ。雑念を消し力まずにフライパンを手前に引っ張るような感じで生地を裏がえす。毎度の事だが一番緊張する瞬間だ。自信のない人は大皿を蓋がわりにして移すと失敗なくできる。


香ばしい肉の上に独自ブレンドのソースを塗り、青海苔・花鰹を振る。私はマヨネーズをブレンドせずに中央に絞る。味の濃淡を楽しむにはこちらの方がいい。

反対派を説得する能力が長には必要

市営競馬は今年度で廃止の方向で調整中とメディア各社が報じていた。これ以上赤字を膨らませるわけにもいかず早めに市長が結論を出したようである。ギャンブルに興味がない者にとっては「ええやん」だが、馬ファンは逆の思いのはずだ。

少し前に広島市長がトンネルを掘ることに反対の住民達と話し合いをしてきつい言葉を投げつけられていたが、リーダーは嫌われ者になって道を明確に示さなければならない時がある。それが出来なければ釣り人の像の前で様々な団体（あるいは個人）が批判演説を始めるだろう。

福山市暮らしの便利帳２０１２保存版

先週ポストに入った福山市暮らしの便利帳。漸く役所が作ったという印象である。私はまず土砂災害ハザードマップを見た。市を６ブロックに分け河川氾濫時の浸水予想範囲や避難所を色づけしている。詳しい洪水ハザードマップは市のホームページから閲覧できるためコンパクトにまとめたのだろうが、ＰＣ操作の苦手な視力の低下した年寄りには見づらいだろう。


来年発行予定の改訂版には次の改善を望む。病院・医院・診療所のマップを利用して主要な建物の高さと築年月、そして河川敷周辺や干拓地に海抜○ｍといった大まかな表記を行う。備後地方を災害の少ない地域と安易に結論付けるのではなく、たまたま発生していないだけと考え、市民一人一人に危機意識を持たせることが重要である。そうすればどこへ逃げたらよいのかが自ずと見えてくるはずだ。

旨味の豊富な干しシイタケ

生のシイタケを乾燥させると旨味成分が増加することはよく知られている。乾物を冷水で時間をかけて戻し砂糖・醤油などで味をつけた含め煮はおせちで重要な位置を占める。生では絶対に出せない味の深み・独特の食感と香り、先人の知恵には脱帽である。

保命酒の瓶を再利用

保命酒の小瓶（１８０ｍｌ容量）を見つけ「これだ！」と叫んだ。柚子の（種の）化粧水の仕込みには丁度いい大きさだと思ったのである。

洗浄して自然乾燥させたビンに柚子の種を入れホワイトリカーを注ぐ。あとは成分の抽出を気長に待つだけだ。今年は昨年の３倍量にしてみた。

雨の休日だが、気分はいい

朝から激しく雨が降り外出を諦めた。しかし、私の気分はいつも以上に良かった。ク○売国政権の終焉が見えてきたことが影響しているのは間違いない。早く一真正日本国民としてあの言葉を連呼したい。ばんざい・ばんざい・ばんざい、と（笑）

岡山県寄島産・殻つきカキをレンジで蒸す！

広島県東端に位置する福山市。味と値段のバランスにはとりわけ厳しい住民を満足させるためにスーパーはお隣の岡山県の魚介類を仕入れている。カキなどもその最たるもので寄島産は特に人気が高い。

殻つきカキは家で焼くと飛び散って片づけが大変なのでレンジで蒸すのが一番楽であろう。大きな平皿にカキを８個ほど並べてラップをして１分半前後加熱する。殻がわずかに開いてきた状態で取り出せばややレアな食感が楽しめる。

好きな人は寄島まで一斗缶入りのカキを買いに行き県外の友人にも送ると聞く。大量の殻つきカキを受け取って戸惑った人はぜひレンジ蒸しを試して欲しい。

御陀仏解散

待ちに待った衆議院の解散。非常に気持ちの悪い３年間だったと吐き捨てられる私はまだいいが、撒き餌に目が眩み最悪の選択をしてあの世に旅立った者達は報われない。物乞いの精神を捨て日本人のための政をする代表を選ぶことが我々には求められている。

最後の最後まで平成の治安維持法を通そうと画策した連中（頭塵虚臭）は厳しく仕置されて当然である。悪臭漂う砂上の楼閣が二度と復活しないように来月重い一票を投じるつもりだ。全体主義の監視社会なんて真っ平御免だから（笑）

マルちゃん正麺味噌味（東洋水産）

私は地元のしょーもないラーメン（笑）を絶対に食べない主義だが、自分で味の微調整ができる袋ラーメンはよく作る。このジャンルで大ヒットを記録中のマルちゃん正麺シリーズ、味噌味はすこぶる出来が良い。


袋の中にはフライ麺と液体スープ（味噌＋香味油）が入っている。予め温めておいた丼に液体スープを移しておき、ここに茹でた麺を汁ごと移す。ゆえに味噌のフレッシュ感が楽しめる。やや太めのもちもち麺が濃厚な味噌スープとよく絡み癖になる味だ。

トッピング具材は煮豚・茹でもやし・刻み青ねぎ。もやしとの相性は抜群である。私は早くもリピーターになった。

柚子の種から作った化粧水

柚子を絞ったことのある人ならご存知と思うが、種の多いのが特徴だ。知人から種を使って化粧水を作る話を聞き昨年やってみた。

作り方は非常に簡単。洗って干した種をホワイトリカーに漬けるだけ。少しとろみのついた黄色の溶液が出来る。この天然化粧水を私は手の甲に塗り込んでいる。おかげで手はつるつるすべすべである。無農薬栽培の柚子はここまで使えるのだ。

日本人がこよなく愛する柚子（ゆず）

今年もたくさん柚子を貰った。持って来た人が「あまり綺麗じゃないけど」と話したが、自然な感じでいいと思う。生粋の備後人である私は地元を離れるまで柚子をほとんど使ったことがなかった。柚子を強く意識するようになったのは関東のそば文化に触れ、関西をあちこち旅してからの話である。

柚子は捨てるところがない、香りのよい柑橘である。果汁だけでなく皮・袋・種までも使うことができる。晩秋から冬にかけて柚子は圧倒的な存在感を我々に示す。

ささがきごぼう

泥つきごぼうは早いうちに調理するに限る。風味は刻々と落ちていくからだ。水洗いして泥を流しタワシで表面を軽くこする（くれぐれも白い地肌を出さぬように）。ごぼうは皮の部分が旨いのだ。ささがきを水にくぐらせてアクを抜く。


水切りしたごぼうと人参をごま油で炒め醤油・砂糖・酒で味をつければきんぴらごぼうの完成である。おかずにしても、アテにしてもグーだ。

ＪＲ福山駅南口のミニ菊花展

山手橋横取り架設工事を見学した帰りに福山駅前を通ったら見事な菊を展示していた。老人大学が栽培した菊は市長賞を受賞したようだ。福山城公園の菊花展（メイン会場）は今週木曜日まで。無料なので出張で城下町を訪れたサラリーマンにもぜひ見て欲しい。