寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

蒸しジャガイモ(小芋)の使い道

2012年11月14日 | 食材
小さなジャガイモ(種芋)は私の好物である。皮付きのまま竹串が通るくらいまで蒸して熱いうちに皮を剥く。質の良い小芋であれば少し塩をつけて頬張るだけで満足である。

残った芋でシチュー・煮っ転がし・ジャーマンポテトといった料理を作ることが多い(冷凍は×)。もっとシンプルにサラダ油で揚げ焼きにしたものも捨て難い。ジャガイモとビールは何て相性がいいのだろうといつも思う。

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福山市・山手橋横取り架設工事見学説明会

2012年11月13日 | 日記
山手橋の工事の見学説明会に参加した。パンフレットを貰って席に着き担当者の説明を聞いたが、現場を見るのが一番だった。

工事の概要

工事は4000トンの山手橋をジャッキアップして下流側にゆっくりとスライドさせるというものだ。メロディーが流れて橋が少しずつ動く様子は私のところからも何となく分かった。

スライドさせる山手橋

高所作業車

見学説明会の最大の目玉は高所作業車に乗って作業工程を確認できることだった。案の定、希望者が殺到して長蛇の列が出来た。

高所作業車(その2)

待ち時間に近くにいた年寄りが「こんな経験は一生に一度あるかないかじゃねー」と言ったが、全く私も同感だった。高所作業車のバスケット(カゴ)に見学者5人とオペレーターと説明者の計7人(重量制限)が乗り込み8分ほど展望できるという粋な計らいである。

高所作業車のオペレーター

私の番が回って来た時に突如雲行きが怪しくなりバスケット上昇中に突風が吹いた。ヒヤリとはまさにこのことだ。命綱(安全帯)が無ければ吹き飛ばされる位の激しさである。ヘルメットだけでなく脚もガクガク揺れた。

橋の下で作業にあたる人達

工事現場と芦田川下流を望む

青ざめた表情のオペレーターと目が合ったので「怖いというのを通り越して寒さに堪えるって感じですなー。もうちょっとで前を濡らしそうだ」と話しかけた。オペレーターは私の冗談に軽く頷いて「ほんとそうですよね」と答えた。橋の下で毎日作業する人達の苦労が少しは分かった。

高所作業車から見た芦田川河川敷(左岸:北本庄・本庄町中側)

工事中の山手橋東詰を望む

バスケットの中からは芦田川や堤下の集落の形状を把握することができた。これは私にとって最大の収穫であった。私達のグループが見学を終えると一旦休憩に入った。男達は尿意を必死で我慢していたのである。1時間以上も過酷な環境で頑張っていたオペレーターと説明者に労いの言葉をかけて仮設トイレにダッシュして思い切り放出した。

山手橋完成予想図

すっきりした私は土手に上がり山手橋東詰の完成予想図を眺めてから本庄町中・二股の荒神社にお参りした。辻堂で一休みしたいところだったが、予定が押していたので坂を一気に下り福山城を目指した。

本庄・二股の荒神社と辻堂

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キノコの美味しい季節

2012年11月13日 | 食材
秋から冬にかけてキノコ類は引っ張りだこである。我が家ではもっぱら鍋の材料にするのだが、キノコは焼くことによって独特の食欲をそそる香りが出る。

国産鮭とキノコのホイル(蒸し)焼きは双方の美味しさを最大限に引き出した傑作だと思う。塩とコショウとバターというシンプルな調味料だからこそ素材の味が活きるのである。

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たこ公園は広島県福山市にもあった

2012年11月12日 | 日記
この歳になっても知らないことは多い。つい先月のこと、南手城町の裏道を通っていた時に偶然地神さんと常夜灯が目に入った。急いでいた私が足を止めたのは背後の赤い建造物が気になったからだ。

「あれ、たこと違うか」

何と手城中公園にはたこの滑り台があったのである。

国道2号線の千間土手西バス停

千間土手(国道2号線)より南の手城新涯(※干拓地)の石造物調査中に思いも寄らぬ物を発見することができた。

たこの滑り台

なお南側のフェンスに取り付けられたプレートにはご丁寧に「通称:たこ公園」という表示があった。手城名物の一つとして皆さんにご紹介しておく。

南手城町4丁目の手城中公園(通称:たこ公園)

※太平の世において福山藩では領地を増やすため盛んに干拓が行われた(現在の福山市中心部の原型となっている)

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おでんの人気種・厚揚げ

2012年11月12日 | 食材
厚揚げは豆腐を油で揚げて保存性を高めた食品で冬はおでん種としてよく使われる。使用前に油抜き(熱湯に潜らせる)を行うと油臭さが抜け味が染みやすくなる。

絹豆腐を揚げた生揚げは外と中の食感の違いが楽しめる。おでんの厚揚げは腹持ちがいいので外で酒を飲む時には大概頼む。また悪酔い防止にもなるのがいい。

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備後国福山の晩秋の風景 

2012年11月12日 | 日記
道端に落ちた柿には野鳥が啄ばんだ形跡がある。熟れたことにより渋味よりも甘味が勝ったという証拠だ。福山市内(中心部寄り)の稲刈りはほとんど終わったようである。

稲刈りの終わった田んぼ

御手洗川沿いでは紅葉が始まっていた。緑・黄・橙・赤といった微妙な濃淡が楽しめるのは今の時期だけだ。来月になれば寒々しい光景に変わる。秋が年々短くなるのが少し気がかりだ。

御手洗川に架かる大仏橋

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餃子を作る頻度

2012年11月11日 | 食材
1ヶ月に最低1回は作っていると思う。不変の材料は豚挽肉・ニラ・タマネギ・生姜で季節によってキャベツと白菜を使い分ける。

白菜を使用するのは甘みがのる寒の時期だけだ。野菜と肉の配合比を気温や体調を考慮して微妙に変えるのが私なりのこだわり。餃子作りの楽しさを教えてくれた宮崎先生(上沼恵美子のおしゃべりクッキングに出演)には感謝・感謝・感謝である。

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福山市・千田大峠の頂きから猛スピードで奈良津へ下る

2012年11月10日 | 郷土史
アルファオート福山の看板を見上げる私の顔は明らかに強張り息は上がっていた。自転車で己の体一つ運ぶのも楽ではないのだから、牛馬の苦しみは想像に難くない。実際坂の頂上に到達する前にくたばった人や動物はかなりの数に上ったのではないだろうか。

千田大峠の石塔・石仏

千田大峠の説明

中古車販売点の先(左手)には巨大な石塔が並び「千田大峠」の表示が出ている。一番大きい(高さ約3.8メートル)のが宝篋印塔(ほうきょういんとう)で隣が力士・朝香山の墓、続いて法界地蔵蓮弁座像という具合で見る者を圧倒する。私は石仏の前に立つ度に「無事で良かった」と思うのだ。

奈良津の坂の分岐点手前

長い下りは本当にスピードが出る。しこたまかいた汗が四方に飛び散り次第に快感を覚えてくる。道路標識が見えたら右(北消防署方面)に曲がる。

奈良津の坂の分岐(右へ曲がると北消防署方面へ出る)

奈良津町3丁目の農協手前

奈良津の坂を下り切ると農協の前に出る。ここで道は三方に分かれる。ホームセンターの方へ行けば坪生往還にぶち当たり、西へ進むと地下道経由で焼き場に行くことも出来る。その途中に八十八箇所の第三十四番の石仏が祀られている。

千田・奈良津八十八ヶ所霊場の三十四番札所

奈良津町2丁目2の松の木と地神

念仏街道の上が国道313号

もちろん私は念仏街道(水路より右側の道、先に地神あり)を走る、角さんのあの有名なポーズをして。国道313号の下(両備鉄道の路線跡の石組みが残る)を通過すると福山城下は間近である。五反田地蔵堂と上井手川に架かる五反田橋が視界に入った。私は「多くの霊に囲まれて疲れたわ」と呟きペダルを力強くこいだ。

国道313号の下を通過

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スケトウダラの白子ポン酢

2012年11月09日 | 家飯
白子のベスト3といえばトラフグ、真鯛、タラあたりではなかろうか。これから比較的求めやすいのがタラの白子である。見た目は多少グロテスクだが、味は間違いない。白子は塩水で洗い黒い筋などを取り除き一口大にカットする。

湯引いて冷却した白子

これを湯引き氷水に取り水気をペーパータオルなどで拭き取る。湯引きを行う目的は臭み取りとひだに隠れたアニサキス(寄生虫)の除去である。

タラの白子ポン酢

表面に軽く火を通した白子を器に盛ってポン酢を回しかける。濃厚な旨みと甘みが後を引くので紅葉おろしを添えたり、一味唐辛子を振ってもよいだろう。

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福山市千田町大字千田・丸池畔の一里木跡

2012年11月09日 | 郷土史
寺西下の辻堂跡の前からは何も考えずに真っ直ぐ南へ走る。細い道の突き当たりにあるのが丸池だ。ここも丙里池同様水草がびっしり生えている。

千田町大字千田の丸池から山陽自動車道を望む

丸池畔の常夜灯と一里木跡

丸池の畔(高速高架側)には常夜灯と一里木跡を示す標識が建っている。昔は大きな松の木があって旅人に大体の歩行距離を教えていた。

一里木跡を示す標識

山陽自動車道の高架

私は常夜灯の前で山陽自動車道を見上げて大きく息を吐いた。念仏街道の最大の難所はこれからである。一服した後、東広島市の首切り峠に匹敵するきつい上り坂に向かった。

強烈な上り坂

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福山市千田町4丁目・寺西下の辻堂跡

2012年11月08日 | 郷土史
唐丸の切り通しを過ぎ自転車のペダルをこぎ坂を上る。念仏街道(福山への往還)右手は桜の名所だが、国道182号が完成する以前はここから下って向こう側の又来軒辺りに行く道があったという。

国道182号の千田蓮池・南丁字路交差点

国道182号の千田蓮池(南)の丁字路交差点の横断歩道を渡り(千田町4丁目に入り)左折、蔵王方面に向かう。

国道182号の小土井の信号機

千田町4丁目8の辻堂跡

国道に沿って南東に進み小土井の信号機の先にコンクリート製のお堂がある。ここが寺西下の辻堂跡(千田町4丁目8)で礎石が残っている。

辻堂跡に残る礎石

寺西下の辻堂跡の説明

辻堂とは説明にあるように水野勝成公の時代に造られた庶民や旅人の休憩所だが、福山城下外れで真っ先に思いつくのは本庄町中4丁目のそれである。

本庄町中4丁目の辻堂

もともとは本庄八幡神社参道脇(石段上り口の左手)にあったもので現在地に移築した後に倒壊したため再建したようだ。

本庄町の辻堂の説明

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広島県産シラサエビ

2012年11月08日 | 食材
祝いの席には欠かせないイセエビ、抜群の人気を誇る万能選手のクルマエビ、寿司屋の玉子焼の原料になるシバエビ、かき揚げや海老味噌にするトビアラなど、それぞれ良さがある。だが、「お前の好きなエビを一つ挙げよ」と言われるならば私は迷うことなく「瀬戸内で水揚げされるシラサエビ」と答える。

シラサエビは正式名称をヨシエビといい、体長10cm程度(最大でも15cm)のものが備後では一般に流通している。値段と味の兼ね合いを考えるとお得な食材と思う。

たまに踊り(生)も食べるが、刺身用を買ってきて火を通すことがほとんどである。竹串を刺して塩焼きにしたものは最高の酒のアテだ。頭と殻も一緒に食べられるから無駄がない。こんなアテをお母さんが時々作ってあげればお父さんも寄り道せず早く家に帰ってくるはずだ(笑)

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福山市千田町・唐丸集落の小さな神社

2012年11月07日 | 郷土史
唐丸の坂(切り通し)の中ほどに3体の石仏がまとめられている。もともとこれらは丘の上にあったものである。

唐丸の坂(切り通し)にある石仏

石仏群向かいの丘には神社があるのを住宅地図で見つけた私は一度上まで行ったことがある。神社にお参りするには民家の前を通る必要があるので一声掛けるのが礼儀であろう。

唐丸・十二神社への参堂

唐丸集落の丘の上にある神社

藪の中を進むと墓地の上に小さな祠が4つある。その内の1つが十二神社であることは聞いたが、後は失念した。昔は鳥居があり頂上付近に昭和10年代の初めまで家が一軒建っていたという話だ。

唐丸集落の丘の上にある神社(その2)

丘の上からは下界の動きがはっきりと分かる。当時は北及び西側の川南村がよく見えたことだろう。街道歩きの際に高低差という視点を入れると一層面白みが増す。Nシステムの原型は江戸時代の初期には完成していたものと思われる。

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ごまの風味がするルッコラ

2012年11月06日 | 食材
イタリアのサラダでよく使われるルッコラ(ルーコラ)はロケット菜とも呼ばれる。生をかじるとすり胡麻のような味がして若干辛みも感じる。

私はベーコンを炒めた時に出る油でルッコラを手早く炒めて食べている。ホウレン草や小松菜よりも個性的な香草だが、一度その味を知るとクセになる。

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福山市千田町大字千田の品川リフラクトリーズ株式会社周辺

2012年11月06日 | 郷土史
神辺町川南から千田町大字千田に入ってすぐ工場が2つある。街道左手が品川リフラクトリーズ(旧名は品川白煉瓦)株式会社岡山工場千田製造室で現在は稼動していない。この向かいに位置するのが子会社の品川窯材株式会社で両会社の建つ場所がまさしく湯坂谷という字である。

湯坂谷にある品川窯材株式会社

どちらも日本鋼管(現JFEスチール)が福山に来てから出来たという話だが、土地買収が行われるまでは田んぼが広がっていたそうだ。

唐丸の坂と開鑿碑

親会社の正門から南側が唐丸(とうまる)の坂で道路脇に大きな石碑が建っている。江戸中期までは湯坂・唐丸の2つの峠越えはかなりの難所であったことが『神辺町史 前巻』に記されている。

 福山藩領では、その米を二俵ずつ担うて湯坂の峠を越え、福山築切における藩の倉庫に運んだ。牛や馬を有するものは一頭が三俵を背にのせて行くので輸送上甚だ優位であった。
 当時、湯坂や唐丸の峠は、石段を上って越えるという悪路であったから、天明五年(一七八五)川南村の庄屋菅波市左衛門は、組頭重政新右衛門、同重政政治郎、同晝田谷治と諮り、且つ千田村の庄屋と協議し、藩の許可を得て、寄附を募集し、湯坂を一間(一・八二メートル)唐丸を九尺(二・七三メートル)切り下げたので、輸送上大いに利を得ることになった。藩主はこれを賞して一代限り苗字を免したという。さもあるべきことであろう。

『神辺町史 前巻(昭和四十七年)』

幕府瓦解後、更に何度か開鑿工事が行われて緩やかな勾配の坂になったおかげで今では自転車でも難なく通過することができる。長年に亘る先人達の苦労を今に伝えるのが唐丸の開鑿碑である。

唐丸の開鑿碑

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