青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

海を渡った鍵

2007年05月04日 20時58分18秒 | 日常
(写真:鯨の刺身定食)

本日は鳴子からコバルトラインを経て牡鹿半島の南端・鮎川へ走り、観光船で金華山まで行って来ました。

本州では南房総の和田、紀州の太地と並ぶ捕鯨の町・宮城県は牡鹿町の鮎川。港の真ん前の食堂で、今回の旅の目的の一つである鯨料理を賞味。
赤身の刺身と皮の下の脂身が刺身になっているのが鮎川流かな。柔らかい赤身を生姜醤油でいただきますと、クセのない馬刺しに近い味わい。美味しいです。
皮目の下の脂は多少ケモノくさい脂の甘い味がして、これは好みが分かれそう。珍味好きな私には、どちらも美味しくいただかせてもらいましたが(笑)。

鯨料理を堪能し、土産物屋を冷やかしてさて帰ろうとした所、ん?

「か、鍵がねぇぇぇぇ!!!!」

金華山神社の境内で置き忘れて来たらしいorz

胸によぎるは咋夏の佐伯事件。ってか旅先でイベントを起こすのはデフォなのか?自分…しかし今度は宮城県のはじっこで愛車放置プレイかよ!と自分のアホさ加減には呆れてしまうのだが。
幸い忘れた場所に何となく心当たりはあったので、フェリー乗り場のおっちゃんを捕まえて事の次第を説明。かくかくしかじか。おいちゃんは潮焼けした顔で私の突然の無理難題に思案投首。
とりあえず「シマ(金華山)の事務所に聞いてみんべ」つう訳で、事務所のキップ売りのおばちゃんに電話をかけていただいた。

「モシモシ。ええ、あ~はい。車のカギです、はい。はい、はいはい」
ガチャン。どうです?

「届いてるみたいだから、次の船で届けて貰いますね」

よかったあぁぁぁぁぁぁぁああ~!!

「マァ、兄ちゃんたちもナンだから、フネが来るまでそこのベンチでも座って待ってて下さいよ!」
とおっちゃんのしわくちゃ笑顔。オラ、涙が出ちゃう。
売店でせめてもの罪滅ぼしにお土産追加で買わせていただきました…
やっぱ、と~ほぐずんにわりぃひとはいねっぺなあ(涙)。

丸中金華山汽船㈱の社員の皆様、ありがとうございました。
コメント
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