(画像:新装村山橋を行く@柳原~村山間)
元日比谷線3500系が新装なった村山橋を行く。
村山橋と言うのは長野電鉄が千曲川を渡る橋の事ですが、特徴的なのは上記の画像のように道路・鉄道の併用橋となっている事です。左側の道は国道406号線。かつては長野電鉄が大正時代に千曲川の架橋に際し、大工事への金銭面負担から長野県に出資を求め、県道長野須坂線と共同で架けられた橋でもあります。ついこないだまでその開業当初からの橋をそのまま使ってましたんで、交通渋滞の元凶になっていたらしいのですが。長野市から須坂市方面へ抜けるメインストリートですからねえ。
(在りし日の…@柳原~村山間)
これが旧村山橋。4~5年前に撮ったんじゃなかったかな。橋の欄干の「ヘドロ」ってのが気になりますがw
最近自分は橋マニアみたいなところがありまして、時代を感じさせる無骨なトラスの組み方とかには凄く趣を感じます。
大正時代に架橋されたせいで規格が小さく、大型ダンプとかだとすれ違いにすら苦労したらしい。
鉄道線との仕切りもガードレール一本で歩道もないし、ハンドル操作を間違って列車に突っ込んだ車とか出なかったのかね。
(連続トラスの旧鉄橋@柳原~村山間)
これも在りし日の村山橋を走る2000系C編成特急。
今の塗装と若干カラーリングが違いますね。そう思うと結構長野電鉄を撮ってるんだなあ自分。今はこの角度から撮ったら壁に阻まれちゃって列車見えませんけどね。連続するトラスの鉄骨とリベットがいい感じです。全長で800m近くある橋梁ですから、当時としては難工事だったのでしょうねえ。中流域でもそれだけの河原の広さを持っていると言う事ですが、さすがに日本第一の長さを誇る信濃川水系だけはあります。
(変わる橋、変わらない車両@柳原~村山間)
先代の村山橋から新しい橋に変わり、道路は拡幅され車の通行量は増加しました。
冷や飯を食う立場の鉄道路線ですが、大きく水を開けられた感のある鉄道と車は、千曲川の水の上で再び共存の道を選んだ訳ですね。
新しいものが出来ても、変わらない村山橋。
霞む戸隠をバックに、新鉄橋を湯田中行2000系特急が駆け抜けます。