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(初参り 隣は何を 願う人@龍口寺)
元旦の早朝から江ノ島方面に行けば、なにぶんにも神社仏閣の多い地域なんで初詣スポットには事欠かない。と言う事で今年の初詣は腰越電車通りの入口でにある龍口寺で。祈願した内容は月並みですが、やはり晴れ晴れとした気持ちになるのは自分が日本人だからかねえ。お参り後の甘酒が寒くなった体にしみる。
藤沢からは江ノ電のフリーきっぷを購入して江ノ島方面へ。初詣&初日の出と言うNYEの使用目的に沿った行動(笑)。今年の江ノ電初乗りはついこないだ更新工事を受けた元サンラインカラーの1501F。今回の更新のポイントは車外表示LED化&車内モニタ装着のようですが、新年のご挨拶入りの車外LEDの表示が高性能過ぎて我慢出来ないw
イルミネーション輝く江ノ島駅で下車。江ノ島・鎌倉と何かとこの時期おめでたい地域を走る江ノ電は当然の如く終夜運転(24分間隔)を行っておりまして、合わせて初日の出の時間帯にかけて5時台からベースの12分間隔の運行を行う特別ダイヤ。この時期は江ノ電きってのかき入れ時にて、普段はやらない鎌倉駅での2線を使った折り返し交換を含め極楽寺の車庫の車両を全部出してのスクランブル運用となります。確か去年の正月はそんな中で極楽寺のホーム脇の崖が崩れると言う阿鼻叫喚の大アクシデントが起こったんだっけな(笑)。
元旦早朝の龍口寺前。国道467号線と江ノ電の交点となるこの場所は、早朝から江ノ島へ向かう車でぎっしり。正月の江ノ島鎌倉はクルマで来るとこじゃねえと思うんだけどなあ。江ノ電も路上に警備員を配置し万全の態勢、運行に支障のないように車を誘導しつつ併用軌道区間にそろそろと入って行くバス窓300型。
龍口寺で初詣を済ましつつ、シャッターを降ろし静まり返っている元旦の朝の電車通りを歩いて行くと、夜が段々と明け始めて群青の空が広がって来た。2014年の夜明けをしみじみと感じつつカメラを構えていたら、シンパに更新された1200型がゴロゴロと走り抜けて行った。缶コーヒーを飲みながら腰越の駅前に着いた頃にはオレンジの空が広がって、2014年の夜明けはもう間もなく。
腰越から2つ乗って七里ヶ浜へ移動。空の雲量は少なく、これはいい初日の出が拝めそう。海岸線に沿ってびっしり並ぶ車列と人の波の中を歩き、ちょっと稲村ケ崎寄りから2014年の初日の出を…相模湾沿いで眺めると三浦半島がカブってしまうので、どうしても水平線から出る初日の出を見たければ千葉の外房か伊東以南の伊豆半島東海岸まで行かなきゃならんのだが、十分きれいな初日の出。波打ち際の引き潮に光がハネて美しい。
2014年の初春の光を浴びて、稲村ケ崎のカーブを抜けて来る2001編成。2000型シリーズは幕のバリエーションが季節毎に変わるので、今日から新春バージョン。こんな細い路地まで路上駐車&クルマがバンバン入って来るので、アングルがなかなか決められないのは困りモノだが、アンダー気味に低い光で車体をギラリと光らせる撮り方で。2000型って前面窓ガラスがでかすぎるせいか、いつも屋根から垂れた水アカが目立っちゃって決してきれいじゃない車両と言うイメージがあるのですが、こう撮ると前面がツブれ気味になって気になりません(笑)。
鎌倉プリンスホテルの特徴ある建物をバックに、稲村ケ崎のストレートを行く嵐電号こと1502編成。後ろには10型をぶら下げております。嵐電との提携を記念してヘッドマークを付けていた車両ですが、マークが外れてシンプルになりました。緑一色のお顔と言うのもいいものですね。
すっかり太陽は初春の空に昇って、海岸線を埋め尽くしていた車列と人波がほどけてくる。列車を待ちながら道端に座って眺めていると、まーそれにしてもこの時期のR134は痛車と珍走の祭典と言った感じで(笑)。何をそんなに自己主張をする必要があるのかアタクシにはその気持ちが分からないんですが、これも風物詩なのかねえ。そんなトゲトゲした心を和ます1101編成は江ノ電SKIP号&お正月ヘッドマーク付き。
さすがに正月の多客期と言う事で12分間隔が乱れ始めた江ノ電。結構な遅延を出しつつ300型が藤沢から戻って来た。車内は初日の出帰りの乗客でギッシリ。単線なので一回遅延が出ちゃうとなかなか回復しにくそうだが、三が日はしょうがないんだろうねえ。江ノ電のイメージリーダーともいうべき300型、今年も元気に湘南の風景の中を走り続けるようです。新造車が出るって話も聞かないしね。
そろそろ家に帰らないとなあと言う事で、300型が行ったところでバッグにカメラを収めます。
連接台車&木の床&潮風と、50年も走った車体にガタが来ている事は承知の上ですが、末永い活躍を期待したいものです。
コイツと箱根登山のモハ1&モハ2型は、神奈川県の鉄道産業遺産級の車両だからねえ。