(大平台宵の口@上大平台信号場~大平台間)
お目当てだったサンナナは夜を待たずに入生田行きとなってしまいましたが、新たに小田原市内線塗装となった106を真ん中に挟み込んだ104+106-109の三色団子を宵の口の大平台で。大平台駅入口の四種踏切付近はここ何年か紫陽花の勢いも花付きもよく、ライトアップの光線も強めに当たる一級品の撮影地。こんな時間までようやるよ!(お前もな)というマニアが通勤ラッシュのようにひしめく中、ヤブ蚊に足を刺されながら待つのも撮るのも一苦労。いやいや、このフィーバーぶりはいったいぜんたいどうしちゃったのと言う今年の登山線界隈です。
梅雨時の湿り気を帯びた夜の空気が、大ヶ獄の隧道から流れ込む塔ノ沢の駅。まるで蜷川実花の世界のように、極彩色にホームに咲き乱れる色とりどりの紫陽花と、駅に隣接する深沢銭洗弁天。龍神様の手水鉢で口を漱いで軽くお参りすれば、きっと運気が巡ってくる・・・はず。
この時期の風物詩、函嶺の夜を彩るあじさい電車。塔ノ沢の駅ではダイヤの合間を縫ってホーム散策の停車時間。いつもはひっそりとした山峡の小駅が、あじさい号の乗客でひとしきり賑やかな時間を迎えます。絶対的に観光優先のダイヤなので、夜の7時を過ぎると1時間に2本程度と極端に運転間隔の開く登山電車ですので、このようなスジを入れる事も可能になっています。基本的にあじさい号ってサンモリッツ・ベルニナ・アレグラが起用されますけど、一本くらい旧型が入ってもいいんじゃないかなあ。
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