(馴染みのお店へ・・・@龍口寺前「扇屋」さん)
緊急事態宣言が解除され、仕事も通常モードに戻りつつあります。子供達も先週から学校に行き始め、徐々にではありますが以前の日常が戻って来ました。学校が休みだとは言え、子供は3ヶ月特にどこも連れて行けずに退屈な週末を過ごさせてしまったので、週末は雨の止み間を縫って江ノ島までちょっとドライブ。久々に龍口寺前交差点の「和菓子司・扇屋」さんへ立ち寄りました。言わずと知れた藤沢銘菓「江ノ電もなか」の名店で、子供たちと片瀬の東浜や七里ヶ浜で波遊びをしては、ここへ立ち寄っておやつ代わりにもなかや饅頭を一つ、と言うのがこの界隈の愉しみ。
子供と外出するのが何だか久しぶり、そしてここで江ノ電もなかを口にするのも久し振り。扇屋の店先で食べる出来立ての江ノ電もなかの皮はパリリと香ばしく、滑らかな抹茶の餡が柔らかい求肥を包んでいる。ここのもなかは最近の風潮である「あんまり甘くないですね」的な味とは一線を画した力強く満足感のある甘さ。味わいの余韻が長く舌に残るのが嬉しい。いつも子供に優しくしていただく女将さんに話を伺うと、「いつもは朝晩くらいしか2両で走らない江ノ電が、昼間でも2両で走ったんですよ。電車を見ていると、昼間は2両でもお客さんがドアの間に1人か2人いるのがやっとくらいの状態で・・・」との由。湘南海岸沿いは一時期「コロナ疲れ」の逃避場所として自粛を我慢出来ない人たちの格好の出歩き場所となっていたようですが、看板商品が「江ノ電もなか」のお店だけに、やっぱり電車に乗る人が戻らないと商売としてはなかなか厳しいものがあったのでは・・・と拝察。
「6月になったら電車も4両になったし、ぼちぼちお客さんも乗ってますけど、それでもまだ全然少ないですよ」「でも、美味しいもの食べて、しっかり寝て、手洗いしてれば、大丈夫だと思うんですけどね!」と明るく話す女将さんの笑顔に元気をいただく。店先に飾られた「アマビえのん」の呪符。なるほど、「甘」くて/「美」味な/「江」ノ電もなかこそ、江ノ電のアマビエ。疫病退散の願いを込めて。
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