(マイナス5℃の静謐な朝@上三依塩原温泉口駅)
正月からgooブログを所管するNTTドコモが大規模なサイバー攻撃に遭ったそうで、このブログも2~3日全く繋がらなかった。NTTドコモも正月から災難な事だが、このWeb空間に置いている私のブログも何だかんだと積み上げて20年くらいになっているので、これが消えたら流石に凹むな。写真なんかはHDDに保管してあるけれども、文章はさすがに何も保存していないのでね。バックアップを取るという意味も含めて、どこか他のブログへ一旦文章データだけでもお引越ししておいた方がいいのかな・・・と思わなくもない。思えば、2025年というのは「Windows95」から30年目の節目の年。情報資産の取り扱い、というものに改めて思いを致す年の始めである。正月休みの時間のある時にブログでも書き溜めておこうと思ったのだが、予定が狂ってしまったねえ。
片栗粉のような質感の雪を踏みしめて立つ、朝6時前の上三依塩原温泉口の駅。氷点下の冷え込みの中、晦日の始発列車802レに乗客の姿はなく・・・代わりに駅前に現れたのはカモシカの親子。キップが買えないと見るや、悠然と山に帰って行った。この始発の802レ、会津田島発5:18の会津鉄道の始発列車を受けるダイヤになっていて、新藤原で東武電車の下今市行きに乗り換えると、鬼怒川温泉の駅で始発のきぬ110号に接続。北千住が8:37、浅草8:49到着と南会津から都内に9時前に入れるようになっている。この「南会津→都内」というアクセスルートを担うのが野岩鉄道の使命でもあります。年末年始の4連運行は、首都圏とふるさと会津を繋ぐ長旅の中で、少しでもゆったりと寛いでもらえるようにするための、野岩鉄道が用意したささやかなプレゼントとも言えましょう。
会津西街道は、明治維新の際、会津藩士が日光にて朝廷の軍隊と相見える為に通った戊辰の道。鬼怒川を越え、川治を越え、湯西川を越えるともはや街道沿いの集落は辺境の山里の感を帯びていくのだけど、栃木県側の最後のまとまった集落がこの中三依である。国道から駅前に続く道に折れて、中三依温泉の駅前にクルマを止めた。もう何度か知らず通った中三依温泉の駅前では、いつも変わらぬ銀杏の大木とお祭りの櫓が迎えてくれました。銀杏の木はすっかり葉を落とし、駅前のお寺さんの入口に並ぶ地蔵様たちも雪をかぶって寒そうだけれども、この時期の、漸うと夜が明けて行く様を見るのがとても好きだ。中三依温泉は、その名の通りに駅の至近に「男鹿の湯」という温泉施設を備えたキャンプ場とコテージがあって、以前は温泉だけは通年営業だったような覚えがあるのだが、この中三依温泉は泉温が25℃くらいなのがネック。冬場は沸かすための燃料がペイしないのか、冬は営業止めちゃったんですよねえ。これが鬼怒川みたいに高温泉だったら営業可能じゃないかなあと。
雪の轍を踏んで、新藤原から折り返してきた803レ。会津方面への始発電ですが、乗客の影がちらほら見えて・・・この始発は、新栃木発の始発と東武日光からの2番電車から接続していて、下今市乗り換えで新藤原から乗ることが出来ます。しかしながら、新栃木から会津を目指す乗客というのも少なそうなんで、鬼怒川温泉か日光にでも宿泊していた乗客なんでしょうかね。首都圏から日光・鬼怒川から会津を回るなら、東武鉄道「ゆったり会津フリーきっぷ」がいい。浅草から4日間利用できて、東武日光~喜多方がフリー乗車区間となっての7,390円は破格なのではないか。浅草から野岩線経由で喜多方まで、片道でも5,000円かかるので。
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