tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ならまちで昼食を(15)cafe 萬美乃

2009年07月22日 | ならまちで昼食を
今日は、ちょっと珍しい昼食スポットの紹介である。「cafe 萬美乃(かふぇ・バンビーノ)」は、昨年(08.11.20)オープンした「ペット入店可」のお店である。ペットと一緒に食事できる店というのは、奈良では珍しいのだ。オープン以来、何度かお訪ねしたが、運悪くペットと遭遇することができなかった。やっと先日、ワンちゃんたちとご対面できたので、紹介することにしたい。
※お店の紹介サイト(ドッグカフェjp)
http://dogcafe.jp/cafe/2610.html



ご覧のように外見は、周囲の町家と調和した和風の店構えになっている。店内はクリーンでシック。いつも落ち着いたBGMが流れている。食事(14:30まで)は日替わりの「おうちごはんランチ」850円(=トップ写真)と「お野菜とチキンのカレーライス」800円。


お客さんは、ほとんどが女性である


足元にはワンちゃん

この日のおうちごはんランチは「チキンとおいもの和風ソテー膳」で、五穀米のご飯、卵焼き、冷や奴と味噌汁・漬物がついていた(メイン料理は、たいていチキンである)。あっさり・ヘルシーで、とても美味しい。





萬美乃のコーヒー(森のコーヒー)は「カフェーパウリスタ」の無農薬・自然栽培コーヒーである。農薬や化学肥料を一切使わないだけではなく、コーヒーの木を剪定もしないというコーヒー本来の栽培方法(自然栽培)で育てられた原料生豆を使っていて、野趣に富んだ味わいがある。
http://www.paulista.co.jp/



森のコーヒーは、ホットが500円、アイスが550円だが、食べ物とセットすると、200円引きになるので、ご安心いただきたい(ドリンク類すべて200円引き)。

お店のホームページはないが、スタッフブログが充実している。ペットの写真がとても上手に撮れていて、驚きだ。私も、もう少し練習しなければ…。
※cafe 萬美乃(スタッフブログ)
http://cafebambino.blog105.fc2.com/


なかなか目を合わせてくれない、もっと修業が必要だ

店名の萬美乃は、スタッフの飼い犬(パピヨン)の「バンビーノ」にちなんだものだそうだ。もちろん子鹿の「バンビ」からの連想だ。

斬新なコンセプトで、古いならまちに新しい風を吹き込んだお店である。ぜひいちどお訪ねいただきたい(ただし、この7/22~23は臨時休業なので、ご注意を)。
※cafe 萬美乃の口コミ
http://r.tabelog.com/nara/A2901/A290101/29002292/

奈良市勝南院(しょうなみ)町23(「天ぷら飛鳥」の南。「粟」の斜め向かい) 電話番号 0742-26-1711 営業時間 11:00~19:00 火曜休(ただし祝日の場合は営業)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ならまちで昼食を(13)猿沢荘「グリルやすらぎ」の大和肉鶏照焼丼

2009年06月18日 | ならまちで昼食を
ご存じ「大和肉鶏照焼丼(やまとにくどり てりやきどん)」は、奈良県農林部マーケティング課が推進する「奈良のうまいもの」創作料理7品の1つで、現在、県内25ヵ所で提供されている。

創作料理7品とは、03年(平成15年)に《全国からご応募いただいた337点のレシピやアイデアを基に「奈良のうまいもの」づくり部会で創作した奈良らしい7品のお料理》である。なかでも大和肉鶏照焼丼は、手頃な価格で奈良の特産品である「大和肉鶏」(名古屋種、ニューハンプシャー種、シャモの3品種をかけ合わせた新品種)が味わえる料理とあって、黒米カレーと人気を二分している。
http://www.pref.nara.jp/norinbu/umaimono/vba-htm/modern.html

県内の大和肉鶏照焼丼のうち、私が最も気に入っているのが、この猿沢荘(さるさわそう=猿沢池の南東側)地下1階・グリル「やすらぎ」の照焼丼である。正確には「地方職員共済組合奈良宿泊所 猿沢荘」だが、誰でも利用できる。
※猿沢荘の公式ホームページ
http://www.sarusawa-so.chikyosai.or.jp/

ご覧のように、大和肉鶏照焼丼に、小鉢が2品と味噌汁がついて税込700円と、とてもおトクな価格設定になっている。プラス100円でコーヒーもつく。



たいていの照焼丼は、鶏肉を薄くスライスしてあるが、ここの鶏肉は、唐揚げ用の鶏肉のようにぶつ切りで、しかもたっぷり載っているところが嬉しい。海苔の下から鶏肉が顔を出しているのがお分かりだろうか。

ただしご注意いただきたいのは、猿沢荘のランチメニューは日替わり(1日1メニュー)で、大和肉鶏照焼丼は月に2度しか回ってこない(今月だと10日と17日のみ)。営業時間は12:00~13:00の1時間限定で、しかも土・日・祝日はお休みである。


猿沢荘正面外観。地下レストランへは、東側の階段から直接入店できる

日替わりのランチメニューには、他にも黒米カツカレー、マグロ丼、上海カニ玉、煮込みハンバーグなど、美味しいメニューが並んでいる(すべて700円)。お店に行けば月間の予定表がもらえるので、これを見て訪ねるのも良いし、電話で確かめるのもアリだし、いきなり行って出てきたメニューを味わうのも楽しい。

大和肉鶏照焼丼は、月に2度しか味わえないレアものメニューであるが、いちどチャレンジしていただきたいと思う。

※猿沢荘(グリルやすらぎ) 奈良市池之町3 TEL: 0742-22-5175・5176
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ならまちで昼食を(10)囲炉裏ダイニングたなか

2009年04月30日 | ならまちで昼食を
「囲炉裏(いろり)ダイニングたなか」は、元興寺極楽坊(極楽院)の斜め向かいにある網焼き中心の店である。私は以前、夜の部にお邪魔したことがある。
※囲炉裏ダイニングたなか(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/83b012273d414b4967276a9fcaa189ae

グルメウォーカーには《奈良町に佇む囲炉裏空間で自然の恵みを存分に賞味 落ち着いた佇まいの奈良町になじむ、凛とした風情漂う一軒。各席に備えられた囲炉裏を囲んで山と海の幸を味わいながら、スロウ&癒しの一時を満喫できる。30年以上の料理キャリアを持つ主人の素材選びは確かで、国産黒毛和牛をはじめ、漁港直送の魚介類や干物など、すべてが最高級。地元の畑にみずから出向いて仕入れる旬の野菜も多彩に並ぶ。別館の離れは、1日1組限定のプライベート空間が魅力。風情あふれる中庭を眺めながら、旬を味わう贅沢を堪能しよう》とある。ここはランチもお薦めだと聞いて、早速訪ねてみた。
http://www.iroridiningtanaka.kansai.walkerplus.com/



駅からは少し歩くが、極楽坊が目印なので、とても分かりやすい。ランチは「こだわりランチ」が2000円、同デザート・ドリンク付きが2800円、「おまかせコース」は5000円から。私は迷わず、2000円のこだわりランチを注文した。

まずは、写真の刺身が出てくる。新鮮で身がコリコリしている。結構ボリュームもあって、これはお値打ち品である。ご飯と味噌汁に続き、いよいよトップ写真のメイン料理が出てきた。ステーキに小鉢が3つ、それに寄せ豆腐とサラダ。これは豪華だ。コシヒカリのご飯は、おかわり自由である。それで2000円とは驚きだ。



メニューに「たなかの5つのこだわり」が書いてある。《肉:国産和牛の最高クラスを吟味し、甘みある風味が特徴。海鮮と干物:石川県の漁港から直送される新鮮な海の幸と旨みある天日干しのこだわりの干物です。有機野菜:地元大和高原の旬野菜。農家の家庭用菜園からとれたての新鮮野菜です。米:大和高原こしひかり。米一粒一粒に旨みがあります。炭:備長炭の強力火力と遠赤外線効果で肉の旨みを引き出します》。

なるほど、材料はこんなに吟味されているのだ。これは美味しいはずである。野菜や米が地元の大和高原産というところが、特に嬉しい。夜の部は、「漁港直送干物」700円から、「肉の炙り焼き」1800円から、おまかせは「囲炉裏コース」5000円から。別館の離れ(1日1組限定)があり、ここは「離れコース」12000円以上。



以前は夜のおまかせ「今宵コース」7000円を注文したが、ややボリュームが足りなかったので干物を追加注文して囲炉裏で焼いたところ、あつあつの干物がとても美味しかったことを覚えている。

静かな雰囲気の中で味わう、しみじみと美味しい食事である。ぜひいちどお訪ねいただきたい。
住所: 奈良市鵲町6-11(カーサ奈良町)電話番号: 0742-23-0541
営業時間: 12:00~14:00 17:00~22:00
定休日: 火曜 駐車場: 3台 席数: カウンター6人、テープル12人 掘りごたつ14人
個室あり・カード可
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ならまちで昼食を(9)茶房 暖暖

2009年04月25日 | ならまちで昼食を
「茶房 暖暖(のんのん)」は、米問屋の建物をそのまま利用した「未来工房 奈良オリエント館」(奈良市西新屋町43番地)の館内にある。同じ館内の入口付近には「ならどっとFM」のサテライトスタジオ(兼本社)、奥の米倉には「らいぶ&ば~ 蔵武D(くらぶディー)」がある。


手前がどっとFM、ずっと奥が蔵武D、まん中が暖暖

蔵武Dは、ジャズ系のライブを行うバーだが、当ブログで何度か紹介した奈良町座(ならまちざ)の月例会は、いつもこの蔵武Dで行われている。
※参考:「腹いっぱい」より「胸いっぱい」(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/92eff6bb3cf3ce82564c31ba36615894



暖暖は、ちょうどそれら施設の中間の場所にある。暖暖のHPには《奈良オリエント館へ一歩入ると そこには昔懐かしいたたずまいの和室があります 中庭と縁側はあなたを癒してくれることでしょう》《お土産もいろいろあります 貸切、ご予約承ります》《ならどっとFM78.4MHzのサテライトスタジオがガラス越しに見えますよ♪》とある。
※暖暖のホームページ
http://www.creerks.com/



この日いただいたのは、上の写真の「茶粥御膳」1350円。茶がゆのお茶は、ほうじ茶と小豆茶から選べる。もち米を使っているので、炊き続けてもさらっとした食感が楽しめる(完成した茶がゆを、固形燃料で保温しながらいただく)。おかき(自家製かき餅)を割っておかゆにかけるレトロな食べ方をすると、グッと味が引き立つ。デザートについている「ならまちどっと」(写真右のお饅頭)も、肉桂(ニッキ)の味が利いて、とても美味しい。


店から中庭が見渡せる

他のメニューは、「古代黒米おこわ御膳」「ならまち赤飯御膳」各1350円、「抹茶とならまちどっと」「大和茶または小豆茶とわらびもち」各600円など。
※暖暖を紹介するのんべえさんのブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/nonbay55/20234400.html



暖暖(および蔵武D)を経営されている上林香織さんの人柄に惹かれて訪れる常連さんも多い。テラタビスト(寺旅研究家)の吉田さらささんも、その1人で、吉田さんの『奈良 寺あそび、仏像ばなし』には、上林さんや蔵武Dスタッフの山崎未王さん(プロのガイドさん)のことが写真入りで紹介されている。
※まほろば暮らし(山崎未王さんの個人ホームページ)
http://www.k4.dion.ne.jp/~maosan75/index.html

ほの暗い町屋の畳の上で、ぼんやり庭を眺めながら美味しいおかゆをいただいていると、「奈良では時間がゆったり流れているな」と実感する。この雰囲気は、欧米からの観光客の方にも、もちろん日本の観光客にも、ぜひ味わっていただきたいものである。

※所在他 奈良市西新屋町43(奈良オリエント館内) 近鉄奈良駅から徒歩15分
TEL 0742-24-9081 営業時間10:00~17:00(季節により変更あり) 月曜休(祝日の場合は営業)
※ぐるなび「茶房 暖暖」
http://rp.gnavi.co.jp/sb/3022403/

奈良 寺あそび、仏像ばなし
吉田 さらさ
岳陽舎

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ならまちで昼食を(8)美酒楽菜しゃらく

2009年04月10日 | ならまちで昼食を
今回は、隠れ家的なお店を紹介する。なかなか外見からは、美味しさが想像できないお店である。それが、ならまちの入口にある「美酒楽菜(びしゅらくさい)しゃらく」( 奈良市中院町22-4)だ。1階は5人も入れば満杯のカウンター席、2階には定員6~8人の座敷がある。ドアを開けて、靴を脱いで店に入る。



ご主人のマーくんこと前橋正幸さんとは昨秋、今西清兵衛商店の「旬どき・うまいもの自慢会」でお会いした。当日は和食を担当されていて、それがとても美味しかった。
※旬どき・うまいもの自慢会 奈良~08年秋の集い~(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/80646e7e1a8207dc6501724aeabf73f4



ランチメニュー(12:30ごろ~15:00)は、大和肉鶏ササ身丼、牛タン塩ダレ丼(トップの写真)、京もち豚角煮丼、京もち豚角煮うどん(各800円)と、和牛ステーキ丼1200円など。いずれも一品と味噌汁がついている。メインが美味しいのは当然としても、この「一品」がすごい。新鮮な刺身などがデンとついているのである。


京もち豚角煮丼。一品はカツオのたたき

なお名物の牛タン塩ダレ丼は、相当歯ごたえがある。柔らかいものがお好みの方には、京もち豚角煮丼をお薦めする。

夜の部(18:00~3:00)にも訪ねたことがあるが、十津川産しいたけや大和肉鶏、黒毛和牛をはじめ新鮮な材料を使い、料理も手が込んでいて美味しいので、これもおススメできる。日本酒は春鹿を置いている。


ご主人のマーくん

間口が狭いので店には入りにくそうだが、マーくんに聞くと「遠方から、観光客の方がたくさん来られるのですよ」とおっしゃる。早くから山と渓谷社の『奈良大和路 歩く地図帳』に掲載されているので、これを見て訪ねてくる人が多いのだ。山と渓谷社のライターも、よくこの店を見つけたものだ。

この本の最新版がカウンターにも置いてあり《夜遅くまで開いている奈良町では貴重な酒処。夜もさることながら、ランチメニューも人気で、今や店の名物となった牛タン塩ダレ丼が800円。どんぶり鉢いっぱいに盛られた牛タンを自家製塩ダレで味わう。奈良県産地鶏・大和肉鶏の新鮮なササ身を贅沢に使用した大和肉鶏ササ身丼も800円》とあった。

奈良 大和路歩く地図帳 09-10

山と渓谷社

このアイテムの詳細を見る


なおランチタイムは、お店の看板には「12:00から」となっているが、仕込みなどで開店が遅れることがあるので、少しズラして12:30以降に訪ねるのが無難である。

お店の場所は、藤丸正明(ただあき)さんたちが運営する「奈良町情報館」の向かい(北側)である。心の優しいマーくんの人柄にひかれて訪ねる人も多い。ぜひいちど、お訪ねいただきたい。
※奈良市中院町22-4 0742-27-2330 月曜定休(たまには、いきなり休みの日もある)
「奈良町情報館」の地図などはこちら
http://www.mapple.net/spots/G02901070801.htm
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする