tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

紀の川じるしの見本市( in 紀の川市)に森・里・海の幸が大集合!/3月17日(金)~20日(月・祝)開催

2017年03月12日 | お知らせ
こんな楽しいイベントがある。森と水の源流館(奈良県吉野郡川上村)のO事務局長からのメールによると、

源流から海まで、紀の川の流れによる森・里・海のかかわり、つながりを食をつうじて「見える」「わかる」「なるほどと思う」イベント「紀の川じるしの見本市」を開催します。

2017年3月17日(金)18日(土)19日(日)20日(祝・月)
9:00~17:00 会場:ファーマーズマーケット紀ノ川「ふうの丘」直売所

(紀ノ川農業協同組合)和歌山県紀の川市平野927(電話0736-75-3173)


18・19・20日の3日間 源流の水、中流域の米、海の一品を添えた森里海共演の「茶がゆ」をふるまいます。各日11:00から100食限定。なくなり次第終了。

奈良県と和歌山県にわたる1本の川、紀の川(吉野川)。上流には林業、中流域では農業、河口付近では漁業と豊かで上質な第一次産業をつなぐのがこの川の特徴です。期間中、約20の団体から紀の川流域で生産・製造された農産品、海産品、加工品、木工品を出店します(一部の商品は、開始時点から揃わない場合があります。ご了承ください)。

なお「紀の川じるし」の取組みについては昨年、第4回環境省グッドライフアワードにおいて環境大臣賞グッドライフ特別賞を受賞いたしました。
http://www.goodlifeaward.jp/glaentry/glaentry-3876

第一次産業が元気であることは紀の川流域の水環境や景観・風土そして生業を守り育てていくことにつながる…そんな思いで、消費者に選択行動を働きかける取組みを続けています。お彼岸ちかくの春の一日、ぜひ、お出かけください。


よく「紀ノ川」と表記するが、国土交通省が定めた正式名称は「紀の川」である。なお環境省のHP(グッドライフアワード)には、以下の通り紹介されている。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事
紀の川でつながる森・里・海において、今後さらに産業の従事者をはじめ、企業・団体、行政、そして学校などのキーパーソンと出会い、連携する拠点を増やします。それと同時に、それぞれ一般消費者との接点において、流域の産業と環境、そして人を育む「紀の川じるし」をアピールし、みんなで良くなる、みんながよくなるためのプラットホームを目指します。


私は紀の川沿いの紀州・九度山生まれだが、昭和53(1978)年から奈良市に移り住んでいる。最初の5年間ほどは、なかなか「吉野川」と言えず、つい「紀の川」と口をついて出た。小説『紀ノ川』(有吉佐和子著)の主人公の花は、慈尊院(九度山町)から下流の六十谷(むそた 和歌山市)へ嫁入りする。それは父親(大御っさん)のこんなひと言で決まった。

「紀ノ川沿いの嫁入りはのう、流れに逆らうてはならんのやえ。みんな流れにそうてきたんや。自然に逆らうのはなによりもいかんこっちゃ」

「お前はんのお母さんは、いうてみれば紀ノ川や。悠々と流れよって、見かけは静かで優しゅうて、色も青うて美しい。やけど、水流に沿う弱い川は全部自分に包含する気や。そのかわり見込みのあるつよい川には全体で流れ込む気迫がある」


神武天皇(イハレビコ)は熊野からではなく、紀の川・吉野川をさかのぼって川上村に着いたという話がある。川上村から橿原神宮へは、目と鼻の先である。

私は常々、勝手に「紀の川・吉野川文化圏」と呼んでいる。言葉遣い(方言)も茶粥も柿の葉寿司も、奈良県とか和歌山県というより紀ノ川筋、いわば「紀の川・吉野川文化圏」の産物なのである。

紀の川・吉野川が流れる地域で育まれた、とっておきの品々を集めた見本市。会場では生産者から産品の話を聞くこともできる。皆さん、ぜひ足をお運びください!
※「紀の川じるしの見本市」のFacebookは、こちら




コメント (2)
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