tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ピノキオ(PINOCCHIO)が閉店!/奈良市三条通の喫茶名店(2017 Topic)

2017年03月06日 | お知らせ
※ピノキオさんは、2017年7月、奈良もちいどのセンター街に
移転オープンされました!詳しくは、こちらをご覧ください。


これは驚いた!奈良の老舗喫茶店「ピノキオ(PINOCCHIO)」(奈良市下三条町24)が、2月25日(土)に閉店していたのだ!お店の貼り紙によると、
※トップ写真は、ブログ「最近“感謝”を忘れがち。。」から拝借

閉店のご挨拶
この度、私共は創業以来90余年の永きにわたり皆様方のご厚情をいただいて、今日迄営業を続けて参りましたが、大和都市計画に基づき、道路拡張の為、29年2月25日を持ちまして閉店致す事となりました。

皆様方の長年のご愛顧、ご支援の中、誠に急なお知らせでご迷惑をお掛け致す事となりましたが、諸事情をご賢察の上、何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。あらためて長年のご愛顧に、心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。 店主 スタッフ一同

追伸 近々、新たに市内でオープンする予定で居ますので、又その節はお引き立ての程、宜しくお願い申し上げます。



お店の貼り紙。以下の2枚の写真はWさんのFacebookから拝借

うーむ、三条通の拡幅事業のため立ち退かれたのだ。昔は「マンダーレ・ピノキオ」という店名だった。このお店で彼女と待ち合わせしたり、デートした人は数多いことだろう。高校生時代にバイトしていたという同僚もいた。ここのコーヒーは美味しかったし、オムライスも本格派。カクテル類も充実していた。かつてはお向かいに、同じ経営者による自家焙煎のコーヒー店「春秋館」もあった。奈良のグルメ情報サイト「奈良グルメ図鑑」によると、

洋風な感じではありながら天井を見上げると町屋を改装したことがわかるという不思議な空間。カフェでありながらオムライスにはこだわりがあり、普通のオムライスの他、チーズ入り、シーフードなど種類も多い。コーヒーは向かいの春秋館で挽いたものを使うというこだわりもある。また、きちんとしたサービスも気持ちがいい。


向かって右端がピノキオ

閉店の情報はWさんのFacebook(3/5付)で知った。そこにHさんは、このようなコメントを寄せられていた。

ピノキオと春秋館は、30年以上前、奈良にやってきたばかりの私の憩いの場でした。同じ店主がピノキオの向かいでやっていた、自家焙煎の珈琲店・春秋館。とても良質な豆を直火で焙煎し、サイフォンで一杯ずつ淹れてくれる。

向かいのピノキオが観光客相手なのに対し、こちらはカウンターだけで、一癖ありそうなヒゲのウエイターと、小柄で笑顔の素敵なお姉さん。メニューにケーキも有り、それを頼むと、ちっこいお姉ちゃんが向かいのピノキオまで取りに行ってくれる。

客も、女子大の教授や柳生の陶芸家など、やはり一癖ありそう。ここで、美味の珈琲をすすりながら、傾いていく春の日を眺めていたりすると、脳波がみるみるアイドリング状態になっていったのを覚えています。

店主はもう、80歳を超えておられるはずですが、元気でやっておられるのでしょうか。奈良の、ひとつの顔が消えてゆくのは寂しいですが、再オープンしたら、また行ってみたいです。


最近、奈良の市街地では、どんどん老舗が姿を消している。「田舎そば たかぎ」「更科食堂」「日の出屋食堂」「ぜいたく豆本舗 奈良三条通り店」…。老舗も世代交代の時期を迎えているのだ。

ピノキオは「大和都市計画に基づき、道路拡張の為」との理由であり、「近々、新たに市内でオープンする予定」とのことなので、再オープン時には、ぜひまたうかがうことにしたい。Wさん、Hさん、情報ありがとうございました!
コメント (9)
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