tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

田中利典師の「宝勝院誕生!!」

2024年01月29日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、「宝勝院誕生!!」(師のブログ 2015.4.1 付)。この前日、利典師は34年間お務めになった金峯山寺を退職され、京都府綾部市の自坊「林南院」にお戻りになった。今回は、その感慨をお書きになっている。以下、全文を紹介する。
※トップ写真は、吉野山の桜(2022.4.7 撮影)

宝勝院誕生!!
今日は4月1日…こんな日に情報を出すと、真実みがないがねえ。昨日、吉野を帰山しました。たくさんの方に別れを惜しんで泣いていただきました。いろいろな思いも交錯して、帰りの車での道中ではちょっとうるうるしました。

ただまあお坊さんを辞めるわけでもありません。少し本山を離れざるを得ないのですが、これは新管長さまの就任時に2年で離職するのは決まっていましたので、淡々と仕事に専念してきましたから、ありがたく全う出来たことの方が自分では嬉しく思います。支えていただいたみなさんのお蔭です。

実は金峯山寺の一山住職というのがあります。明治以前金峯山寺内は100を越える塔頭があった時代もあり、近年はその名跡を復活させて、一山住職に名前だけを与えています。 私は「宝勝院」といいます。 この「宝勝院」も名前だけですが、いつかは建物を復活出来ればと思っています。

その一歩として、今まで住んでいた小さな借家ですが、吉野のお家に、看板を上げてきました。お寺のような機能はまだゼロですが、いつの日か、本当にお寺として復活出来ればと思っています。エイプリルフールに終わらないように頑張ります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする