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橿考研博物館で「ホケノ山古墳」展、7月15日(月・祝)まで!(2024 Topic)

2024年07月06日 | お知らせ
木曜日(2024.7.4付)の毎日新聞奈良版に〈「邪馬台国」へ時間旅行 橿考研博15日まで 桜井・ホケノ山古墳出土品展示〉という記事が出ていたので、昨日(7/5)、橿考研博物館に見に行ってきた。観覧料は大人400円ということだったが、65歳以上は無料だった(免許証などを要提示)、ラッキー!
※トップ写真は、石囲い木槨(もっかく)の模型(橿考研博物館で撮影)

ホケノ山古墳は「石囲い木槨(もっかく)」が特徴、と奈良検定のテキストにもあり、現地では一部復元もされているが、どうもイメージがつかめず、モヤモヤしていた。博物館なら、模型の展示もあるだろうと予想して、足を運んだ。予想は当たり、模型が展示されていて、やっとイメージがつかめた。皆さんも、ぜひ足をお運びいただきた。以下、毎日新聞の記事全文を貼り付けておく。

邪馬台国の最有力候補地、桜井市の纒向(まきむく)遺跡内にある全長80メートルの前方後円墳からの出土品の重要文化財指定を記念した特別陳列「ホケノ山古墳―ヤマト王権の成立へ」が、橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所付属博物館(橿考研博)で開かれている。同古墳は3世紀中ごろ築造と最古級。出土品は古代国家成立を物語る資料と評価された。15日まで。

 古代国家・ヤマト王権は、同じ纒向遺跡内の前方後円墳、箸墓(はしはか)古墳(全長280メートル)が造られた3世紀後半、同遺跡を王都にして確立したとされる。築造は1日数千人の労働力が必要な国家事業で、箸墓以降は、全く同じ形状の前方後円墳が列島各地に築かれるからだ。

そして箸墓より古い古墳がホケノ山など纒向遺跡内の全長80~110メートルの5基。3世紀前半から中ごろの最初期の古墳群で魏志倭人伝に登場する邪馬台国の時代にあたる。箸墓と比べ前方部が小さい形状から「纒向型前方後円墳」と呼ばれる。

 中でもホケノ山は1999~2000年になってから橿考研などが発掘したため、同古墳群で唯一全容が判明。「卑弥呼のタイムカプセル」とも呼ばれる。調査では石積みの中に小部屋がある、類例のない二重構造の埋葬施設「石囲い木槨(もっかく)」が見つかった。

3月に重文指定が決まったのは調査で見つかった約280点の出土品。「画文帯神獣鏡(がもんたいしんじゅうきょう)」などの銅鏡、「素環頭大刀(そかんとうたち)」を含む鉄剣類約10本、弓矢の銅鏃(ぞく)・鉄鏃など大量の金属製品で、ヤマト王権の古墳祭祀(さいし)の始まりを物語る重要資料だ。

特別陳列は関連資料を含め約440点を紹介。平井洸史(たけし)学芸員は「ホケノ山を含め、古代国家が誕生した纒向遺跡の全容が分かる展示」と話している。橿考研博(0744・24・1185)は月曜休館(15日は開館)。一般400円、大学・高校生300円、小中学生200円。【皆木成実】




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2 コメント

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ホケノ山古墳 (ヨッピー(長越洋子))
2024-07-06 12:07:20
早速博物館に行かれてご自分の眼で御覧になり納得行かれたかと思います。
纏向遺跡が有名なのでついそちらにでしたがこれでまた方向性が変わるのでしょうか?
被葬者は一体誰なのでしょうね。これも興味津々かと思います。当時のものが発掘されるとロマンが広がりますね。ヤマト政権のことも明確になるやも知れません。考古学ファンに取っても今回は是非現場に。。。
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祝!重文指定 (tetsuda)
2024-07-07 09:02:43
長越さん、いつもコメントありがとうございます。

> ご自分の眼で御覧になり納得行かれたかと思います。

はい、立体模型のおかげで、頭の中がスッキリしました。

> 被葬者は一体誰なのでしょうね。これも興味津々かと思います。

箸墓より古いので、卑弥呼より以前の邪馬台国の大王墓ということになるでしょう。遺物が国の重要文化財に指定され、ホケノ山古墳が注目されることになり、本当に良かったと思います。
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