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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

09年 なら燈花会に80万人!

2009年08月21日 | 奈良にこだわる
昨日(8/20)の奈良新聞に、こんな記事が載っていた。《過去最高更新 なら燈花会に約80万人 阪神の乗り入れ効果か》《奈良市の奈良公園などで今月5~14日に行われた第11回「なら燈花会」の入り込み観光客数が、過去最高だった昨年の70万2000人を上回り、79万7000人だったと19日、主催者の「なら燈花会の会」(山本浩扶臣会長)が発表した。増加の要因として、今年始まった近鉄・阪神電車相互乗り入れや「ETC1000円効果」などを挙げている》。
http://www.nara-np.co.jp/20090820112133.html


05年頃のなら燈花会(とうかえ)。トップ写真とも

《「なら燈花会」は奈良の真夏の夜の風物詩として人気も定着。今年も10日間の日程予定されていた。10日が台風接近で中止となり、開催期間は9日間。それでも週末の8日が12万6000人、また12日に11万4000人、最終日の14日には期間を通して1日当たり最高の17万8000人の来場者でにぎわい、全体で80万人近い入り込み客数を記録した。前回も荒天で1日中止となり、9日間で70万2千人の観光客を呼び込んだが、今回はこれをさらに10万人近く上回った》。


以下の写真は今年の8/11、奈良ビブレ前で撮影

《山本会長らは、近鉄奈良駅などの乗降客数が増えている状況にも触れ、「近鉄と阪神の電車相互乗り入れなど、より遠方から来てもらいやすくなった」などと話した》。
※なら燈花会の会 公式ホームページ
http://www.toukae.jp/

以上が新聞記事の全文である。以前、財団法人南都経済センターが詳細な調査を行ったことがある(「センター月報」04年9月号およぴ10月号の「特集」欄参照)。それによると、来場者70万4千人の当時で、観光消費額は15億83百万円(うち飲食費8億23百万円、宿泊費3億81百万円)だった。これを今年の79万7千人に引き直すと、観光消費額は17億92百万円、うち飲食費は9億32百万円、宿泊費は4億31百万円にハネ上がることになる。
※センター月報(バックナンバー)
http://www.nantoeri.or.jp/geppou/backno.html



数字を丸めると、80万人の来場で観光消費は20億円、うち飲食だけで10億円使ってもらった計算になる。これは大きい。

この数字の前提は、当時のアンケート結果から算出されているが(1人当たり宿泊費8763円、飲食費1170円、交通費320円、土産その他218円)、どうも私の実感より安いので。実際の観光消費額はもっと大きいのではないだろうか。



この行事は、なら燈花会の会と、同会が募集されたサポーター(ボランティア)によって運営されている。それがこんな大きな経済効果を地元にもたらしてくれているとは、全く有り難いことである。

来場者の最大の支出科目は飲食(計10億円・@1200円)であるが、私見では、これを15億円(@1800円)、20億円(@2400円)と引き上げるだけの「食」のポテンシャルは、奈良には十分備わっていると思う。何しろ晩ご飯なのだ。「燈花会に行ったら、あれを食べよう」というようなオリジナル・期間限定の名物料理を作るのも一法ではないか。
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観光地奈良の勝ち残り戦略(30)「観光立県・奈良」への提言

2009年08月19日 | 観光地奈良の勝ち残り戦略
7/25(土)に開催された「第15回けいはんな市民雑学大学」(奈良にうまいものあり)では、「『観光立県・奈良』への提言」のこともお話しさせていただいた。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/6c95f6153140353e7b394a648d963565

これは昨年、「平成20年度 観光に関する研究論文」(財団法人アジア太平洋観光交流センター主催)に応募し、奨励賞(第3席)をいただいた私の提言である。「本文」はA4用紙(1600字詰)10枚以上15枚以下、「要約」は同1枚にまとめて応募する仕組みだ。
http://www.aptec.or.jp/kakonyuusensha.htm



この提言には「食」と「観光」という、この日のテーマに関連する話が出てくるので、「要約」の方をプリントして紹介させていただいたのである。その日の懇親会の席でも、賛同するご意見をいただいたので、同財団の承諾を得て、以下に「要約」を掲載することにしたい。少し長いが、申し上げたいことは後半の3点である。



… … … …

奈良県は観光県だと思われているが、訪れる観光客数は驚くほど少ない。それどころか、宿泊者数も宿泊室数も、全国で最下位である。遅まきながら県や奈良市は大型ホテル誘致に動いているが、思うように進んでいない。しかし県経済が長期低迷を続けるなか、観光振興による経済の活性化は、残された数少ないカードとして大きな期待がかかる。再来年の2010年は、平城京に都が移って1300年目の記念すべき年にあたり、「平城遷都1300年祭」が行われるので、これを観光振興の起爆剤にしようと注目されている。


モミジアオイ

奈良には素晴らしい観光資源がたくさんあるし、おいしい食べ物も豊富なのに、県民がそれを自覚していないのが不思議である。うまく全国・全世界に発信すれば集客できるのに、それをしない。それどころか、何事にも消極的だといわれる「県民性」のせいにして動かない。必要なのは、県民ひとりひとりの具体的な行動なのに。


こちらはトロロアオイ

奈良の魅力、奈良のブランド力というものにも、気づいていない。相も変わらず儲からない修学旅行生を誘致しようとし、小難しい歴史・文化を売り物にしようとする。「京都にない魅力」を訴えないから、観光客は京都に泊まって奈良は日帰りで済ます。

しかし最近は奈良の観光振興に向け、新しい動きが出てきた。テレビドラマ「鹿男あをによし」でロケ地が賑わい、「平城遷都1300年祭」は、マスコットキャラクター「せんとくん」をめぐる騒動がワイドショーなどで取り上げられ、認知度が飛躍的に高まった。明日香村では、チェ・ジゥが主演する韓流ドラマの制作が始まっている。



NPOなどの活動も活溌だ。なら燈花会、バサラ祭り、町家の雛めぐりなど注目されるイベントは、「民」の力で企画・実行されている。観光を創造する人材が育っているのだ。これらを背景に、私は「観光立県・奈良」を実現するため、3つの提言をしたい。

1.B級グルメで「奈良の食」の魅力をアピールする。
「そうめんを使った料理」「古代米のご飯」を県内の飲食店や旅館・ホテルで、年間を通じて提供する。全国各地のそうめんは、桜井市の三輪そうめんが伝播したものである。明日香村名物になっている古代米は、美味しくて健康に良いと評判だ。これに奈良特産の大和肉鶏や大和野菜(=京野菜のルーツ)などを合わせて出せば、「奈良にうまいものあり」を来県客にアピールできる。 


びっくりうどん三好野(奈良市・三条通)の大和路セット750円

2.すべての食事に、「エコ商品」吉野割り箸を付ける。
マイ箸運動のせいで誤解されているが、国産割り箸は製材過程で排出される端材や間伐材を有効利用して作られる「エコ商品」である。使えば使うほど国産材が伐り出され、伐採→植林→保育→伐採というサイクルが回り出す。国産割り箸の8割は吉野産で、割り箸の使用は、奈良県版「持続可能な観光」である。香りも手触りも良い吉野杉・吉野檜の割り箸を県内すべての飲食店や旅館・ホテルで提供することは、「森林保全による地球温暖化防止」のアピールになる。


奈良出身の箸問屋さん・箸勝本店(東京・神田)

3.「奈良ランドオペレーター」を組織し、全国・全世界に奈良の魅力を発信する。
ランドオペレーターとは、地元と旅行エージェントの間に立ち、地域の観光情報を発信したり、着地型旅行プランや観光コースを企画・開発・提案する人や団体のことである。あまり知られていない県下各地の四季折々の魅力について、ランドオペレーターが情報を収集・提案・発信することで、全国各地・世界各国からの集客が可能となる。

… … … …

以上である。本文も要約も、書き上げてから約1年経つが、前半で触れている奈良観光をとりまく厳しい状況にしても、あまり改善されていない。


これはタマスダレ。典Bさんに教えていただいた

最近出た『平成21年版 観光白書』(観光庁編)を見ても、宿泊者数はさらに1万人減って116万人と、やはり全国最下位である。大和川でさえ、全国最下位から、最下位から2番目に浮上したというのに…。一方で県発表の宿泊者数は341万人(17千人増)だという。観光庁と県文化観光局とで異なる数字、県民はどちらを信じれば良いのだろう。
http://www.pref.nara.jp/kanko/toukei/kankoutoukei(H19).pdf



私の3つの提言は、実現されるまで言い続けるつもりであるが、今は、平城遷都1300年祭を契機としたさまざまな催しが、事態を良い方向に導いてくれないかと祈るばかりである。例えば「奈良フードフェスティバル」[愛称:Cu-Cal(クーカル)in 奈良]のような事業が同時多発的に登場して…。
http://www.cucal.net/2009/

※写真は、奈良市西部生涯スポーツセンター(奈良市中町4860)の前庭で8/16に撮影。ヒマワリ、モミジアオイ、タマスダレ以外の名前をご存じの方は、ぜひご教示を。
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ステーキハウス 舎羅公(しゃらく)

2009年08月17日 | グルメガイド
7/24(金)、橿原市八木町の「ステーキハウス 舎羅公」にお邪魔した。噂はずいぶん前から聞いていたが、食事をいただくのは初めてだった。
http://omise.kirin.co.jp/search/pc/w_shop.php?f_t=9900000290&f_s=074424185800



最寄り駅はJR畝傍駅で、165号線を東(畝傍高校寄り)に少し入ったところにある。近鉄八木駅から徒歩15分、八木西口駅からは徒歩5分程度である。





目の前でステーキを焼いてもらえるカウンター席が7席、奥の座敷には14人入れる。おトクなサービスセットは6300円(税・サ別)で、お通し、ステーキ、焼野菜、サラダ、ご飯、デザートがついている。この日は4人の会食だったので、奥の座敷を半分に仕切っていただいた。





さすがにお肉は、柔らかくて美味しい。たっぷりのにんにくチップと一緒にいただいた。

圧巻は、締めに出てきたガーリックライスだ。味付けがしっかりしているし夏バテ防止にもピッタリなのだが、相当臭う(らしい)。金曜にいただいて、月曜の朝でも、家内に「臭う」と言われた。



ニンニクをうまくコントロールして、ぜひ美味しいお肉とガーリックライスを味わっていただきたい。
http://r.tabelog.com/nara/A2903/A290302/29002667/dtlrvwlst/929620/
コメント (2)
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歌って踊って!「ならっこダンス」

2009年08月16日 | 平城遷都1300年祭
先日「NPO法人 DEAR DEER(ディアディア)-あおによし」理事長の平田美恵子さんにお会いした。平田さんは4/18に実施された「平城遷都1300年祭 県民活動支援事業 公開プレゼンテーション」で「ならっこダンス」を披露され、見事、助成金をゲットされた方である。
※遷都1300年祭の民間イベント(第2弾)プレゼンテーション(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/4dc68ceadb0810f07e09851ca0be334e

いよいよ来年の11/20(土)には、奈良県文化会館で「ならっこダンス」を披露されるのだという。1300年祭イベントの一環として、ぜひ盛り上げていただきたいものだ。
※同NPOのスタッフブログ
http://deardeer.blog.eonet.jp/


中央が平田さん(4/18の公開プレゼンテーションで。以下同じ)

7/30付読売新聞奈良版の記事「歌って踊って1300年祭」に、このNPOのことが紹介されている。《NPO法人「DEAR DEER-あおによし」(平田美恵子理事長)は、歌とダンスで平城遷都1300年祭を盛り上げようと、奈良の魅力を盛り込んだ「ならっこダンス」を考案した。作詞・作曲から振り付けまですべて、メンバーが手がけ、希望者には、ダンスの出前指導を行うほか、振り付けを収録したDVDも提供している》《来年11月には、県文化会館で1300年祭の記念講演を行う予定で、同NPOでは、出演者(30人)を募集している。9月末まで応募を受け付け、11月にオーディションを行う》。



「ならっこダンス」とは、次のような踊りであるので、ご覧いただきたい。知人のIさんにムリを頼んで、同NPOが配布しているDVD映像を「YouTube」に載せていただいた(Iさん、有り難うございました)。

Ⅰ.ならっこダンス by 平田美恵子さん


Ⅱ.ならっこダンス with ピーチーズ


来年の「ならっこダンス」のオンステージに向け、公開オーディションが今秋に開催される。
応募要領は以下の通りである。
※同NPOの公式ホームページ
http://www.eonet.ne.jp/~dear-deer-1997/



※ならっこダンス 公開オーディションのお知らせ

DEAR DEER-あおによしの公演に出演しませんか。平城遷都1300年祭による記念公演を迎えるにあたり、一般より「ならっこダンス」を踊ってくれる方を募集中。ダンスが大好きで笑顔で元気よく踊れるあなた、奈良県文化会館国際ホールの舞台で私達と一緒に踊りましょう!

【募集要項】
日 時  平成21年11月8日(日) 10:00
場 所  奈良県文化会館 小ホール
条 件  平成16年3月31日以前の生まれであれば年齢・性別不問。
      下記の練習スケジュールに全て参加できること
服 装  ダンスのできる服装
発 表  平成21年11月15日(日) 合格者にのみ郵送にて通知
募集人数 30名程度

※練習日程
平成21年11月22日(日) 10:00 合格者初顔合わせ
平成22年3月22日(祝)  9:30~11:30 第1回練習
同 6月27日(日) 9:30~11:30 第2回練習
同 10月31日(日) 9:00~12:00 リハーサル
同 11月20日(土) 9:00~20:00 本番 
※全て奈良県文化会館にて行います。

【応募方法】 
往復はがきに住所・氏名・年齢・(子どもの場合は幼稚園や学校)・性別・応募動機を明記の上、下記まで郵送してください。
〒630-8213 奈良市登大路町57-4 NPO法人 DEAR DEERーあおによし平田美恵子宛
(電話によるお問い合わせは、平田理事長 ℡ 090・3486・3562)

【締め切り】平成21年9月30日(水) 必着

読売新聞の記事で平田さんは「元気に歌って、踊って、奈良を好きになってもらうきっかけになれば」と語っている。
1300年祭を盛り上げる楽しい歌と踊り、Shall we ダンス?

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今井のもてなしがNHKに登場!

2009年08月15日 | 古社寺を歩こう会
第4回古社寺を歩こう会「今井に学ぶもてなしの心」(9/12開催予定)は、現在参加者を募集中であるが、この催しでお世話になる若林稔さん(今井町町並み保存会 副会長)から、メールをいただいた。

今井がNHKの報道番組で紹介されるのだそうだ。保存会と地元自治会が作成された回覧板によると《8月2日に今井町にて実施されました、茶道裏千家 学校茶道奈良支部指導者研修会の模様がNHKで放送されることとなりました》。
※若林さんのホームページ
http://homepage3.nifty.com/syodou-yamakitiman/




この写真とトップ写真は「第13回今井町並み散歩」の模様
(08.5.18撮影。当記事の写真は、すべて若林さんから拝借)

《学校茶道は、第11代家元玄々斎(げんげんさい)宗匠が、明治の初め西欧文化が移入され、日本の伝統や文化が否定される風潮を憂い、当時限られた人たちだけの楽しみであった茶道を教育に役立てようと、女学校にその門戸を開放したことに始まり、明治44年には学校茶道教授者の養成を目的として夏期講習会が開かれ、今日まで開催されています》。


今井まちなみ交流センター・華甍(はないらか)で町の概要を説明
(以下の写真は、すべて8/2の裏千家指導者研修会の模様)

《今回、茶道の歴史とつながりが深い今井町で研修会が開催され、今井町町並み保存会による町並み案内、茶粥の接待、今井町ゆかりの茶人たちについての講義など、盛りだくさんで充実した1日となりました。その研修会の様子が以下の日時・チャンネルで放映されます》。


町歩きのガイドさんを紹介

放送日時は、
1.平成21年8月18日(火) 7:30~8:00「おはよう関西」内 
 NHK総合テレビ=2ch(および奈良UHF=51ch)

2.平成21年8月25日(火) 18:10~19:00「ならナビ」内
 NHK奈良UHF=51ch 


尾崎家の前で

当初はストレートニュース(通常のニュース)の予定だったのが、取材するうち今井と茶道の縁(ゆかり)の深さが分かり、相当掘り下げた番組になったようだ。


尾崎家内部(向かって右端が若林さん)

8/2の研修会について、若林さんはHPに《お茶の素人が今井可愛さに恥を顧みず、今井町に縁の今井宗久、尾崎喜助、織田有楽斉(うらくさい)を中心に「今井の歴史と今井を取り巻く茶人たち」という大げさなタイトルの話をさせてもらいました》《先生方50名、保存会30名で中身の濃い研究会になりました》と書いておられる。


称念寺での講演

第4回古社寺を歩こう会は、現在までのお申し込み者が20人を突破したが、キャパの80人までは、まだまだ余裕がある。重文建物内での昼食や町歩きのほか、奈良筆(ならふで)づくりも見学させてもらえることになった。今回から、打ち上げ(懇親会)も企画している。ぜひ、多くの方のお申し込みをいただいたい。
 
※参考:参加者募集!第4回古社寺を歩こう会「今井に学ぶもてなしの心」(当ブログ内) 
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/1e6b4f705f16621e34f2c07dd652618a  
コメント (2)
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