tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

大和上市・こばしのやき餅

2009年08月28日 | グルメガイド
上市(かみいち)に美味しい焼き餅屋さんがあると聞いたのは、奈良に住み始めた頃だから、もう30年も前のことになる。餡はあっさり味で、焦げた皮の香ばしさが絶妙だという。実は甘いものは苦手なのだが、そんな焼き餅なら一度いただいてみたいものだと思っていた。お店の名前は「こばし」(吉野郡吉野町立野)である。


こばし(商店街側入り口)。写真は8/2撮影



奈良新聞に連載されていた「出会い大和の味」には《内部に残る柱や梁に200年を超えた歴史の残影が垣間見られます。船宿を閉めもっぱら焼餅を作って現在は4代目。その味の素朴さと品の良い形、口当たりの良さで吉野ではよく知られ愛されています。店主の小林道男さん(55)夫婦と、忙しいときには先代の健作さん(82)も手伝い、家族による手作りなので一日に作る数は限られ、大体午前中でほぼ売り切れる》とある。
http://www.nara-shokubunka.jp/yamato/19-01.html



近くを通るたび、何度かチャレンジしたが「大体午前中でほぼ売り切れる」どころの話ではなく、最近では午前中の早い時間帯にすべて売り切れるので、なかなかありつけないでいた。やっと最近になって、何度か朝早くお邪魔する機会があって、立て続けに訪れるようになった。これはうまい、これで1個100円とは! 親戚や友人の分まで買い込んで、夕方までかかって配り歩いたこともある。なにしろ消費期限は当日中なのだ。
http://www4.kcn.ne.jp/~jj3xuu/kodawari/kobasi/kabasi.htm



「出会い大和の味」には《餡は北海道十勝の豆を使用、餡を煮る火加減が一番難しいとのこと。漉し餡と粒餡があり、春には蓬入りも作っています。餡が餅の白い衣ごしに透き通って見え、鉄板で焼かれた焦げ目との色合いが良く、いかにも美味しそうで甘さも控えめ、大きさも手ごろ、三つ四つ食べても腹にもたれません》。


こちらは国道側の入り口。この横(東側)に少し駐車スペースがある

《「こばしの焼餅店」は吉野川沿いの道路に面してあり、よく注意しないと見過ごしてしまいそうな目立たないお店です。予約して出かけられることをお勧めします》。吉野大橋方面から吉野川沿いに169号線を東に進む。吉野町役場付近を過ぎ、バス停「轟」を超えたらすぐのところである。銀行(南都銀行上市支店)や大きな橋(桜橋)を越えた場所だが、うっかりしているとつい通り過ぎてしまうので注意が必要だ。





予約ができるとは、初めて知った。季節ものとして、みたらし(6~10月)とよもぎ餅(3~5月)もあるそうだ。「吉野バーチャル商店街」には《徹底した品質と鮮度にこだわったこばしのやき餅は地方発送できませんが 吉野に来られたときには是非お立ちより下さい。 あっさり餡の名物やき餅、きっと気に入っていただけると思います》とある。
http://www.yoshino.ne.jp/shop/kobashi/index.htm



消費期限が「当日中」だから、地方発送できないのだ。《昔から受け継いだままの材料と加工方法で作っていて、変更したところは全く無い、確かにもはや手の加えようの無い完成品》(「出会い大和の味」)である。朝の早い時間帯にお近くを通られたら、ぜひお買い求めいただきたい。予約の電話も、お忘れなく。
※トップ写真は、ある会社の営業所(川上村)でお出しいただいたもの(7/1撮影)。

※やき餅こばし 〒639-3112 奈良県吉野郡吉野町立野
TEL 07463-2-2347(予約の場合も、こちらの番号へ)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする