チベット暴動に続いて、さきほどから新疆ウィグル自治区の暴動が伝えられている。中国当局は、チベットのときはダライ・ラマ亡命政権の策謀、今回は国外亡命中の「ウィグル同盟」の扇動によるものだと強弁するが、真の原因は漢民族主導の強引な民族政策に対する反発であることは明らかではないか。
「日中友好」という言葉は今や死語、「戦略的パートナーシップ」とかいう言葉にすり替わっているが、結局、これは「すっかりおいしいところはいただいた。これからはオレの言うことを聞くんだぞ!」という意味なのか。長期的に見れば、台湾は言うまでもなく、日本でさえ中国の軍門に下るという”悪夢”が現実味を帯びてくる。
ますます尊大になり、中華思想まるだしの中国にストップはかけられないのだろうか?
中国ウイグル自治区の騒乱、新華社は140人以上死亡と
(CNN) 5日に中国新疆ウイグル自治区で発生したウイグル人の騒乱について、国営新華社通信は6日、少なくとも140人が死亡、800人以上が負傷したと伝えた。死者数は今後も増えると予想されている。
中国政府は、国外のウイグル人活動家らが漢民族襲撃を扇動したと主張。ただし海外亡命中のウイグル人らは、公安当局が平和的に抗議活動をしていたウイグル人らに強硬措置を取ったとの見解にある。
中国南部・広東省韶関市の玩具工場では先月、ウイグル人従業員と漢民族従業員が衝突し、ウイグル人2人が死亡した。今回の騒乱はこの事件を受け、区都ウルムチ市内でウイグル人が行っていた抗議活動が発端。目撃者がCNNに語ったところによると、抗議活動が5日午後5時頃に始まった後、参加者は女性や子どもを含めて1000人以上に膨らんでいた。
現場に駆けつけた警官隊が道路にバリケードを築いて参加者らを抑え込もうとしたものの、参加者らが警官隊を圧倒し、「通り過ぎる車やバスに投石していた」とされる。騒乱がエスカレートすると何百人もの武装警官が出動し、催涙ガスや消防車の放水で参加者らを排除。この時トラックや救急車、戦車のような装甲車が目撃され、散発的な銃声が聞こえたという。騒乱を受けて、現地では夜間外出禁止令が発令された。
新華社によると、一夜明けた6日午前に交通規制は一部解除されたものの、ウルムチ市内の情勢は依然緊迫している。路上に散乱していたがれきは撤去され、交通量は平常に戻ったが、騒乱による被害が最も深刻だった道路では破壊された車両の撤去作業が続いている。騒乱発生地区では、商店や企業が依然再開していない。