澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

最も友好的な国は日本~台湾の高校・大学生アンケート調査

2009年07月16日 06時46分31秒 | 台湾

「親日的な台湾」という一般的印象が誤りではないことを示す調査結果が、次のように報道されている。 NHKの偏向報道問題に見られるように、意図的に台湾の親日感情に冷水を浴びせかけ、その結果として中国の台湾統一工作に加担するかのような政治的動きが見られるなか、若い台湾人の対日感情も極めて良好なことが確認された。


「最も友好的な国は日本」=その逆は中国-台湾の高校・大学生 

【台北15日時事】
 台湾の社会福祉団体が高校生や大学生を対象に行った国際観に関するアンケート調査で、台湾の若者の目に日本が最も友好的に映っている実態が明らかになった。一方、経済・貿易関係を中心に中台が急接近する中、若者の中国観はほとんど改善しておらず、政権や一部企業幹部らと民衆の間で認識に大きな隔たりがあることをうかがわせた。
 アンケートは「金車教育基金会」が6~7月に高校生や大学生2000人を対象に行い、86.9%に当たる1738人から有効回答を得た。 
 それによると、「台湾に友好的な国はどこか」との質問(複数回答)に日本と答えた人は44.4%で、2年前の前回調査に続きトップ一方の「友好的でない国」の1位は中国の82.9%で、3回連続で断トツの首位だった。2位はそれぞれ米国(41.6%)と韓国(33.3%)。(2009/07/15-16:4

 

【台湾の学生意識調査】台湾に最も友好的な国は日本

2009.7.16


          
 台湾の金車文教基金会が台湾の高校、大学、専門学校の学生を対象に行った意識調査によると、「台湾に最も友好的な国」に日本が同調査3回連続で1位を獲得した。

 同調査によると、複数選択可のアンケートで、「台湾に最も友好的でない国」は1位:中国(82.9%)、2位:韓国(33.3%)、3位:米国(29.7%)の順であった。中国が圧倒的に「友好的でない」と認識されているほか、米国に対しても不信感が高まっているようだ。

 「台湾に最も友好的な国」は1位:日本(44.4%)、米国(41.6%)、アフリ
カの友好国(39.4%)の順であり、台湾人の若い世代にとっても日本が最も友好的であると認識されていることが今回の調査で裏付けられた。

 一方、経済関係で「台湾にとって最も重要な国」は、1位:米国(84%)、2位:中国(78.7%)、3位:日本(75.7%)であり、台湾人の若者にとって、中国は嫌いな国ではあるが重要な国であると認識されていることがわかる。




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「日台戦争」の語源

2009年07月15日 03時54分52秒 | 台湾

NHKスペシャル「アジアの”一等国”」(4月5日放送)で一躍有名になった「日台戦争」という言葉だが、ネット上で検索すると、これは檜山幸夫・中京大学法学部教授の著書から引用したものらしいことが分かる。
ネット右翼(?)とされる人々からは、「三流大学のアカ学者」呼ばわりされている檜山氏だが、実際はどういう人なのか? 中京大学のHPを見ると次のように記されている。

檜山 幸夫(ひやま ゆきお)職名 教授 専門分野 日本近代史、日本外交史 研究テーマ 日本近代国家論、戦争の紀念碑と戦歿者慰霊、台湾史、近代史科学 所属学会 東アジア近代史学会、史学会、日本政治学会、国際政治学会 担当科目 政治史A・B、演習Ⅱ(2年生)、演習Ⅲ(3年生)、演習Ⅳ(4年生)社会科教育法、教育実習Ⅰ・Ⅱ

不思議なのは、他の教授陣が、すべて経歴・学歴が記されているのに、この人だけは無標記だということ。他のウェブサイトを見ても、ついにこの人の経歴は分からなかった。こういう場合、①自分の信条に基づいて、経歴は載せない、②人には見せられない恥ずかしい経歴である、という二つのケースが考えられる。

上記の中京大学情報では、檜山教授は、史学会、日本政治学会というように、ふたつの異なった分野に属している。このことで、彼の出身学部は文学部史学科だと推測できる。法学部で「政治史」を教える教員の多くは、法学部(政治学科)出身者だが、彼らが史学会に所属するケースは稀である。

檜山教授の研究履歴はある程度検索できる。台湾研究の中心的存在である東京大学の若林正丈、川島真両氏とも交流があるようなので、それなりの実績、信頼のある人なのだろう。少なくとも、ネット右翼が書き込むような「トンデモ研究者」というわけではないことが分かる。

さらに「桜チャンネル」が檜山教授に電話インタビューをした記事を見ると、本人もNHKが「日台戦争」という言葉をあのように使ったことに対して違和感があるようだ。 

それでは、何故、NHKが自信満々にこの言葉を使ったのか。謎は一向に解けない。

 

 

 

 

 

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第3次国共合作への道

2009年07月13日 19時02分49秒 | 台湾

日本のマスコミでは完全に無視されているが、「台湾の声」の報道によれば、長沙で開かれた「国共フォーラム」において、中国側による台湾統一工作の一端が明らかにされた。

NHKの「アジアの”一等国”」が、ほとんど中国側の意に添って制作されたことが分かる。


【ニュース】国共フォーラムで呉伯雄が「同種」を強調 2009.7.13             台湾の声

 中華人民共和国(中国)湖南省長沙で7月12日、中国共産党と中国国民党による第5回「両岸経済文化フォーラム」(国共フォーラム)が閉幕した。  同フォーラムには中国と台湾から約500名が出席し、台湾から呉伯雄・中国国民党主席をはじめとする国民党幹部および学者、台湾政府関係者らが参加。中国側からは賈慶林・全国政治協商会議主席ら中国共産党幹部が参加した。  同フォーラムでは、閉幕時に共同宣言が発表され、両岸(台湾と中国)文化交流の強化、遺跡や文化資産の保護、大型芸術交流活動の強化、知的財産権保護の強化、両岸文化教育協力システムの構築などが謳われたほか、さらに踏み込んで、将来の漢字の差の縮小と辞書の共同編纂、両岸テレビドラマの共同制作、両岸学歴相互承認、両岸報道機関常駐機構の相互設置など、中国による台湾併呑を促進しかねない内容も含まれていることから、今後台湾国内での批判の高まりが予想される。  同フォーラムで呉伯雄・国民党主席は、「両岸は『同文同種』であり、血脈が連なり、同一の祖先に源を発する」などと思い込みによる持論を展開し、「文化も本質的に同じ」などと中国側にすり寄り、中国人に気に入られるために台湾人の多数が持つ中国とは関係ない台湾人独自の血脈や文化を否定してみせるなど歴史捏造に躍起だった。

 

 

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消えゆく久米宏~TV司会者の没落

2009年07月12日 10時26分07秒 | マスメディア

久米宏が出演するTV番組が低視聴率で打ち切りとなるという。元・雑誌編集者の神林広恵が次のように書いている。

 久米宏の新番組「久米宏のテレビってヤツは」(TBS系)が、初回視聴率5%台という惨敗でスタートを切った。
  この数字に関し、テレビ関係者からは「やっぱり」との冷笑の声さえ上がっているという。 「久米さんは2005年にも鳴り物入りでスタートした『A』が低視聴率のためワンクールで打ち切りになった過去もあり、もう"終わった人"なんです。それなのに本人は相変わらず『オレだったらもっと面白い番組を作れる』『オレだったらもっと視聴率を取れる』とことあるごとに豪語していた。かつての『A』の低視聴率にしても、スタッフに責任転嫁したり、時間帯が悪かったからだと人のせいにばかりしていました。そのため関係者からは『偉そうにしやがって』と反発が多かったのです」(某テレビ関係者)  久米はニュースステーション時代から、自分の意に沿わないスタッフをすぐにやめさせることも多かった伝えられている。そのため現場では久米を毛嫌いするスタッフも多いようだ。
 久米神話崩壊の駄目押しともなりかねない新番組のスタートだが、久米個人だけではないテレビ業界の大問題もこれに追い討ちをかけている。 「テレビ業界は不景気にあえいでいます。ゴールデンタイムでさえCMが埋まらず、番組内でスポンサー賞品の宣伝をタダでやるなど、ご機嫌取りに必死な状態。各局幹部の報酬もカットされ、制作費もどんどん削られている」(前出関係者)  そのため、大物キャスターや大物芸人のキャスティングを敬遠する方向にあるという。 「福留功男の『ブロードキャスター』打ちきりは典型的。また劇団ひとりの『学べる!! ニュースショー!』(テレ朝系)へのキャスター起用などもそのひとつでしょう。久米のギャラに比べれば3分の1以下で使えますし、若手への代替わりという意味もある。しかも『学べる~』の視聴率はかなりよかった。またフリーアナやレポーターの起用も控え、局アナだけで回すという傾向も強くなっています」(放送評論家)


久米宏は、視聴率万能のTV界が生み出した”怪物”。ニュース番組をニュースショーに変えた”偉大な”功績がある。視聴者の目を引きつける刺激的な映像、視聴者に媚びる、おもしろおかしいコメントを優先したニュースショーが一世を風靡した。
だが、私は、この男の番組を面白いなどと思ったことは一度もない。相手の立場を顧みない無礼なインタビュー、自分の言葉に責任を持たない卑劣な態度、力のある者に対する媚び、ナルシストぶり…どれを見ても、そばにいたり、一緒に仕事をしていたら、「イヤなヤツだな…」と真っ先に思うような男だろう。
久米宏の没落…それは引き際を間違えた独裁者が老醜を晒している姿と言えるだろう。
これに続くのは、「昼行灯」の関口宏か、「知ったかぶり」の古舘伊知郎なのか…。

TVがかくもダメになったのは、もうだれも本気で見なくなったからだろう。

唐突な比較になるが、台湾のTVでは、政治討論番組が花盛り。次の映像のような番組(三立TV「大話新聞」)が毎晩2時間も行われている。その理由はふたつある。
① ケーブルTVが発達しているので、視聴者の嗜好を絞りやすい。
② 「言論の自由」が実現したのは、わずか十数年前からなので、一般市民の政治に対する関心が極めて強い。

今や中国に併呑されようとしている台湾。新彊ウイグル、チベットの出来事は、明日の我が身。その危機感から、政治と真剣に向き会わざるを得ないのだ。まるで他人事のように、面白くおかしく政治を茶化す国とは全く違うのだ…。

地デジに移行すれば、日本の大手TV局は、ますます衰退するに違いない。

 

 台湾・政治討論番組で大奮闘する程金蘭女史


マントヴァーニ楽団のDVDを観る

2009年07月11日 06時24分14秒 | Weblog
マントヴァーニ楽団の第2回記念コンサート(2009年 英国プール市)のライブDVDを聴く。



曲目は次の通り。

DISC 1
1 Belle of the ball     2 Eye Level
3 孤独なバレリーナ     4 シボネー
5 キサス・キサス・キサス  6 メキシカン・ハット・ダンス 
7 Babette  8 Theme for a Western
9 魅せられて   10 メリー・ウイドウ・ワルツ
11 魅惑の宵    12 サマータイム
13 ディアーヌ   14 時の踊り~カン・カン
15  カルーセル・ワルツ

DISC 2
1 摩天楼のファンタジー  2 ライムライト
3 ジプシー・カーニバル   4 カラ・ミア
5 ムーンライト・セレナーデ  6 ドミノ
7 The Maigret theme 8 percussion on parade
9 Non Domeniticar 10 星に願いを
11 Blue Mantilla 12 時の過ぎゆくまま
13 狂詩曲「スペイン」  
【アンコール】
1 大いなる西部  2 シャルメーヌ

臨時編成のオーケストラだが、コンサート全体の雰囲気が、英国的、欧州風なのがとてもいい。しっとりとした落ち着きがあって、往年のマントヴァーニ楽団はかくありなんと思わせる。





入管法改正案成立・国籍欄が「台湾」へ

2009年07月09日 07時38分03秒 | 社会

在留外国人登録が「外国人登録証」から「在留カード」に変更されるに当たって、これまで「中国」と標記されていた国籍が、「在留カード」では「台湾」と標記されることになるそうだ。

この話も実はややっこしい…。
1972年、日中国交回復が実現するまでは、国際法上「ひとつの中国」を代表するのは「中華民国」だった。その中華民国政府は、1949年以降「やむを得ず」「便宜的」に台湾島に本拠地を置いていた。その頃、中華民国を「台湾」と呼ぶのは、大陸を支配する「中華人民共和国」を支持する左翼、進歩派の連中だった。

ところが、今や台湾人の多くが大陸の中国人と同一視されることを好まず、自らを台湾人だと自認している。これは、李登輝氏が登場して以来、台湾および台湾人のアイデンティティを認識するようになったためだ。また、大陸の中国人には犯罪者が多く、ごく普通のマナーさえ知らない粗野な彼らと一緒にされたくはないという感情も強いのだろう。

新彊ウイグル暴動をみるにつけ、これはかつての「二二八事件」もこのようだったのではないかと思われる。蕭錦文氏(映画「台湾人生」の出演者)は、二二八事件を引き起こした最大の理由は、当時の台湾人と大陸から逃亡してきた中国人との文化水準の差だったと語っている。
今回のウイグル暴動は、大陸に併呑されたあとの台湾の新たな悲劇を連想させるに充分だ。

とりあえず、「在留カード」に「台湾」と標記されることになったのは、一歩前進という感じだ。

 

【正名】入管法改正案成立・国籍欄が台湾へ
                    
1.入管法改正案成立、在留カード国籍欄が台湾に正名化

2009年7月8日午前、入国管理法改正が参議院本会議で可決成立した。
 この改正で、在留外国人の登録が法務省に一元化され、従来の外国人登録証にかわり在留カードが導入される。
 在留カードにおいては、日本政府の方針が変わらない限り、台湾人の国籍欄が台湾に正名化される見通しである。
 これにより、従来の外国人登録証において台湾人が国籍を中国と表記され、外国人犯罪の筆頭をしめる中国人と同一され、謂われのない屈辱と生活面の不利益を受けていた問題が解決されることとなった。

 同法案は2009年3月6日に衆議院議案受理、2009年4月23日衆議院法務委員会に付託、与野党の修正協議を経て2009年6月19日に衆議院を通過した。同法案は、同日に参議院に送られ、6月24日に参議院法務委員会に付託され数回の審議を経て7月7日参議院法務委員を通過、7月8日午前に参議院本会議にて賛成207票反対14票をもって可決され成立した。

 同法案の施行は3年以内とされている。
                            
(「台湾の声」より転載)

 


台北故宮博物院は中国に返還すべきか?

2009年07月07日 15時10分52秒 | 台湾
台北故宮博物館は、大陸中国に返還すべきだ、と言った人がいる。
親中派のサヨクではない、「台湾独立運動」を続ける林建良氏だ。「中国に併呑された台湾」(「西部ゼミナール」6月13日放送)というTV番組で、秋山祐徳太子が「故宮博物院は台湾の宝でしょう?」と質問したのに対し、林氏は上記のように応えた。



故宮博物院は、台北観光の目玉。「台湾に来たなら、故宮博物院とタロコ渓谷(花蓮)を見ないとね」とガイドさんは言う。中華文明の展示会のような故宮博物院だが、林建良氏は何故これを大陸に返すべきだと言うのか。
まず、現在の馬英九政権の対中姿勢。この1年間、中国資本の台湾投資容認や人的交流の拡大など、台湾の自立性を阻害しかねない政策を立て続けに実施してきた。馬英九は中国国民党のプリンス、外省人でもあるので、「偉大な中華文明」「ひとつの中国」を掲げる点においては、中国共産党と全く同じ考えだ。
中国国民党と中国共産党は、その成り立ちにおいて「異母兄弟」だと言われる。国民党は「三民主義」を、共産党は「マルクス・レーニン主義、毛沢東思想」を掲げたのだが、八十年余りを経て、手元に残ったのは「中華思想」だけになってしまった。今や「偉大な文明」「ひとつの中国」という「中華思想」だけが、中国と台湾を結びつけるイデオロギーとなっているのだ。蒋介石が台湾に持ち込んだ故宮の文物は、まさに「中華思想」の体現化、物体化なのだ。
これに対抗するには、故宮博物院の文物を大陸に返還する、これが林建良氏の主張だ。南の小島(台湾)に強制的に移植された文物は本来の場所(大陸)に戻り、台湾は自らのアイデンティティを取り戻すのだ。

昨日から報道されている新彊ウイグルの暴動を見ていると、「二二八事件」もこのような有様だったのだろうかと想像した。1947年、中国国民党は、この事件で三万人もの台湾人を無法にも虐殺したが、その全体像が明らかにされるようになったのは、わずか10数年前である。当時は、大戦後の混乱期だったので、事件の映像も写真もほとんど残されていない。台湾人は、李登輝氏が政治舞台に登場するまで、ひたすら時を待ち続けたのだ。

これから何十年後かは分からないが、ある日、このウイグル暴動の真相がウイグル人側から明らかにされる日が来るかもしれない。そのときこそ、「中華思想」「中華帝国」の落日だ。
中国当局者の面前で「中国がひとつであったことは、歴史上一度もない」と言った、故・衛藤瀋吉氏の姿を思い出す。


新疆ウィグル自治区の反中国政府暴動

2009年07月06日 16時35分53秒 | 中国

チベット暴動に続いて、さきほどから新疆ウィグル自治区の暴動が伝えられている。中国当局は、チベットのときはダライ・ラマ亡命政権の策謀、今回は国外亡命中の「ウィグル同盟」の扇動によるものだと強弁するが、真の原因は漢民族主導の強引な民族政策に対する反発であることは明らかではないか。

「日中友好」という言葉は今や死語、「戦略的パートナーシップ」とかいう言葉にすり替わっているが、結局、これは「すっかりおいしいところはいただいた。これからはオレの言うことを聞くんだぞ!」という意味なのか。長期的に見れば、台湾は言うまでもなく、日本でさえ中国の軍門に下るという”悪夢”が現実味を帯びてくる。
ますます尊大になり、中華思想まるだしの中国にストップはかけられないのだろうか?



中国ウイグル自治区の騒乱、新華社は140人以上死亡と

(CNN) 5日に中国新疆ウイグル自治区で発生したウイグル人の騒乱について、国営新華社通信は6日、少なくとも140人が死亡、800人以上が負傷したと伝えた。死者数は今後も増えると予想されている。

中国政府は、国外のウイグル人活動家らが漢民族襲撃を扇動したと主張。ただし海外亡命中のウイグル人らは、公安当局が平和的に抗議活動をしていたウイグル人らに強硬措置を取ったとの見解にある。

中国南部・広東省韶関市の玩具工場では先月、ウイグル人従業員と漢民族従業員が衝突し、ウイグル人2人が死亡した。今回の騒乱はこの事件を受け、区都ウルムチ市内でウイグル人が行っていた抗議活動が発端。目撃者がCNNに語ったところによると、抗議活動が5日午後5時頃に始まった後、参加者は女性や子どもを含めて1000人以上に膨らんでいた。

現場に駆けつけた警官隊が道路にバリケードを築いて参加者らを抑え込もうとしたものの、参加者らが警官隊を圧倒し、「通り過ぎる車やバスに投石していた」とされる。騒乱がエスカレートすると何百人もの武装警官が出動し、催涙ガスや消防車の放水で参加者らを排除。この時トラックや救急車、戦車のような装甲車が目撃され、散発的な銃声が聞こえたという。騒乱を受けて、現地では夜間外出禁止令が発令された。

新華社によると、一夜明けた6日午前に交通規制は一部解除されたものの、ウルムチ市内の情勢は依然緊迫している。路上に散乱していたがれきは撤去され、交通量は平常に戻ったが、騒乱による被害が最も深刻だった道路では破壊された車両の撤去作業が続いている。騒乱発生地区では、商店や企業が依然再開していない。

 


NHKスペシャル「アジアの”一等国”」に対する日本共産党の奇妙な不見識

2009年07月05日 21時04分28秒 | マスメディア

日本共産党の機関誌「赤旗」が、NHKスペシャル「アジアの”一等国”」について、言及している。
NHK執行部の説明をそのまま転載して形になっているが、日本共産党が日本の台湾統治をどう理解しているかが分かる興味深い内容である。

冒頭の「日本の台湾植民地統治の実態を描いたNHK番組が自民党国会議員や右翼勢力から攻撃されている問題」という表現は、あのNHK番組が、一部の「反動勢力」によって批判されているだけで、心ある「人民」は、そういう見方はしていないという前提に立つ。
確かに「アジアの”一等国”」を批判しているマス・メデイアは「産経新聞」のみで、若干の雑誌社系月刊誌がこれに賛同しているくらいだ。声高に「反対」を叫んでいるのは、右派系の日本人であることに間違いはない。「李登輝友の会」という団体にしても、冷戦時代は「反共」の立場から、蒋介石の台湾人抑圧政治を支持、容認してきた政治家、評論家といった連中が多数含まれている。

だが、日本共産党は、何故、台湾の戦後史を直視し、台湾人の声に耳を傾けないのか?彼らは、38年間にも渡った中国国民党による「戒厳令」の間、「白色テロ」の恐怖に怯え、本心を語ることができなかった。完全に民主国家になったいま、ようやく言論の自由をかみしめているというのに…・。

NHK経営委員長の「(待遇が)いかに良くても植民地が善であるということはない。21世紀の人類の未来に、戦争もない、植民地化もない時代をつくらなくてはならないという見識が、番組の底流に流れていると思う」という弁明をそのまま掲載して、「民主主義」を標榜するNHKが、あたかも「右派勢力」に難癖をつけられているかのような報道は、あまりにも見識がなさ過ぎるのではないか。

「社会主義vs.資本主義」「毛沢東vs.蒋介石」「国民党vs.共産党」といった単純二元論の不毛な論争が続く中で、これまで台湾人の生の声は、一般の日本人に届くことはなかった。最近の20年間で、台湾の日本語世代は、ようやく本音を語る自由を得たのだ。そのことを、紋切り型のサヨク用語で攻撃するのは、不見識そのものと言わなければならない。

ドキュメンタリー番組を意図的に編集しておいて「…戦争もない、植民地化もない時代をつくらなくてはならないという見識が、番組の底流に流れていると思う」などというNHKの弁解は、まさに噴飯ものではないか。日本共産党が、こういう空虚な言葉を一緒になって信じるのであれば、彼らが目指す未来とはいったい何なのだろうと疑わざるを得ない。

日本共産党が「歴史の進歩」を信じ、「民主勢力」が世の中を変えていくと本気で信じるのならば、今こそ、ようやく本心を語り始めた台湾人の声に耳を傾けるべきだろう。

 

「台湾」番組 問題ない~福岡の「語る会」 NHK執行部が表明


 日本の台湾植民地統治の実態を描いたNHK番組が自民党国会議員や右翼勢力から攻撃されている問題で、NHK執行部は4日、「番組の事実関係に間違いはない」とする見解を改めて示しました。NHK福岡放送局で開かれた「視聴者のみなさまと語る会~NHK経営委員とともに」で述べたものです。

 問題の番組は4月5日放送の「シリーズ・JAPANデビュー第1回『アジアの“一等国”』」。「反日的」「台湾人へのインタビューが恣意(しい)的に編集された」などとして、安倍晋三元首相ら自民党国会議員が議連を立ち上げ、先月25日には右派集団がNHKを提訴しました。

 「語る会」で、日向英実放送総局長は「事実関係を細かく調べた結果、間違いは発見できなかった。インタビューも恣意的に編集していない」と語りました。

 小丸成洋経営委員長は「放送法で経営委員は個別番組の編集に立ち入ることはできないが、執行部から番組に問題は一切ないと報告を受けた」と説明。安田喜憲経営委員は「個人的な意見」とした上で、「(待遇が)いかに良くても植民地が善であるということはない。21世紀の人類の未来に、戦争もない、植民地化もない時代をつくらなくてはならないという見識が、番組の底流に流れていると思う」と述べました。(「赤旗」より)


NHK・濱崎ディレクターの”品格”

2009年07月04日 22時37分08秒 | マスメディア

午前中、映画「台湾人生」に登場する蕭錦文(しょう・きんぶん)氏と再会できたというのに、夜になってイヤな記事を見てしまった。「李登輝友の会」が配信したメールのようだ。私は、この会に所属していないが、ここに引用させていただく。


NHK【濱崎憲一・河野伸洋】卑劣なもみ消し行為
 
 濱崎憲一ディレクターらの隠密訪台に日本語世代が激怒

 NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー・第1回『アジアの一等国』」を担当した濱崎憲一ディレクターは6月下旬、上司で「ジャパンプロジェクト」の河野伸洋エグゼクティブ・プロデューサーを伴ってこっそり訪台していた。
 番組出演者としてNHKに抗議と訂正を求める文書を出した柯徳三氏などを訪問、「自分の息子が学校で『濱崎の息子』だといっていじめに遭っている」などと泣き落し戦術でくどこうとしたという。上司の河野は名刺も出さなかったらしい。
 もちろん柯徳三氏らは聞く耳を持たなかったという。台湾では情報が駆けめぐるのは日本以上に早い。これを知った台湾の日本語世代は「なんと卑劣な手を使うのだ。自分たちの番組が正しいなら、堂々と公開討論会などで説明すればいいだろう」と、またまた怒りを増幅させている。
 濱崎ディレクターたちの卑劣な行動を知って、台湾ではすでに他の日本語世代グループも抗議書を出す動きが出ているという。濱崎ディレクターたちの姑息かつ卑劣な行動は、火に油を注いだ結果に終ることは確実だ。


NHKの濱崎ディレクターといえば、NHKスペシャル「アジアの”一等国”」を制作し、「日台戦争」「人間動物園」など、日台関係史に新たな「歴史的視点」(?)を切り開いた、極めつきの「エリート」らしい。
その濱崎が、番組批判、放送法違反による4000人の視聴者からの提訴という成り行きを受けて、台湾の関係者に弁明に出かけたという。

「台湾総督府の未公開資料から歴史を読み解く」「未来を読み解く鍵は歴史の中にある」等々、あれほど大見得を切ったのだから、 「息子が学校で『濱崎の息子』だといっていじめに遭っている」などというくらいのことで”泣き”を入れてはマズイだろう。「150年前、世界の荒波に船出した」先人達に会わせる顔がないだろうが…。
こういうとき、自分の信念は貫く、責任をとるというのが、「世界に船出した」日本男児の本懐だったはずだ。もっとも、息子がいじめに遭っているなどという話も、濱崎自身の捏造だと思えるが…。「産経」以外は報道もされなかったニュースをどうやって知り、誰が濱崎の息子をいじめるというのだろうか?

最近、濱崎本人の映像を見たが、かなり若い人のようだった。きっと有名大学を優秀な成績で出たか、あるいは近親者に政治家か何か有力者がいて、幸いにもNHKに入局した人なのだろう。NHKに入局するパターンは、その2つのいずれかだ。コネ入社組だとすれば、さらにその背景が気になってくる特定の思想的、宗教的背景(!)があれば、その方が大問題だ。それにしても、この往生際の悪さは、拍子抜けするほどカッコ悪いではないか…。こんな人が歴史を”検証”するなどと言って、偉そうにしていたのか。

濱崎のようなエセ・ジャーナリストと比較しては申し訳ないが、映画「台湾人生」を制作した酒井充子(さかい・あつこ)監督は、大学卒業後、いったん一般会社に勤めた後、ジャーナリスト(北海道新聞記者)に転身し、その後台湾の日本語世代を採り上げた映画の監督となった。濱崎が潤沢な制作費と、報道のNHKという看板を背負って、媚中・反日の「アジアの”一等国”」を制作したのに対し、酒井監督は、新聞記者を辞めて、背水の陣で「台湾人生」を自主制作したのだ。
同じテーマを採り上げながら、なんとも鮮やかなこの対比。真のジャーナリストとは何かを考えさせる格好の「教材」ではないか。

酒井監督は、あるインタビューの中で「NHKのあの番組とは、一緒にされたくない」とはっきり語っている。その矜持、たいしたものだ。私などは、むしろ酒井監督の中に清々しい”武士道”精神を見るのだが、どうだろうか?逆に、濱崎の女々しさは、本当に見苦しい。
こういうお粗末な人が、NHK報道を担っているとは…一番効果的なのはやはり”受信料支払い拒否”だな…。






酒井充子監督、蕭錦文氏とのトーク~映画「台湾人生」上映後 2009.7.4

2009年07月04日 19時15分54秒 | 台湾

ドキュメンタリー映画「台湾人生」(Lives in Taiwan、酒井充子監督 2008)※が、先週から東京の小さな映画館で早朝ロードショー公開され、静かな話題を呼んでいる。
 http://www.taiwan-jinsei.com/

今朝(7/4)の上映では、この映画に登場する5人の台湾人のひとりである、蕭錦文(しょう・きんぶん)氏が台北から駆けつけ、映画上映後、酒井充子(さかい・あつこ)監督と対談を行った。


酒井充子監督、蕭錦文氏とのトーク~映画「台湾人生」上映後 2009.7.4

5月26日、私は台北「二二八紀念館」で蕭錦文氏にお会いした。私一人のために、一時間半もの時間を割いてくださった。そこで、お二人の対談終了後、私は蕭錦文氏との再会を果たした。蕭さんはもう83歳だが、極めて元気な様子。私の顔は、覚えていてくださったようだ。

(上映後のトーク、酒井充子監督と蕭錦文氏。 7月4日、東京・東中野「ポレポレ」にて)


この映画の中で、蕭錦文氏が自宅でくつろぎながら、戦前の日本歌謡の歌詞を整理している画面がある。前回、それを見ていたので、私は蕭錦文氏に藍川由美のCD「「NHK 國民歌謡~われらのうた~國民唱歌”を歌う」をプレゼントした。

上記のyoutube映像の中で酒井監督が触れていることだが、蒋介石が発令した「戒厳令」が1987年に解除されるまで、台湾の日本語世代は、日本に対する思いを公に口にすることなどできなかった。最近20年間で、台湾では民主選挙が実施され、言論の自由がようやく保証されるようになったのだ。

(トーク終了後、談笑する蕭錦文氏と酒井充子監督)

酒井充子監督が台湾の日本語世代を見る目は、とても優しい。政治的には、中国に”完敗”して、今や”併呑”さえ囁かれる台湾の現状。冷戦時代から”反共”の立場で”中華民国”(台湾)に肩入れしてきた日本人にとっては、この映画「台湾人生」から、日本の台湾統治の「正当性」を導き出したいところだろう。現にこの映画の推薦者の一人に「新右翼」の大物が名を連ねている。一方、左翼的な立場からは、こういう映画を見ることさえ嫌う風潮が、私の近辺にさえある。

酒井監督は、またしても「台湾」を政争の道具としようとするさまざまな思惑を排除して、「遅くなってしまったが、記録されるべきこの映画を作り上げた。

「映画”台湾人生”に寄せられた、各界からのメッセージ」というチラシを見ると、春山明哲氏(「二二八事件」の著者)の文章が際だって素晴らしい。この映画を的確に表現している。春山氏は、台湾出身で、今は日本に帰化している。日台双方の歴史を知り尽くした方だ。

「日本の植民地だった台湾の歴史を知ろうとする者が出会う二つの”沈黙”がある。ひとつは台湾に住んでいた日本人の沈黙。戦後内地に引き揚げてきた人々はその”台湾人生”を語らなかった。もうひとつは台湾人の沈黙。彼らはその”台湾人生”を長い間語れなかった。この映画は、台湾人にその人生を語ってもらうことによって、歴史を映像化する試みである。若い世代の日本人の感性が描く人生とともに、南国の自然も美しく印象的だ。」(春山明哲)

九份でのある老人との出会いがきっかけとなって、彼女の台湾に対する思いは膨らんでいった。上記の映像で一目瞭然だろうが、優しさの中に強い意志を感じさせる人だ。
非政治的で、静かに観る人の心を打つこの映画は、おそらく長い間、人々の記憶に残ることだろう。  

(蕭錦文氏は、台北に来たら、総統府か二二八紀念館を訪れるよう勧めてくれた。連絡をくれれば、解説に行きますよ…と。)
(5月26日、台北「二二八紀念館」にて、蕭錦文氏と筆者)


酒井充子監督 が映画「台湾人生」を語る

2009年07月03日 15時34分40秒 | 台湾
先週から東京で公開されている映画「台湾人生」(酒井充子監督 2008年)について、監督自身が映画を通して伝えたかったことを語っている。

この講演会を主催した台湾フォーラムという団体は、NHKの偏向報道問題(NHKスペシャル「アジアの”一等国”」)を追及しているので、酒井監督も同様の政治的な立場の方かと思われるかも知れないが、この映像を見ればそうではないことがわかる。ふとした偶然から台湾に向き合うようになった経緯が淡々と語られていて、声高の主張よりもむしろ強い説得力を感じさせる。

NHK問題や中国への遠慮など、さまざまな思惑が入り乱れる中で、この映画に妙な”色づけ””意味付け”がされることを、私は心配する。この映画については、「朝日新聞」もかなりの紙面を割いて好意的に紹介したようなので、杞憂だとは思うのだが…。気の利いた「民主主義者」のような顔をして、「植民地統治の犠牲者」「同化政策は人権無視」などと紋切り型の批評だけはしてほしくないものだ。

台湾の日本語世代が少なくなっていく中で、この映画が作られた意義は大きい。つい10数年前までは、台湾自体がこういうテーマの映画を作れるような政治環境にはなかったことも忘れてはならないだろう。
遅れてきて、やっと間に合ったという、記念すべき映画だ。


台湾研究フォーラム 酒井充子監督 20090620 01



ニガウリの現況

2009年07月02日 10時57分42秒 | hobby
このブログが「ニガウリ日誌」だということを忘れてしまうくらい、別のことばかりに熱中してしまった。考えてみれば、いい歳をして社会的な出来事に煩わされることを先人たちは嫌ったのではなかったか。ニガウリの成長に心を集中させることこそ、最も賢明な生き方かも知れないと思う。

と、エラそうに書いたが、今年のニガウリのできはよくない。それも、遠くにでかけていて、三週間もほったらかしにしたためなので、自業自得という感じだ。

  (放置したために、ジャガイモに囲まれてしまったニガウリ)

数日前、別の場所に、プランターに残っていた苗を移植して、ネットをかけてみた。

  (移植した苗とネット。苗は捨てようかと思っていたものなので、成長が悪い。)




もう背の高さを超えて成長している家もあるので、今年はあまり期待はできないかもしれない。

NHK Demonstrations in Tokyo

2009年07月02日 03時30分30秒 | Weblog

最近、PropagandaBustersという人が、奇妙な映像をUPさせたので、ちょっと紹介してみたい。
NHKの偏向報道に抗議するデモについて話しているが、警護する警官はたった一人だけで、デモ隊も秩序正しいことに感心している。米国ではこうはいかないのだろう。

NHK Demonstrations in Tokyo



この人が書いたコメントに「日本の台湾統治について、興味深いビデオがある」と書かれていた。

Here is an interesting video about the Japanese colonizing Taiwan:

http://www.youtube.com/watch?v=YG9Hvr...

これをクリックしてみたら、何と私がUPした映像(「米国から見た日本の台湾統治~台南市の歴史」)だった。これにはちょっと驚いた。
当該映像は、米国ディスカバリー・チャンネルが放送した「知られざる台湾」(Unknown Taiwan 全5回)の一部。

ここで明らかにしておきたいのは、NHKの「アジアの”一等国”」(NHKスペシャル「Japanデビュー」第1回)があまりに偏った内容だったので、それに対抗する意味で映像をUPしたということだ。
したがって、私としては、できるだけ日本統治を評価する部分だけをUPした。当該番組の別の回(「金瓜石」)では、日本統治の暗黒部分を採り上げた映像もあるのだが、あえてそれは無視した。

要するに、NHKは、私とは正反対の立場から、私と同じようにあの番組を意図的に「編集」したわけだ。
そう考えると、国営放送らしからぬ軽薄さ、歴史認識の甘さが浮かび上がってくる。異様なまでに中国や親中派の某宗教政党に媚びるNHKの態度は、マスコミとしての自殺行為ではないのか?これは、皮肉なことだ…。