エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

いつしか師走 《退院の日に》

2007-12-05 | 健康
       《わずかに残っていた秋》

  間違いなく季節はすすみ、入院中に市内でも初雪、積雪があった。
  昨夕、雪のちらつく中を退院、長い長い1ヶ月の入院となってしまった。まだまだ不安はつきないが、いつも退院は嬉しい。
  ささやかなお祝の夕食に、また涙ぐんでしまった。表現できない、複雑なうれし涙である。
  また新しい気持ちで生活したい。
 
 今朝、久々にゆっくりと庭の木々を眺めた。ホウ、キリの木は、すでにすべて葉を落とし、雪空に凛と伸びる枝が寒々しい。 昨日までキリの木の下に残るモミジに晩秋の名残を見たが、今朝はうっすら雪化粧、もう秋は行ってしまった。
 6時半、大喜びのラックと久々に散歩に出た。手が凍るように冷たい。すがすがしい気持ちで寒気を吸い込むと、すっかり健康を取り戻したかのように勇気が湧いてきた。
 サザンカ、ヒイラギが盛りを過ぎ、蕾の小さかった白い小菊に雪がかかっていた。
 思えば師走、過ぎ去った1ヶ月の空白が、なんとももったいなく思えた。

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 ** 入院中のメモ11/6 **                   
 《 数え切れない入院だが、今回は3週間はかかりそう、準備怠りなくいろいろ 持参した。おそらく暇をもてあますだろうからと、CD付きラジオを持った。
 TV嫌いだが、ラジオ人間、クラッシックのCDを何枚も入れた。イヤホーンで音楽を聴きながら、パソコンに向かう時間が多くなるだろう。
 本は司馬遼太郎「街道をゆく」シリーズ数冊と、いつもの中野孝次の「風の良寛」。 》      │
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 案の定の病院生活となった。 1ヶ月は長かったが、今回は病院が家から近く、毎日誰かが顔を出してくれ何かとこころ強かった。これまでの遠く離れた大学病院での何度かの入院は、家を離れての妻の看病が辛かった。家族の皆にとっては何よりよかった。
留守中の大きなことは、多年の雪で傷んでいた屋根の修理を終えたこと。また、こまかい気がかりは、孫の相手が出来なかったこと、ラックの散歩、金魚や熱帯魚の餌くれ、鉢物の水くれ・・、などだったか。
 今日は、心配していた植木の雪囲いをしようと思う。もう一つ、冬タイヤへの交換が残っているが、これは息子に頼むことにしよう。

* ブログの友、各位 *
 入院中、多くのブログの友からお見舞いのコメント頂き恐縮しています。
 また、貴重な日々を意識しながらブログを書き始めたいと思っています。
 これからも宜しくお願い致します。