《麗しの磐梯 湊・中田浜より》
磐梯山は、どこからも美しい眺めで、絵になる山並みである。
司馬遼太郎の『北のまほろば』に、岩木山について「津軽平野のどの場所からみても美しく、万戸一山を仰ぐで、津軽の人は自分の家から見る岩木山が一番だと言う。」と書いている。
磐梯山も岩木山と同じで、会津盆地のどこからもみえ、家並みや田畑を前景にいつも静かに雄大に聳えている。また、ながめる場所によりそれぞれの山容が見え隠れして面白い。
何と言っても猪苗代湖に浮かぶ磐梯山の眺めはこの上なく美しく、いつも惚れ惚れしている。太宰治は『富嶽百景』で御坂峠からの富士を、「あまりに、おあつらひ向きの富士で、どうにも註文通りの景色で恥ずかしい」と言って嫌っている。おあつらい向きでも、湖水を抱える磐梯山のロケーションは、創っても描けない自然の景観の傑作だと思う。
磐梯山は、どこからも美しい眺めで、絵になる山並みである。
司馬遼太郎の『北のまほろば』に、岩木山について「津軽平野のどの場所からみても美しく、万戸一山を仰ぐで、津軽の人は自分の家から見る岩木山が一番だと言う。」と書いている。
磐梯山も岩木山と同じで、会津盆地のどこからもみえ、家並みや田畑を前景にいつも静かに雄大に聳えている。また、ながめる場所によりそれぞれの山容が見え隠れして面白い。
何と言っても猪苗代湖に浮かぶ磐梯山の眺めはこの上なく美しく、いつも惚れ惚れしている。太宰治は『富嶽百景』で御坂峠からの富士を、「あまりに、おあつらひ向きの富士で、どうにも註文通りの景色で恥ずかしい」と言って嫌っている。おあつらい向きでも、湖水を抱える磐梯山のロケーションは、創っても描けない自然の景観の傑作だと思う。