
《 いつか書いた「エッセイ集 麗しの磐梯」》
十数年前から新聞の読者欄に投稿してきた。いろいろ見聞きし、網膜に映り鼓膜に響いた心を素直に書いてきた。
8年前に、それらを「エッセイ集 麗しの磐梯」にまとめ自費出版した。
訴えたいことは、やさしさ、美しさ、楽しさ、苦しいこと、醜いこと等々、いずれこころに去来することであった。拙い文章だが、動かされたこころを素直に写生したもので、かけがえのない日々の足跡と思った。
こころ豊かな生き方を求めながらたどり着いた還暦に、その後綴ったささやかなエッセイを、もう一度、続編として残したいと思った。そして今、温かい周囲やこれまでの恵まれた平和な日々を感謝しながら、来春の発刊を目指してじっくり編集を進めている。
鈍い感受性は如何ともしがたいし、持てる語彙の如何に少ないかを知らされている。
美しい山河に感動し描いたスケッチも載せたいと思っている。
何よりも、1ページ1ページごとの編集の作業は、すべてがとても楽しいものだ。
ちっぽけな人間の、狭い、短い人生だが、垣間見た小さな自然や関わった人々との出会いは、生きていることのすばらしさを教えてくれた。そんな時々の心に去来する思いを素直に綴ったものだ。いつも、時がもう少し緩やかに流れたならと思いながら、時々立ち止まり静かに内面を掘り下げている、ひとときの記録でもあろう。
これからも「どう生きればよいのか?」そんな問いを抱きながらも、良寛の「騰々任天真」の心境で時の流れに身を任せていきたいと思っている。そんな思いを、拙書に表せたらと思っている。