緑に囲まれた連休の庭で静かに読書した。
いろいろ思い巡らす有り余る時間の中で、今を考えた。
自分は何をしてきたのだろうか。どんな時をどのように過ごしてきたのか。
庭のテーブルには数冊の本とメモ帳、ポケットラジオ、カメラ、パラソルの下で吹き来るさわやかな5月の風に、時間が緩やかに流れていた。時折お茶をくみに家にはいる。梅干しを噛みながら豊かなひとときを過ごした。
本に目を落とし、数行、数ページを読む。ふと頭を起こし思いを巡らせる。
埋もれる庭の緑に目が安らぐ。流れるラジオに耳を傾ける。
ラジオ「鎌田実 いのちを見つめる」で、江戸時代の人々の生き方を考えた。
【カリンのつぼみ】
時折周囲の緑に目を移すと、それぞれに美しく咲き誇る花々が癒しだ。癒され癒されて佇むひととき、実に豊かなり。
シロリュウキュウツツジが1つ2つ咲き始め、クルメツツジも明日は開きそうだ。
足下にはスズラン、マイズルソウのつぼみが膨らんでいる。見上げるとカリンのピンクのつぼみが並んでいる。脚立を持ち出しカメラを向けた。
暑くもなく、寒くもない静かな空間が心地よく、幸せを感じた。いろいろ思い巡らすこんな幸せに浸っていると、いつも「時が止まって欲しい」と思う。
思索はあちこち跳ぶ。いのちのこと、健康のこと、家族のこと・・・
ラジオのニュースでは、高速道のひどい渋滞情報を伝えていた。