エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

 逆さ磐梯を撮りたい

2009-05-15 | 自然観察
 逆さ磐梯を撮りにでかけた。山の麓まで数キロ、里山の小さな自然も写したかった。
磐梯山や雄大な飯豊の山並みが田植え前の田の水面に逆さに映る。 田に水が入るこの時期、田植えまでの数日がチャンスだ。
 水面と地平を対象に、磐梯と逆さに映る秀峰が写真に収まらなければならない。山と反射像を写すには、反射角度を考えると少し離れた方が良いのだろう。逆さ磐梯はやはり猪苗代が良いのかも知れない。

 シチュエーションがいまいちの広い谷間に、ふわふわとウスバシロが飛び始めた。水を得たカルガモが浮かんでいた。山際にはフジの花が滝のように垂れ下がっている。





 また一頭、また一頭とウスバシロチョウは羽化最盛期だ。下草の葉に止まっている羽化したばかりのウチョウは近づいても逃げない。その脇にかわいそうな光景を見た。翅の伸びきらない一頭を見つけた。しっかり足場を整えなかっやのだろうか、どうも伸びきれないままに固まってしまいそうだ。切なかったが自然の摂理どうしようもない。



 土手のワラビの茎には、これも羽化したばかりのシオヤトンボが止まっていた。のどかな山の際の田園に、ベニシジミが活発に舞っていた。また、コミスジを初見することが出来た。







 妻は田の土手に頃合いに伸びたワラビを摘んでいる。一握りの収穫はお初ものになった。
あらためて水鏡の磐梯を写してみたい。