顔 シオヤトンボ♂
しばらく行っていなかったトンボのポイントを訪れた。
ヨツボシトンボ、コサナエは今年初めてだった。また、アオスジギンヤンマも想像より早く見ることができた。先週現れたエゾイトトンボは何組もが連結して産卵していた。
ヨツボシトンボ
エゾイトトンボ
一年ぶりに再会したコサナエはずいぶん小さいと感じた。昨年は羽化の瞬間を何枚も撮影したコサナエだが、昨年から約2週間遅れの羽化だ。彼はわりと逃げずに、蕗の葉に止まりじっとしている。近づくと飛び立つがホバリングしてこちらの様子を伺っているので、写真は撮りやすかった。
コサナエ
コサナエの飛翔
クロスジギンヤンマは池の周りを何度も旋回して、先ず止まることはなかった。ときどき、ヨツボシトンボとテリトリー争いをするが飛翔を撮るのは難しかった。
次に小さな渓流にニホンカワトンボを撮りに立ち寄った。水の流れる木陰の、陽の差すところには決まって飛んでいる。今日は連結体を見ることができて、縁紋が赤いのは透明型の♂であることが確認できた。翅の色で褐色型と透明型があるが、成熟すると褐色型は胸に粉がふき、透明型は縁紋が赤くなるとの結論だ。
成熟した♂(褐色型)
連結体:上は縁紋が赤くなった成熟した♂(無色透明型)
いつも越冬したルリタテハの群舞する別のポイントに行った。いつもオオスズメバチが穴をあけている柳の幹には、ルリタテハやヤマキマダラヒカゲが集まっていたが、今日はシータテハ見かけなかった。また、もういなくなったと思っていたヒメシロチョウが1頭、盛んに産卵していた。食草のツルフジバカマの周りをを確認しながら、よりよい場所を探しているのだろう、休み休みに産卵していた。何を考えているのだろうか、愛おしくてならなかった。
食草を探すヒメシロチョウ
どこでも見かけるコミスジだが、ファインダーに映ったミスジ模様がとても美しかった。
普通にいる種であまり撮ることもなかったが、あらためて自然の造形の美しさに気づかされた。何と美しいことか。
コミスジ
このところ、ブログのテーマが「今日の里山」である。
日々、里山を巡って、同じことの繰り返しをする。この気持ちは何なのだろうか、とときどき考えることがあった。
たまたま出会った、生きとし生ける我が同胞のとの出会いを一枚の写真に残したい。
所詮、そのこと自体何の意味もない一時の思いだが、とりあえずそんな意味付けをしてみたい。
(2010.5.6)