昨日アジサイの剪定をしていたら、大きなサナエトンボが止まっていた。
アップで撮影したが、全く逃げる気配はなく、まだ羽化間もないようだった。
よく観察すると、身体の割に頭が小さく、頭部に盛り上がった1対の角のような突起が確認できた。コオニヤンマである。
【頭に突起が見える】
和名は「小型のオニヤンマ」の意だが、分類上はヤンマ科でもオニヤンマ科でもなく、サナエトンボ科である。
一晩同じ所でじっとしていたが、今朝大丈夫かと手を触れたら、元気に上空高く舞い上がっていった。
普段見かけるサナエトンボは、そう種類は多くはないが、なかなか同定しにくい。
初夏一番に見るコサナエは、一回り小さいのですぐわかる。
難しいのがキイロサナエだ。ヤマサナエに酷似しているからだ。
先日撮ってきたサナエトンボはヤマサナエのようだ。
キイロサナエ♂の特徴としては、翅胸の第1側縫合線の黒色条は途中で途切れるものが多い。
また、肩のL字斑がヤマサナエに比べると細いなどだ。付属器の位置や唇の斑紋でも区別できるようだ。
キイロサナエ
ヤマサナエ
イトトンボの仲間も同定しにくい種類がいる。おまけに、羽化したての個体や、成熟の度合いによって色も変わるなど、難しい。
HDにストックしてある写真をときどき見比べながら推測判定しているが、なかなか難しい。