エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

いも煮会

2010-10-08 | Weblog
 昨日の夜遅くに、ママは武琉くんの割り当ての里芋の皮をむいていた。
 今日は 武琉くんの小学校の全校いも煮会があった。

時間を見計らって、カメラを提げ自転車で出かけた。
 さわやかな風が吹いて、気持ちよい秋の天気に恵まれた。

 途中、我が家の隣の高校は運動会だった。朝から、スピーカーの声がにぎやかに風に流れていた。
 グランドに立ち寄ってしばらく様子を見た。
 若いことは素晴らしい。はるか昔の運動会が、つい昨日のように思い出された。



 小学校に着くと、ちょうど全校児童が校舎からグランドに出始めたところだった。
 班ごとの活動までには時間があったので、近くの蚕養神社に行ってみた。

蚕養国神社



 
「こがいさま」は、勤めていたころは何十年も、ほとんど毎日その横を通過していたが、しばらくぶりに参拝し、新しい発見があった。
  拝殿の軒先にはいくつもの古い奉納額がかけられ、蚕の繭でデザインされたものもあった。
やはり養蚕の盛んだった伊達地方の昔の養蚕関係の組合や会社のものが多かった。
 正面には金色文字で 「神威赫赫」とかかれた額がかかっていた。
(辞書には、【赫赫(かっかく)・・・・光り輝くさま、勢い盛んなさま。】)
 境内には何年も気づかなかった大きな石碑もあり、神楽殿も立派だった。貼り紙には、来年は鎮座1200年とあった。
 中央の御神木の峰張桜は、解説板では、寛弘七年(1010)に植えられたらしい。
 小学生4人のグループがおみくじを引いて騒いでいた。郡山からの社会科見学の自主行動のようだった。

 最近新しくなった社務所のわきに、小さな石碑を見つけた。前福島県知事の松平勇雄氏の書で「恩は石にきざみ 恨みは水にながせ」と刻まれていた。



静かな林の中の空間に、こころ落ち着くひとときをもてた。

 小学校へ戻ると、すでにグランドいっぱいにいも煮会風景が広がっていた。





 グループごとに、まだわきを割っているグループもあるが、すでに煮えて、お椀によそっているグループもあった。
かまどを囲むように敷物に座って楽しそうだった。
 孫から聞いていたが、いも煮のグループは縦割りだそうだ。
清掃活動もこの縦割りでやっていることを聞いていたが、同学年だけでなく、こうした学年の枠を超えた縦のつながりは大事だ。
上級生が中心に、それぞれに役割分担をしているのだろう。微笑ましい素晴らしい活動だと思った。
 普段、火を扱うことは少なく、煙を吸ったこともない子どももいるだろう。
 いも煮会は、子供たちにはいろいろな貴重な体験場面にちがいない。
 生き生きした活動を微笑ましく思いながら帰路に就いた。


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