エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

 南ヶ丘牧場、天鏡台に遊ぶ

2010-10-11 | 日々の生活
   【天鏡台から猪苗代湖を望む】

この時期、例年より雨が多いと思うが、どうだろうか。
 昨日は雨の予報が外れて、半日いい陽がさした。でも、今日の予報は当たり、終日曇り空で、肌寒かった。
 天気はパッとしなかったが、3連休の1日くらいと、孫たちと磐梯町の南ヶ丘牧場に行った。
ウサギやヤギ,ヒツジと遊んできた。いずれも良くなれていて、餌をねだってまとわりついていた。





 牧場の周りの遊歩道を歩いた。 身体を動かし、運動しなければと思った。
実は1週間前のダウンで、丸一日寝転がっていたせいで腰を痛めた。
何日も湿布を貼り、だいぶ良くはなったが、まだ腰が曲がっているのだ。また、今日は体育の日でもある。

 お昼は、昭和の森で、猪苗代湖の雄大な眺めを楽しんだ。
色づき始めた小ぶりのブナ?の木の下に陣取り、ママとばーちゃんの作ってくれたおにぎりをほおばった。



 下界の猪苗代の街にはいい陽が当っていたが、山麓は一向に晴れず、暗い雲が覆っていた。
キャッチボールやフリスビーで遊んだ。美しいマツ林を散策すると、テングダケがにょきにょき生えていた。


テングダケ

 子供が小さい頃にはよくきた高台だ。今孫たちと同じ場所に遊んで、変わらず麗しい湖水が静かに広がっていた。

20年前のエッセイ 
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秋の自然の中 人生振り返る 1998.10

 しばし大自然にいやされるべく、猪苗代高原の秋を散策した。
眼下に黄金の海原がまぶしく、流れる真白な雲にアキアカネが緩やかに横切った。
子供達が小さい頃によく訪れた、湖水を望む高台に妻と二人で立った。
野に咲く一輪の花や木々の風のそよぎに、過ぎ去りし二十数年の時の流れが巡った。

 従然草に「一生は雑事の小節にさへられて空しく暮れなん」とある。
くさむらに鳴くかすかな虫の音を聞きながら、ふと自分が間違った生き方をしてきたような空しさを感じた。
 有り余るほどの豊かなものに囲まれた生活の中で時折感じる空しさは何か、そしてそれを埋める心の充実感はどう得られるのであろう。

 美しい眺めや森林浴に心が落ち着き、秋を楽しむことができた。
同時に秋はセンチメンタルな季節、はからずも人生の秋に来し方を振り返り充実した生を考えた。
人生はそうした生き方を探す旅なのであろう。
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