夜の間に、今年初めての雪景色になった。
動かない愛犬がこの冬初めての雪景色を眺めている。
これくらいの雪景色であれば、毎日でもいいが・・・。

毎日のように、静寂の夕暮れを眺める。裏庭に佇み、夕日に輝く磐梯を仰ぎ見た。
厳しい寒さに麗しの磐梯、すがすがしい磐梯が聳えていた。

新雪は5cmくらいだろうか、厳しい寒さに雪は朝のまま残っていた。
新雪を音をたてながら踏みしめた。
綿毛を楽しみにしている咲き終わったツワブキの花にも、雪がかぶっていた。

この美しい静寂の空間が、我が終の棲家となることが嬉しく思えた。
葉を落とし空に伸びる細い枝越しに、美しい黄昏の空が広がっていた。
黄昏に雪踏みしめし裏庭の終の棲家に磐梯かがやく
