エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

草木を以って燐となす

2011-10-16 | 文芸

 最近良寛の漢詩 「来韻(らいいん)に次す」を読んだ。

この詩は、いつも我が信条としている「生涯懶立身 騰々任天真」と同じ心境だ。
  ときどき焦る気持ちを、そう言い聞かせて過ごしてきた。そんな生き方に近づきたいからかも知れない。

   来韻に次す  

頑愚信に比無く
草木を以って燐となす
問ふにものうし迷悟の岐
自ら笑う老朽の身
脛をかかげて間かに水を渉り
嚢を携えて行く春に歩す
聊かこの生を保つべし
敢えて世塵を厭ふに非ず

 前に「庭を巡り、里山を巡り、日々自然の中で無為に過ごしている。これ以上の喜びはない。」とブログに書いた。【自然の中で、無為に過ごす。2011-04-26 】
 春から秋までは、日々里山を巡って身近な自然に慰められている。

ただそれだけでいい。決して欲せず、穏やかに過ごしていきたいと思っている。

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