エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ヒメシロチョウの保護を訴える

2014-09-02 | 環境問題

 

  役場の担当者と連絡を取り、午前中にヒメシロチョウ保護についてお願いと提言をしてきた。担当のKiさんとKaさんが熱心に聞いてくれた。いくつもの資料を持参し、この地区に絶滅が心配されているヒメシロチョウが生息している事実を話し、その保護の必要性と対応についての提言を聞いてくれた。
  何年か前から、消えゆく虫たちのいのちを守るための行動をしてきた。でも、個人の力は弱いものだ。同調する仲間を求めていくつかの団体にも近づいた。
  しばらく絶滅が危惧される虫たちの保護や自然環境の保全を訴えても、具体的には何ら変わることはないことに焦りを感じていた。
 最近、行政にお願いする一つの道を選んでいくつかの行動を起こした。その一つだ。
 
 役場を訪ねたその足で,D地区にヒメシロチョウを訪ねた。すっかり刈り取られた草原にヒメシロチョウの姿はなかった。実りの秋、穂を垂れはじめた田んぼの上をひらひら舞う一頭をようやく見つけた。仲間を捜しながら、刈り取られた土手を行ったり来たり、珍しくツユクサの蜜を吸う。タデの花にも止まった。寂しさが込み上げてきた。

土手によっては、所々にツルフジバカマも伸び始めていた。今羽化しはじめたヒメシロチョウがそれらに産卵すれば、稲刈り間近の土手の草刈りはないこの先はないだろう。何とか無事に蛹化し、来春元気な姿を見たいとこころから願っている。繰り返す数十年来の思いだ。

 

 久々の晴天に蕎麦の花にはウラギンスジヒョウモン、アカタテハ、オオチャバネセセリが訪れていた。

スジグロシロチョウの産卵をじっくり観察した。