昨日のブログで、今年はマダラナニワトンボには会えないかも知れないと書いた。
「昨日、もう姿を見せてよいマダラナニワトンボに会いたい一心で出かけた。
残念ながら会えなかった。今年は、どうも会えないような記がしている。十数年、何とか運良く再会を果たしてきたが、残念だがそんな気がしている。」と。
今日偶然に彼女(とは言ってもオスだったが)に会うことができた。嬉しかった。
場所は、おそらく発生源と思われる水辺のごく近くの農道、ここでは、年に一度、しかもいつも単独だったが、3~4年毎年行き会っていた。
1年ぶりに再会する彼は、思ったより小型だった。翅の様子を見ると、大分前に羽化したものではないだろうか。
このマダラナニワトンボ、おそらく7月中頃には羽化して森の中で過ごしていたのだろう。福大の塘先生からは、M湿原では、1ヶ月前に、しかも今年は多く発生しているとのメールをもらった。若松近辺で、産卵のために水辺に近づくのを見かけるのは例年9月中旬になる。
実は昨年、たまたま水位が低下したため池で、岸辺で産卵するペアを見かけることが出来た。残念ながら、このため池、今年は水位が1m以上上昇し、昨年の産卵適地は水の中に沈んだ。おまけに周囲はクマザサの藪で、産卵に訪れる環境にはない。たまたま、昨年は土手の工事のために水位を下げていたことを知った。マダラナニワについては、産卵場所の確保が必要と思われる。
マダラナニワトンボにかかわらず、今絶滅を心配されるチョウやトンボは、ただ心配と言うだけでなくその積極的な保護対策が急務だ。
特にマダラナニワトンボについては、赤井谷地周辺のビオトープネットワークを大切に考えなければならないと思っている。
しばらくは、マダラナニワトンボとのさらなる再会を願って里山を巡ってみたい。