今朝視聴したNHK「さわやか自然」は,〈秋~冬の猪苗代湖〉だった
新型肺炎の国の要請で、県立高校に限らず小中校までが休校となった。
ここ1~2週間が感染防止の山場だというが、東北での感染はまだ無い。
科学的な根拠が曖昧で、むしろ多方面への影響が心配だ。
県内の高校卒業式は3/1と決まっていたが、今年は
孫の高校も,在校生の出席はなし、来賓や保護者の出席も制限し、縮小された形式的行事になってしまうだろう。
でも、せめて最後の充実したホームルームにして欲しいと思っている。 残念だと思う。
時代は変わったが、卒業生の気持ちはどうだろうか。
小生、若いころは15年間連続して担任を務めた。
毎日顔を合わせ、生活を共にしてきた生徒たちとの別れの日は格別だった。
振り返って、厳粛な張り詰めた卒業式の意義は大きい。
懐かしい最後のホームルームが甦ってくる。
ときどきの、我が青春の思いを語って別れた。
”時よとまれ 君は美しい そして美しいときは すぐに過ぎてゆく”
”若き命も過ぎぬ間に 楽しき春は老い易し 誰が身に持てる宝ぞや君紅のかんばせは” (藤村)
”己が名をほのかに呼びて涙せし十四の春にかへる術なし” (啄木)
”少にして学べば、則ち壮にして為すことあり
壮にして学べば、則ち老いて衰えず
老いて学べば、則ち死して朽ちず” (佐藤一斎) 等々が
独りよがりかもしれないが、卒業する若者に語った思いが、当時、少しでも生徒たちに響いたてくれたと思いたい。
しかし、今思うに、これらの金言は若き未熟な自分に言い聞かせるものだったかも知れない。
また、特に遠くへ就職する生徒が多く、彼らが故郷をいつまでも心の支えにして欲しい願いで、
一人ひとりに磐梯山のスケッチ画を贈ったこともあった、
コロナ休校を巡り,卒業式に思いを馳せた。