また入院した。
短期の入院だが、いつも入院は嫌なものだ。
採血、心電図、レントゲン撮影を終え、病室へ。
いつもの指定の4人部屋、指定のベッド、パジャマに着替えて横になる。
午後1番でCTに呼ばれる。 造影剤、入院中の点滴、針の挿入が一番つらい。
何十回も刺した腕には、一度で上手く入ったためしがない。ひどい時は4~5回のこともあった。
半年ごとのステントの交換入院、元気に生活するためには仕方ないと諦めて2年が経った。
点滴を見つめながらのひととき、何を考えてもいい時間だ。
先ずは妻の心情を、そして家族の心配、そして、これまで以上に余生を思った。
夕方、手術室へ呼ばれた。
点滴の管から麻酔薬が投入される。今度こそと、できるだけ意識を持たせたいと頑張ったが無理なことだ。
いつ病室へ戻ったのかは分からない。ベットから、天井、カーテンが目に入った。
いつもは麻酔の目覚めが悪く、気持ち悪く、吐くこともあったが、今回は安らかな目覚めだった。
そのまま安堵して半分意識のない眠りについた。
一夜明け、看護師から、妻が心配して電話があったことを聞いた。
コロナ禍でもあり、病室へは一切は入れず、手術前の付き添いも厳禁だ。
退院後の数日はいつも何となく体調が戻らない。静かに過ごした。
きのうは終日雨ふりだった。たった数日のうちに柿の葉も色づいた。
日課の金魚のエサやりも、ホシミスジの観察も戻ってきた。
元気で戻ることができた日常に、再び生かされた幸せを感じている。
明日は老人会の食事会があるが、出席出来ずに残念だ。
咲き始めた菊
秋を楽しむ間もなく、今年も冬の季節を迎えつつある。