エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

遷ろう季節に感動したい

2020-10-26 | エッセイ

 

入院中に、新聞の読者欄に投稿した一文が掲載された。      

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自然を前に過ぎゆく時思う」 (原題:遷ろう季節に感動したい)  
 静かに揺れるコスモスを眺めながら、過ぎにし夏の季節に思いを馳せた。それは遠い小学生の夏休み、麦わら帽をかぶり水筒を提げて山へ向かった。
 ハンミョウが先導をつとめる炎天下に、テングチョウやミヤマカラスアゲハが集団で吸水している。セミ時雨の林道で無心に網を振りまわし、感動に震える手でチョウを捕らえた。
 ああ、あの遙かなる日は戻らない。昆虫少年は、いまは、捕虫網をカメラに持ち替え、自然への畏敬の念を抱きながら崇高な虫たちのいのちを見める昆虫老人となった。
 秋も深まり、やがて虫たちに替わって猪苗代湖には冬の使者が訪れる。移ろう季節には、湖水の水鳥と遊び、磐梯の雪景色を楽しみ、それら大自然からの感動をもらいたいと思っている。         (2020.10.21掲載)
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近いうち、猪苗代のハクチョウと落葉松林の散歩を楽しみにしている。

 

この記事に関連した写真を探したが適当なものなし。

ふと浮かんだ写真を貼る。

日橋川の流れ、ゆく川の流れは絶えずして。

  参:拙ブログ  「行く雲と水の流れ」 2008/7/24 https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/s/%E5%8A%A0%E5%B3%B6%E7%A5%A5%E9%80%A0/1