中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

24秋のクエ釣り ~その6&7

2024-10-19 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 強運だった9月が過ぎ、10月に入ると、2回連続のボーズを喰らって、いつもの調子に戻っている。


 その間の変化は、リールが20フォースマスター6000から19ビーストマスター6000に変わった点だが、コレは理由があっての事だ。
 というのも、来年に大型カンパチ狙いにもチャレンジする事が決定したからだ。

●導入した19ビーストマスター6000●

 クエ狙いでは実質、底から離す迄の10数秒の戦いだからモーターの持久力はそんなに必要ないし、特に、ボクのように最初の突進に対して釣人側がアシストする場合は、フォースマスターでも充分対応が可能だ。だが、カンパチの30~40kgクラスを狙う場合は電動リールとしての機能に頼る場面も増えてくるだろうから、「ビーストマスターに搭載されたブラシレス・モーターの能力も必要になるだろうな。」と思う中、気付けば某中古品販売サイトで購入していた。

 フォースマスターをオークションに出したので、僅かな差額分の投資で済んだものの、今や中古品市場でしか手に入らない19ビーストマスター6000の中では最廉価クラスだった為、「使用時間=110時間・巻上げ距離=24km」で、あまり良い状態ではなかった。
 そこでセルフでオーバーホールをするに至った。

●オーバーホール中●

 くすんでいた各部を磨き上げ、洗浄し、グリスアップを行ったが、3000番クラスとは違った次元で剛性に配慮した構造には驚かされるばかりだった。この点では、フォースマスターも同じなので、強度面でも安心してクエ釣りに使える事をお伝えしておく。
 勿論、ロングハンドルは、フォースマスターから移植し、手巻きでのパフォーマンスを上げた仕様へと昇格させている。

 現場に持ち込んだ際に感じたフォースマスター6000との違いを挙げるとすれば、搭載ベアリング数が増えた分だけ手巻き時のフィーリングがスムーズになった点だ。しかし、クエ釣りでは、掛かってからのアドレナリンが出まくる中で、「必死のパッチ」で巻上げている時の差なんて、よほどの抵抗感でもない限り、感じ取るのは無理だろうから、この差は無視できる範囲のように思えた。

 クエ狙いでの出船機会は、もう年内に殆ど残っていないが、どうにかこのリールを組んだタックルで1本掛けて今年のラストを飾りたいものだ。
 
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’24秋の完全フカセ釣り ~その1

2024-10-12 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 今回は鷹巣沖の完全フカセ釣り。晩夏から晩秋にかけて、ここでは小マサがメインだが、単発で90cmオーバー、ウマく行けば100cmオーバーも狙えるので、毎年攻めているのだが、今期は荒天で釣行機会を逃していた。よって、今年に関しては今回が初挑戦となる。
 やっと訪れた釣行機会に浮かれつつ、この地区ではボクが最も信頼している晴海丸さんに乗船してポイントへと向かったのだが…。

 開始早々、撒きエサが効き始めたかと思った頃に60mラインでアタリを捉えて60cmほどの小マサをゲットした。

●開始早々から…●

 しかし後が続かなかった。
 それもそのハズ、かろうじて動く程度の潮流が差していただけだったのだ。

●50mあたり7分オーバー●

 その後はあの手この手で探って行き、「忘れかけた頃」ではなく、「忘れてしまった頃」にアタリを捉えてポツリポツリと小マサ中心でクーラーボックスを埋めていったが、アタる距離は20m~78mと、バラバラで、時合感もないまま、ましてや80cmクラスの顔も見ないままに納竿時間がやってきた。

●小マサは4本●

■オードラゴン・レポート③■

 今回も高比重PEのオードラゴンを使用したが、それを巻くリールは19ビーストマスター 2000EJに換装していた。このリールについては以前に記したが、電動リール中フリー回転性能が最も優れている。ただし弱点があってフロロカーボンラインを巻き込むと食い込み切れや巻切れが発生し易く使い辛い面があった。しかし、オードラゴンが「使えるライン」と判断して以降は、もしかすると、「これを巻き込めば最強の組み合わせになるのでは?」と、思っていた。

 当日は小マサ相手だったので、真価は判断できないものの、予想通りにライン・トラブルは皆無だったし、ウルトラ・フリー回転ぶりを存分に発揮してくれた。

 そしてオードラゴンの方だが、玄達瀬の急潮流ではなく、鷹巣沖の超緩潮流という場面でもフロロカーボン・ラインの7号を使用していた同船者とはラインの入り方が全く違い、底潮=撒きエサの流れ込んでゆくラインに一早く乗り、その層への、滞在時間も長くなるような印象だった。
 また、当日の潮が最悪に近い状態だったため低次元での比較だが、釣果の差もダブルスコア以上の差がついていた。

■使用タックル■

 ロッド=シマノ・リアランサー完全フカセH-300
 リール=19ビーストマスター 2000EJ
 ライン=XBRAID(よつあみ)・オードラゴンX8 3号
 リーダー=シーガー・FXR船 10号(15m)
 ハリス=シーガー・グランドマックスFX 10号(2本バリ、6m)
 ハリ=オーナー・メジカツオ13号(シルバー)

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休刊日

2024-10-05 12:30:00 | 船釣り・釣行記
今週は釣行機会がなく、よって休刊です。
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’24秋のクエ釣り ~その5

2024-09-28 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 これで今期5回目。前々回に生涯目標の30kgオーバーを釣ってしまったので、「あしたのジョーの最終回」のごとく、髪が真っ白になって燃え尽きるかと思ったが、なんのその。「今日はそこそこサイズでイイや。」と思いつつ、いつもの日本海41さんに乗船すべく、舞鶴東へと向かった。

 出船して1時間と少しが経って今回も第1エリアに立ち寄ったものの、潮流が南から差していて完全フカセ釣りで入っていた他船との位置関係からポイントに入り辛く、早々と断念し、第2エリアへと向かった。そこでは200号のオモリでバランスが取れる程度の潮流が西から差していた。

 今回は、この釣りが初めての釣友を伴っていたので、レクチャーを開始。そんな矢先に右隣の釣友がすぐに前アタリをキャッチした。しかし、食い逃げでゲットならずだった。

 「残念だったね。」なんて会話をしていると、今度はボクのロッドが「ゴンッ!」と、ゆすられた。
 「前アタリか?」と思い、右手でロッドのリアグリップを掴んだ瞬間、そのまま「ドカンッ!」とロッドが根元付近からヒン曲がっていった。

 「デカイかも?」と、思いつつ、左手でフォアグリップを掴んだのだが、左横方向に走っていたらしく、キツく締めていたハズのクランプの中でロッドがグニッと回転していた。変な方向に力がかかっていたクランプをやっとの思いで外しても、今度はリールのハンドルが右斜め下に向いて変な体勢となってしまった。

 クエを掛けたら今回は電動リールのスロットルに絶対に触れずにおこうと思っていたのだが、ハンドルを掴み損なったので、一縷の望みを持ってスロットルを入れてみたのだが…。予想通りにボクの甘えは受け付けてもらえず、「ギュイーン、ガガッ」という音と共に巻き上げが停止してしまった。

 そのままモタモタしていると根ズレでヤラれてしまうので、ラインは出さないままに、必死の思いでロッドを立てつつ、タメを作って、相手の頭をこちらに向けさせ、兎にも角にもファーストランを耐え凌ぐことに成功した。
 なんとか体勢を立て直して、以後は船の上下動を利用しながら手巻きで反撃してゆくと、相手は徐々にオトナシクなっていった。
 同時にこちらも落ち着きを取り戻してテンションを一定に保つことを心がけながら徐々に手巻きのままで距離を詰めてゆく。
 すると、ボ~ッと白い影が浮上し、その姿に本命の30kg近いサイズだと確信した。
 そして自らハリスを手繰った後に、船長の持つギャフが入って船上に引きずり上げられた。

 前回ほどではないのは解っていたが、それでも結構なサイズで、滑車に装着したハカリで計測すると、27.8kg(+0.4kg程度のブレ有り)。体高は高く、横幅はやや引き締まった、釣った本人とは真逆の筋肉質風のクエで、歴代2位の記録となった。

●揺れてブレるが…●

 
●嬉しい今期3本目●

●スケール計測で125cm●

 次いで左隣の釣友のロッドが絞り込まれたのだが、そろそろリーダーが見えようかというところでスッポ抜け。そこそこサイズだっただけに悔やまれたが、開始早々から3回連続のアタリだったので、「今日はどないなってんね~ん!。」との思いで船上は期待に満ち溢れていたのだが…。

 しかし、「クエ釣りあるある」だが、後にも先にもこれっきり。それからの4時間はアオリイカすら激シブの、「なんにも無~い」で納竿時間がやってきた。

 どうにも出来過ぎの9月が過ぎようとしているが、この先どうなることやら…。後が怖い。

■使用タックル■

 ロッド=ゴクスペ・制覇スタンディングSP180・200-400号
 リール=シマノ・フォースマスター6000(110mmパワーハンドル付)
 ライン(PE)=ロンフォート・オッズポート12号
 リーダー=バリバス・オーシャンレコード320LB(90号)
 ハリス=バリバス・オーシャンレコード300LB(80号)
 チモト補強=よつあみ・ダイポリ(旧ダイニーマ)ノットⅡ 40号
 ハリ=がまかつ・管付クエ(モロコ) 40号
 

 
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’24秋のクエ釣り ~その3

2024-09-14 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 秋のクエ釣り。前回の10kgゲットに気を良くして、その3日後に今年3回目のチャレンジを敢行した。
 
■ついに始動■

 今回乗船したのは、東舞鶴から出港する、日本海41さん。(https://www.nihonkai41.com/)
 経ヶ岬沖の完全フカセ釣りによるヒラマサ狙いでは、ボクが絶大なる信頼をおいている船長が操船している船だが、実はクエ釣りにも精通している。近年の経ヶ岬沖周辺で夏~中秋の夜釣りで主に狙っているポイントにおいては、本来はパイオニアであるのだが、これまでは仕立船での案内のみだったので、ホームページの釣果欄に載る機会が少かっただけだ。なので、裏メニュー(?)の実績は十分過ぎるほどにあるのだ。

 そしてその日本海41さんが、この秋から「乗合船でのクエ釣り」の募集を開始したことを受け、早速予約を入れ、乗船機会を得た。尚、募集人員はMAX6人までなので、確率が高くなる上、使用タックルやアプローチも、それぞれにお任せし、電動リール使用もOKということで、敷居が高くならないよう、配慮していることも嬉しい限りだ。
 
■ビギナーズラック■

 まずは様子見に入ってみたポイントでは西からの潮流がやや速めに差していたため、数投したものの、船長判断で移動を開始した。そして約20分ほどでセカンドポイントに到着した。先のポイントでは300号以上のオモリが必要だったが、こちらでは200号で仕掛けを落ち着かせることができたので、かなり釣り易い状況だった。

 実釣再開後、しばらくは何も起こらず、夕闇以降にライトが入っても浮上するハズのアオリイカの姿は無く、楽しみにしていた副業の方も釣果は望み薄の状況だった。
 しかし、同船していたクエ釣り初挑戦の釣友の刺しエサだけが、時折、何者かにに頭だけにされて返ってくることが不思議に思えていたのだが…。

 やがてアオリイカが姿を現したので、この釣りも初めてだった釣友に「レクチャーを。」と考えつつ、ふと船首方向に目を遣った。
 すると、手に持つロッドが既にヒン曲がっていたのだ。引き具合からしておそらく本命であり、その実、19kgのクエをゲットした。
 「おめでとう!」、「でも何だか羨ましい。」という、複雑な思いが浮かびつつ、同時に「特例日以外は、一日に何本も出るような魚ではないなぁ。」、「今日は、もう終わりかな?。」なんて思いが駆け巡っていた。

 以後はエサのチェックを繰り返しつつ、見える数を増したアオリイカを狙ってみたのだが、こちらの方もポツポツ程度でパッとしないままに時間だけが過ぎていった。

 時間は経過し、9時半頃だったろうか、相変わらず一人だけ刺しエサを盗られ続けていた釣友のロッドが、またもや海面に突き刺さっていった。そして今度は20kgにサイズアップ。まさに「どないなっとんね~ん。」の展開だった。
 
■まさか、まさかの…■

 残り時間も少なくなって、「もう、いくらなんでも残りは居ないだろう。」と深〜い諦めの境地に入っていた。
 この時点では「目先を変えて反応させてやろう。」と、刺しエサを活きたアオリイカに換えていたのだが、全く反応がない中、釣友の釣果が全てデッド・ベイトだったことが気になっていた。そこで再び足元に転がっていた”元冷凍“の、やや変色してフヤケたメヂカを刺した仕掛に換装して最後の賭けに出てみることにした。

 船首では、船長と釣友の会話が漏れ聞こえていて、羨ましさのあまり、ついそっちの方に気を取られていた。そんな中、ふと振り返って自分のロッドを見ると「ゴツンッ!」と竿先が揺れる様子が目に入った。

 「クエっぽい前アタリだ…。」と思い、ロッドを手持ちに変えて様子をうかがう。するともう一度「ゴツンッ!」が伝わったので、「次が来たら竿先を下げて走るまで送り込んでやろうか…。」と構え直した瞬間に「ズドンッ!」といった衝撃と共にとんでもない締め込みで相手が襲いかかってきた。

 「できるだけ手巻き」がモットーなのだが、完全フカセ釣りのクセからか、反射的に電動リールのスロットルを入れていた。だが、全く巻けず、「ジュィーン、ガガッ!」という音を伴って、すぐに巻き上げが停止した。
 そのこと自体は想定済みなので、「やはりな…」だったが、当初は必死でロッドの角度を保持するのが精一杯だった。
 だが、幸いにも設定したドラグ値が適正だったらしく、最小限しかラインを送らずにファーストランをタメ切ることに成功した。

 なんとか頭がこちらに向いてくれたようであったので、ここからは、船の揺れを利用しつつ、冷静に手巻きでの勝負に移っていった。
 ポッコリと出たボクの腹の下側にロッド・エンドに装着したTバーをピッタリと沿わせて保持させ、安定したポンピング&手巻きで、底を切るあたりまで繰り返される強烈な締め込みを凌いでいった。

 底を10mほど切ってしばらく経った頃だろうか、相手の抵抗力が失われたのが確認できた。ここからはポンピングを続けていると、ラインが緩むと広がったハリ穴からハリが外れてしまう可能性があるため、電動リールの特性を活かして低スロットルでの一定巻き上げに切り替えたが、ちょうどその頃、船長が応援に駆けつけてくれた。

 しかし、もうその時点では大した締め込みはなく、ただ重いだけになっていたので、「それ、ヒゲダイとちゃいますのん?」なんて、温かいお言葉も飛んできたのだが…。

 やがてライトの照射範囲に白い物体が入ったが、「何が出てくるか?。」と注目していた全員が、あまりの大きさに唖然としていた。その上、掛けた本人は、ボヤッと映る白い大きな塊が腹を返したエイにも見え、「まさか…」が頭をよぎる始末だった。

 そしてロッドキーパーにロッドを装着し、自身でハリスを手繰る頃には正体が判明して大興奮。後は船長と二人でWギャフ体制で引きずり上げて無事取り込みに成功した。
 しかし重過ぎて「パチリと記念撮影!」とはいかず、滑車で吊るすが、それでもかなりの重量感だった。

●手では持ち上がらない●

 滑車に装着した計測器を読み取ると、船中レコード更新が確定した。

●36.42kg!●

●実測132cm!(メジャー上乗せ計測だと138cm)●

 もうその後は、何もする気も時間もなく、納竿時間がやってきた。

●釣友と二人で75kgオーバー!●

 
■今後は…■

 聞けばこの日が乗合での、クエ釣り便の初出だったそうだ。そしてその日をボクの生涯目標達成=30kgオーバー獲得で飾れたことを嬉しく思うが、その前に的確にポイントに着けた読みと技術に「さすが船長!」と称賛しておきたい。
 まだまだクエ釣りシーズンは続くが、「これ以上、自身の記録更新は、まずないだろうな。」と思いつつ、これからはコツコツ・チビチビとクエを狙ってゆくつもりだ。
 
■使用タックル■

 ロッド=ゴクスペ・制覇スタンディングSP180・200-400号
 リール=シマノ・フォースマスター6000
 ライン(PE)=ロンフォート・オッズポート12号
 リーダー=バリバス・オーシャンレコード320LB(90号)
 ハリス=バリバス・オーシャンレコード300LB(80号)
 チモト補強=よつあみ・ダイポリ(旧ダイニーマ)ノットⅡ40号
 ハリ=がまかつ・南方強者40号
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’24秋のクエ釣り ~その1&2

2024-09-07 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 白イカ釣りの釣果が落ち着きつつある中、産卵が明けたクエがボツボツと動き始めたようなので、クエ釣りにシフトする船も現れ始めた。それを受けて、今年のチャレンジが始まった。
 個人的な話かも知れないが、クエ釣りに関しては、その昔に磯の遠投や宙釣りで狙う石鯛釣りで経験したことが役立っている。それは「エサのチェック」や「タナの取り直し」、「アタッてから喰わせて走らせる」といった基本動作なのだが、それらが身に付けば、キョーレツな引きと対峙するまでにやるべきことが単調で少ない。
 四六時中「あーでもない、こーでもない」と考えている、いつもの完全フカセ釣りとは違うので、言葉を悪くすれば大阪弁で言うところの「イラチ」タイプのボク的にはこういった底物系の釣りは、間が持たない部分があるのだが、夜釣りの場合だと、その横で竿出しする白イカやアオリイカが間を詰めてくれる点が助かる。
 つまりは「やるべきことをやって、ドーンと構える釣り」と「チマチマと操作し、エギやスッテの入れ替えを行って掛ける釣り」が同時に楽しめるという、ボクにとっては充実した展開になる初秋~中秋の夜釣りは、大いに楽しめるスタイルとなっているのだ。
 
 早速乗り込んだのはお盆過ぎの真夜中に出港する深夜便だった。乗船したのは兵庫県但馬海岸の柴山港から出港する、大吉丸さん。クエ釣りに関しては、日によって半夜便と深夜便の2便を出しており、「暇ができたので空きを見つけてヒョイッと乗り込む」ことが可能なので、乗船機会を増やせる上、定員は6名なので、確率が上がるのは有り難い。
 翌日に仕事が控えているというのに、「エエ歳をしてバカ丸出し」の徹夜釣行だった。だが、船上から6人がブラ下げる6本のサシエサに、「近寄らず、触らず」で、今期1回目の釣行では、クエに関しては船内全員が丸ボーズで、良型白イカが少々という結果だった。
 
 次いで、台風10号の通過(消滅?)後に、大吉丸さんへの2回目の釣行日がやってきた。そしてボクが当日乗り込んだのは、またしても深夜便だった。
 出港後、15分程度でポイント着。完全フカセにしろ、クエ釣りにしろ、柴山沖はポイントが港から近いため、実釣時間が長く取れるのが嬉しい。
 
●4代目のタックル(中古竿=¥13200なり)●
 
 早速エサのメヂカを装着して投入を開始するが、船位がズレたのでやり直し。再投入した仕掛が落ち着いたのを見計らって、白イカでも釣ってやろうとイカメタル仕掛けを落下させている最中に、いきなりクエ狙いの竿が穂先をブルンッと震わせる前アタリらしき動きをキャッチした。
 その動きをボクと同時に確認していた船長にイカメタルロッドを手渡し、クエ竿に持ち替えて、次の走りに追従させたところでアワセを入れるとズドンッとした衝撃と共にファーストランが始まった。
 後ろから「それ大きいのとちゃいますのん?」という船長の声が飛んできたので、ボクもその気になったのだが、抵抗は数秒だけ。後はすんなりと浮いてくる展開だった。
 サイズはともかく、今年の初クエ。それも早い時間の登場に一日が楽になった瞬間だった。
 
●10kg●
 
 「一度アタッた竿に集中する」というのは「クエ釣りあるある」なので、以後も期待をしたが、風向きがコロコロと変わって、ポイントを外れてしまうのか、船長がアンカーを何度か打ち直しても気配すら感じられずに時間がドンドン過ぎて行った。
 間を繋いでくれるハズの、期待?のイカ狙いも、白イカ、スルメイカ、そして途中でエギにチェンジしてのアオリイカもポツリポツリと掛かったが、大した数にならず、納竿時間がやってきた。
 
●イカはフルコンプリートだが…●
 
 目標の30kgオーバーには全く届いていないが、今年の初物をゲットしたことで、少しは展開が楽になった。去年は「釣れ過ぎ」だった柴山沖だが、今年は普通のペースに戻っているのが気になるところ。だが、ポイント数の多い地区だけにクエのストックは十分にあるだろうから、秋の深まりと共に上向いてくれるだろう。そしてその波に乗って「目標達成!」を目指してゆく。
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'24 玄達瀬釣行 ~4回目(今期最終釣行)

2024-08-03 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 前回から急転直下し、結果から言うと、玄達瀬釣行では過去最低の部類に入る釣果になった。よって語るべき内容は少ない。
 
 あれほどブッ飛んでいた潮が前回の7月半ば頃から緩み、「これで、どこでも攻められるぞ!」と思っていたのだが、緩みすぎて二枚潮傾向になり、貧果に終わる日が増え、ヒラマサ・ボウズの船も続出する中、今期4回目の玄達瀬釣行日がやってきた。
 
 当日、スタートはやや遅めの潮が流れていた。
 今やボクにとって攻略パターンのメインになっている、オードラゴン✕8で組んだタックルを取り出して、「準備万端。」と思っていた矢先にトラブルが発生。前回使用時から洗浄~乾燥~注油という作業しか経ていないのに、何故か✕8を巻いていたリール=シーボーグ500MJ-ATのフリー回転が、いつもの1/3程度に落ちて使い物にならなくなっていたのだ。
 慌ててフロロカーボンライン8号を巻いた600MJを取り出して換装する事に。慌ただしく再スタートになった。
 
●100mあたり6分48秒●
 
 そして、マキエサが効き始めたかと思われた頃に、ファースト・ヒット。しかしこれはハリハズレでロスト(恐らくマダイ)。続く流しではキッチリとアワセが決まったのか、無事に巻き上げに至った。
 
●幸先良いと思われたが…●
 
 正体は途中で判ってはいたが、玄達瀬のレギュラーサイズ=60cmクラスのマダイをゲット。玄達瀬では「マダイが散ると大型ヒラマサが…。」というパターンもあるので、「そのうち大アタリが出るかも?。」と、期待したが、続く魚はイサギとなってしまった。それ以降、時たまアタるのは、イサギだけで、展開は変わらずに時間だけが過ぎていった。
 
 堪らず移動したが、そこから先は、ポツリポツリとイサギ&口太グレの拾い釣りパターンになって、移動の回数は相当数になった。だが恐らく大型魚たちは、上層の潮流がお気に召さないらしく、どのポイントでも魚探に映る反応は鈍く、底にへばり付いていて、誰の目で見ても低活性だと解る状態だった。
 
 移動の間、なんとかシーボーグ500MJ-ATを仮復旧させる事に成功し、X8仕様に再換装した。
●復活したシーボーグ500MJ-AT●
 
 上層の潮は段々と速まり、それでいて下層が緩み気味の潮の中、ラインの細さを活かし、重めにセッティングした仕掛で一早く下層流に乗せる事を意識して流す事にした。
 そして何度かの調整を経てようやくこの日一番のアタリをキャッチ出来た。
 しかし、残り35mのところで何とも悲しいハリハズレが起こって「The End!」。
 正体を確認した訳ではないので断言できないが、「サイズは1m前後の青物系、足下で真下方向に突進するのは…?」と、思っていただけに残念至極だった。
 適切なサイズを使ってのハリハズレは努力の埒外なのでどうしようもないのだが、この日の低活性さが顕著に現れた瞬間だった。
 
 そして、終盤まで食い渋り傾向は変わらず、とうとうこの日はヒラマサ・ボウズになってしまった。
 
 良い事ばかりが続くとは思ってはいなかったが、全くの0とは…。返り討ちに遭った気分だ。残るチャンスはもう無く、挽回の機会は来期まで無い。失速気味に終わった事は残念だが、前回に120cmを獲ったし、サイズは75cm前後の中マサ程度だったが、15本の数釣りもあったので、全体としては好成績だったと思う。
 これから先は、舞台が鷹巣沖に移る。現況では中~小サイズのヒラマサの回遊量が豊富のようであり、昨年はメーターオーバーもポツポツと出ていただけに、期待は大きい。
 
●ヒラマサが居ない…●
 

■オードラゴン・レポート②■

 上述したように、リールの不調から復活したとは言え、現場で出来る事は限られる。よって完全復活は自宅に持ち帰っての分解掃除を待つしか無いため、現場では通常の80%程度の逆転力(?)しか発揮していなかった。しかも、釣友とは流れる角度が違うため、オマツリし易くなって使用を中止したので、実質2時間程度しか使用出来なかった。

 しかし、それでも威力を発揮し(たのか?)、この日唯一のそれらしきアタリがキャッチできた。

 その際のセッティングはサルカン際に水中クッションLLを通した後に4Bのオモリを打ち、リーダー&ハリスは前回同様の12号とした。これを送り出し50mで投入し、120mで30秒の停止。以後は30mごとに7mの巻き戻しを行い 「最終は280mまで流してやろう。」と考えていたのだが、途中の210mの巻き戻しの最中にグィッと竿先を絞り込んでいった。

 

今回の使用タックル

ロッド①:ダイワ・ゴウイン落とし込みMMH-248・R、リール:シーボーグ500MJ-AT、ライン:よつあみ(X BRAID)オードラゴン✕8・3号(300m)、リーダー:シーガーFXR船12号(15m)、ハリス:シーガーFXR船12号(6m・2本バリ)、ハリ:オーナー・メジカツオ14号、サルカン:NTスイベル 2リングBBパワー・サイズ2

ロッド②:ダイワ・マッドバイパー・スティング 265M(旧モデル)、リール:シーボーグ600MJ、ライン:シーガー150・8号(150m✕2=よつあみポリラーノット8号で接続)、ハリス:シーガー・グランドマックスFX船10号(6m・2本バリ)、ハリ:オーナー・メジカツオ13号、サルカン:NTスイベル 2リングBBパワー・サイズ2
 
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'24 玄達瀬釣行 ~3回目

2024-07-27 12:30:00 | 船釣り・釣行記

■急潮流が緩む■

 釣行日の前日までは上潮が急潮流となり、底潮があまり動かないという、厄介な潮況だったので、各船が苦労していた。それこそヒラマサボーズの船も結構あったようなので、心配が尽きない状況だった。それに加え、前日の予報になかった梅雨前線の南下で強風が吹き、これ以上吹けば中止となりそうな気配の中、いつもの1.5倍の時間をかけて玄達瀬へと向かった。勿論、乗船したのはいつもの晴海丸さんだ。

 船長の状況判断では、前線はそんなに発達せず、「直下を抜ければ風波は収まるだろう。」という事だったが、その通り、現着すると全く問題のない状況になっていた。

 早速、近辺の傾向から船長が導き出したポイントで魚探を掛けるのだが、何故かほとんど反応がないので、アチコチを徘徊するハメになった。だが、ようやく見つけ出した反応箇所で流すも数回流してアタリはゼロ。アンカーを上げて再確認すると足早に魚群が抜けているという、何ともし難い状況が午前10時前まで続いた。潮は釣り易い流速だったのだが…。

 

●100mあたり4分弱●

 数度の移動の後、船長曰く、「現時点ではあまり濃くない魚影しか魚探に写らないが、この潮なら実績がある。」という、ポイントに入った。そこでは更に潮が緩んで、100mあたり5分程度まで落ちていた。

 

■底潮を掴む■

 この日は最初の一投から、只今実験中の「オードラゴン✕8の3号+12号のリーダー✕15m+ハリス12号✕6m」を使ったセッティングのみであれこれと探っていた。

●今日もオードラゴンX8●

 10時を過ぎようとした頃、クッション水中(潮受けウキゴム)を通しただけの状態で送り出しはリーダー分+15m(計30m)として、80mで30秒の止めを入れていたのだが、100mの少し手前で急速逆転が始まった。

●待望の初ヒット●

 引き具合からして、80cm台だろうと判断して、半ば強引に締め上げながら寄せてくると、その通りのサイズが登場した。

●85cm●

 フロロカーボンラインの8号で組んだタックルを使用していた釣友もアタリを捉えたが、そちらはマダイという結果だった。

 この時私は左舷、釣友は右舷の釣座に入っていた。仕掛の入る角度を確認すると、最初の30mほどはどちらの仕掛も船尾方向から見て右側に15度程度で流れて行くのは変わりないのだが、ボクの仕掛は馴染み始めると、糸フケを解消しつつ上層の流れを切りながら船尾方向から見ると逆の左方向へ15度ほどの角度を付けて入って行き、そのままの角度でライン全体が中層以下の流れに入って行く。対して通常のフロロカーボン・ライン仕掛では上層の影響を受けて船尾右方向にかなり引っ張られた後に中層以下の流れに入るため、100m程度流した時点では左右の位置はかなり違いがあったようだ。

 その後、サシエサの盗られ具合で発泡ウキ7番を入れたり、送り出しを15mだけにしたりと細かに調整しながら75cm級の中マサ~50cm級のチビマサを連発させたが、通常セッティングの釣友は外道がポツリという状況だった。

 そして、オマツリ防止に釣友と釣座を入れ替わったが、この時点で時合は過ぎたように思えたのだが…。

 

■待ちに待ったBIG ONE!■

 アタリが途絶えてしばらく経つと、盗られていたサシエサが残るようになった。「オヤッ?これは…」という気配の中、これまでエサ盗り対策に装着していた発泡ウキ7番を取り外して送り出しを30mに戻し、「100m出したら50秒間の停止を入れてやろう。」と考えていたのだが、85m付近で「それまでよりはやや速く」だが、それでいてアタリ感の少ない動きでスプールが回転し始めた。

 「もしかするとアタリかも?。」と思っていた矢先、後ろで見ていた船長の「それアタッてるよ。」との言葉を受けて反射的にアワセを入れると「ズドンッ!」とロッド全体が絞り込まれていった。

 「そこそこ大き目のサイズ!」と認識し、オードラゴン✕8の48lbと12号のリーダー&ハリスを信じて渾身のポンピングで引き寄せにかかったが、ファーストランが終わって以降は多少の抵抗はあったものの、思いの外、素直に足下の水深50mほどまでやって来た。

 だが、そこから執拗に締め込みが始まった。

●足下での攻防●

 特に底を切ろうとするあたりから中々浮かず、そこでの攻防数が多いのは大型の証なので、ドキドキ・ワクワクの中、慎重かつ大胆に更に引き寄せていった。手応えから「105cmクラスだろう」と高を括っていたのだが、チラッと見えた姿を確認するとビックリ。目測で110cmを軽く超えていたのだ。

 しかし、ここで問題発生。船の直下を泳いでいた5~6匹のウスバハギがラインの動きに興味を見せ始めたのだ。特にリーダーとの継ぎ目にあるPRノット部に興味があるらしく、そこ目掛けて寄ってくるのだ。かじられては簡単に切れてしまうので、ロッドを振りながら水切り音を立てる事で避ける事に成功。ようやくハリスを手繰る船長に交代出来たのだが、安心は出来なかった。ここでまたもや光るサルカンに興味を示したウスバハギが寄ってきたのだ。危機一髪の中、上からマキエサを撒いたりしながら興味を逸らしてやり、無事にゲット。終盤は別の意味でハラハラさせられてしまった。

 

●久しぶりのデカマサ●

 無事取り込んだ後は計測に入った。

●120cmジャスト●

 

●11.4kg●

●ついでに縦構図●

 釣り人生で2本目の120cmクラス、2019年の123cmに続く歴代2位のヒラマサだが、酔いしれている暇はなかった。新タックル構成に自信が持てるようになって「来ても獲れる。」との思いが沸々と湧いて来る中、続いての大型を狙っていったが、チビマサやメジロ、マダイをゲットするも、次第に失速し、遂にはサシエサが残る事も多くなっていった。

 

■更に緩む■

 潮が更に緩んでアタリが途絶えると、この日最後の移動になった。そこでは上層と下層に角度差のない「緩いが一本調子の潮」に変わっていたため、釣友もようやくコンスタントにアタリを捉え始めたが、それらはほとんど外道ばかりだった。ただし、こちらも同じペースでアタリが出ていたので、外道とはいえ、ラインによる差がつく事はなかった。

 そして、最終局面に入ってもヒラマサの姿を見る事なく、この日の釣りが終わった。

●この日、私一人分の釣果(他にチビマサが少々)●

 

■オードラゴン・レポート①■

 上述したように、3号という細さは比重1.20という浮力の差を差し引いても、底潮に入り易く、その後も外れ難かった。前回はブッ飛びで、今回は中速潮流~緩潮流だったが、流速が変わったいずれの条件でもその優位さは不変だった。当日後半に、通常のフロロカーボンライン・タックルにもアタリが出だしたタイミングあったが、それに釣り負ける事も無かった。という事は普通の潮流なら同等で、2枚潮等、タフになればなるほど優位さが発揮されるという事になる。

 思い起こせば、グレ釣りを始め、渓流釣り、フライやルアーでも、上層の流れや風の抵抗でサシエサや毛針、ルアーがおかしな動きをして魚に警戒される事がないよう、ライン・メンディングという操作を行うが、それには道糸(ライン)が細い方が断然有利になる。ましてや、より流す距離が長い完全フカセ釣りならば、この理屈が当てはまるのは当然だろう。

 そして肝心要の強度だが、120cmゲット時も割と強気のやり取りでありながら不安は一切なく、今回はフルスプール時ではなく、ラインを100mを出した時点でのドラグチェッカー計測で6kg(ライン強度の約1/3)のドラグ設定だったが、かなり余裕があった。

 また、使用したリールはシーボーグ500MJ-ATだったが、これまでのフロロカーボン・ラインの6~7号だと、4kg以下の設定で大型を掛けると、出てゆく側では出過ぎたかと思えば引っ掛かり、巻き取る側では数ノッチ締めただけで巻き切れが発生していたのに、6kgまで上げた設定ではドラグのオイシイところに差し掛かるのか、トラブルが起きる気配を殆ど感じなかった事も嬉しい誤算だった。ただし、前回のシマノ製リールとはレベルワインドのストローク・スピードが違うので、ラインの食い込みによるスプール詰まりが、やや発生し易かった点が気になった。

「フロロカーボンライン10号で攻めた場合と同程度の強度感覚でありながら、3号という細さによる馴染みと水切りの良さを享受できる。」という、これまでとは違った次元で完全フカセ釣りが展開出来るようになる上、糸フケと伸びの少なさから小アタリを捉えられるし、アワセもシャープに決まる。これらは全て対ヒラマサ戦でのアドバンテージになるだろう。まだ使用回数が2回目なので手放しで喜んで良いのか判らないが、今後も継続使用し、追ってレポートを記したいと思っている。

今回の使用タックル

ロッド:ダイワ・ゴウイン落とし込みMMH-248・R、リール:シーボーグ500MJ-AT、ライン:よつあみ(X BRAID)オードラゴン✕8・3号(300m)、リーダー:シーガーFXR船12号(15m)、ハリス:シーガーFXR船12号(6m・2本バリ)、ハリ:オーナー・メジカツオ14号、サルカン:NTスイベル 2リングBBパワー・サイズ2

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'24 玄達瀬釣行 ~2回目

2024-07-13 12:30:00 | 船釣り・釣行記

 今回もあまり時間がないので…。

 今年2回目の玄達瀬釣行。いつもの晴海丸さんに乗って現着すると、予報通りの急潮流が差していた。

●最遅で100m辺り3分を切る状況●

 当日全体では緩んだ時間帯でも100mあたり3分を切り、最速の時間帯では2分10秒ほどになっていたが、サシエサの残り具合を確認しつつ、2B~4Bのオモリを打って調整を繰り返していると、ラインが走ってくれた。

 

●当日1本目とのやり取り●

●レギュラーサイズの70cm台後半●

 続くアタリはポツポツながらも出てくれたのだが、外道が少々という状態だった。

 仕掛が入るところを探すため、船長は様々なポイントを探ってくれたが、どこもグレやイサギといった外道ばかりで、ヒラマサの気配は感じられなかっった。

 実はこの日、新しく手に入れた沈むPEライン「オードラゴンX8・3号」のテストも兼ねていたのだが、状況の悪さから、ついつい実績のある方をメインにしていたので、放置状態になっていた。

●オードラゴンX8で組んだタックル●

 状況があまり変わらない中、打開策としてそのタックルで流してみると、ラインが走ってくれたのだが、空振りに終わった。

 そして最後の移動場所は、僚船が300mラインで食わせていたという一帯だったが、船長が丁寧に魚探をかけて良好な感度を得てのアプローチだった。

 潮速は2分30秒を切る中、やや深めのポイントという事で、「普通の仕掛では入り辛いだろう。」と判断し、先程空振りだった、沈むPEライン=よつあみ・オードラゴンX8・3号を巻いたタックルを取り出し、これで勝負を賭けてみた。

 ラインの細さを活かして水切りを良くする事が狙いだが、フロロカーボンよりも浮力がある分だけマイナス方向への調整を意識し、根ズレ対策と仕掛を重くすることを兼ねて、リーダー12号を15m取りつけ、シエサの残り具合を確認しながらサルカン際のガン玉4Bの個数を1~3個に変化させてサマイナス浮力(?)を増減させていった。

 4Bのオモリが3個になった数投目、「200mまで出たら20秒の停止を入れ、次いで240mで10m巻き戻してやろう。」と思っていたのだが、230mで遂にラインが走った。

 ●オードラゴンX8での初やりとり●

 そう大きくはないが、長く間が空いた後のそれらしき引きを堪能しつつ、無事にゲット。

●レンズの水滴で顔にボカシが…(80cm)●

 以後はサシエサの残り具合をチェックしながら、停止位置を160m~200mに変化させ、10m巻き戻す位置を停止位置プラス50mごとに変化させてゆくとアタリが連発し、中マサクラスながら、このポイントだけで4本ゲット出来た。また、その途中で130mや先の280mでもアタリを捉えてはいたのだが、残念ながらそれらは外道ばかりだった。

●手前や奥は外道ポイント●

 隣で釣友はいつものフロロカーボン・ライン10号で探っていたが、上潮に仕掛が弾き飛ばされていたらしく、稀に外道が掛かる程度で、最終段階でのマキエサのドカ撒きに浮上した「それらしき魚」が一度掛かったのみだったので、ラインの違いによる釣果差は歴然だった。

●内、5本が私の釣果●

 今回、急潮流の最中、細いラインの効果は絶大だった。当日は大マサこそ出なかったが、急潮流攻略法が増えた事は嬉しい限りだ。玄達瀬への釣行は今後も続くが、自信を持って「沈むPEライン」を使用していけるハズだ。そしてそれによるアドバンテージはかなり大きいだろう。

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'24 玄達瀬釣行 ~1回目

2024-07-06 12:30:00 | 船釣り・釣行記

 あまり時間がないので…。

 1回目の予約は荒天で飛んだしまったが、福井新港から出ている晴海丸さんに今期初乗船。挨拶を交わした後、出船1時間ほどで玄達瀬上の人となった。

●洋上の晴海丸さん●

 解禁当初の緩流状態から脱して、釣行日に近づく頃には玄達らしい潮流が差し始めたようだ。当日の潮流も問題なく対処できるレベルのモノであったので一安心。ワクワク感の中、実釣がスタートした。

 

●100mあたり3分40秒ほど●

 発泡ウキ6番を1個装着した仕掛で投入開始。「マキエサが効き始めたかな?」と思った数投目に90m付近で急速逆転が始まった。

●開始早々●

 70cmクラスながら、最初の一本が出ると気が楽になる。

●今期のレギュラーサイズ●

 続いて連続ゲット。その後も数本続いたが、サイズは伸びなかった。 幸い、出船数が少なかったので、喰いが落ちれば、小移動を行い、修正しながらではあるが順調に釣果は伸びていった。その間、仕掛のセッティングはエサの取られ具合を確認しながら発泡ウキ6番→7番→8番と上げていったが、一通り釣ったのか、朝一のジアイが過ぎて、サシエサが残るようになっていった。

 「もしかすると、手前の底部でウロついている大型が居るかも?」と思い、B.B.入サルカン2号を一つだけにしたシンプルなモノに変更すると、釣果は復活したが、サイズは変わらなかった。

●マシなサイズでギリギリ80cm●

 「もっと手前では?」と思って、4Bのオモリを打っても同じサイズ。4B✕2個+送り出しを50mにしても同じサイズばかりだったが、ヒラマサの釣果が安定しているのはボクだけだったので、「たとえ中マサでも浮いたり沈んだりしているんだな。」と、今更ながらに再確認した次第で、正午を過ぎた頃には個人の釣果は二桁に入っていた。

●他魚を含めてほとんど空振りナシ●

 15時を過ぎた頃、それまでアタッていた距離とは違う、193mでアタリを捉えたのだが、やり取りの途中で「ラインを出すまい!」と踏ん張っていたところ、そのままの距離で回り込まれた後、エダバリが根に引っ掛かってアウトになった。

 「それまでの釣果よりも、この1本が欲しかったのに…。」と、相当悔やんでいたが、「地形的に仕方がないよね。」という船長の言葉に慰められて、以後は1本バリに変更。外道が増える中、ヒラマサのアタリは終盤まで続いたが、その工夫?に応えてくれる大マサ、巨マサのアタリは無いままに、納竿の時間がやって来た。

 船上で4人がロッドを3本出して、ヒラマサの総数は35本、内15本がボクの釣果だった。そのほとんど全てが70cm台中盤、最大は釣友が釣った89cmで、それが1本のみ。ブリ族はほとんどリリースしつつ、他魚が少々というのが全体の結果だった。

●内、15本がボクの成績●

 昨年も確か「複雑な地形は1本バリで攻略」と言っていたハズなのに、ずっと金太郎飴状態で中マサばかりが続いていたので、「どうせ出ないだろう。」と、油断をしていたのがマズかった。どうにも懲りない自分に猛省を促しつつも今期の釣行はまだまだ続く。

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