中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

男料理のすすめ

2009-07-25 11:12:36 | その他
 先週末はハイキングの予定だったのだが、数日来の大雨でぬかるんだ道を想像すると、つい二の足を踏んでしまった。こういう時はネタに困るワケで、今回は料理の話を…。


 「アウトドア料理は男の領域にある」とは、よく言われている。ワタシの回りを見渡してみてもキャンプをする家族の、ほぼ100%でオヤジ達が頑張って料理を作っている。
 これは深読みかも知れないが、アウトドアという、半野生~野生そのものの環境下にあっては、我々男達が太古の昔に培った「狩猟をして獲物を持ち帰り、家族へ食べ物を振る舞い、皆の胃袋を満たしてやる」という遺伝子の指令が頭の片隅を刺激するのか、何となく「家長?として家族を食わしている感」が実感できて、気持ちがイイものだ。多分ではあるが、女性が料理を作った場合とは喜びの種類が違うように思える。

 本来ワタシは「食いモン」にはあまり興味が無く、基本的に腹が膨れればイイという基本理念?の持ち主だ。モチロン、マズイものよりもオイシイものの方が食べてウレシイのは当たり前なのだが、「これを食いたいのならココ」と決め撃ちしてから店に行くタイプで、「お買い物でブラブラした後にそこで見付けたオシャレな店で食事を…。」というパターン等は大の苦手だ。ましてや料理なんてものには全く興味が無かったのだが…。そんなワタシが料理に興味を持ちだしたのは、やはり女房子供と共にキャンプをし始めた頃からだった。

                     
                  (子供からのリクエストが多い「トマト&ベーコン」がベースの野菜スープ)

 今でも主流だけど、特に昔のキャンプ場での食事といえば自分を含めてほとんどが焼き物、俗にバーベキューと称する、その実コリアン・バーベキュー=焼き肉をする人ばかりで、谷間のテント・サイトなんかは、そのニオイと煙が立ちこめて「焼き肉谷」と化していた。その状況にウンザリして一時キャンプから遠ざかっていたのだが、子供の成長と共にキャンプを再始動しだした頃にはアウトドア料理のレシピ本が多数発刊されるようになり、お手本が揃う状況になっていた。そんな中、出会ったのが、成美堂出版の「太田 潤著3倍楽しめるダッチオーブン72メニュー」
                     
と「豪快!うまい!大満足の肉料理」
                     
の2冊だった。
 「3倍楽しめる~」は、わが家にダッチオーブン導入のキッカケにもなった本だ。「~大満足の肉料理」は市販では味わえない肉料理専門店のノウハウが詰まっているので、今でも困ったときにはページをめくっている。

                     
                 (ケチャップ&白ワインビネガー・ベースのソースがかかったポークソテー)

 初期の段階では野外でばかり作っていたワタシだが、気付けば次第に家庭内でもするようになっていった。そして今では各週の、釣りに行かない日の夕食をほとんど作るまでに至っている。幸い、ウチの嫁さんは料理が上手なうえ、造詣が深く、知識が豊富なので的確なアドバイスをもらえるから、こちらの上達スピードも速い。そしてその味は概ね家族には好評だ。
 これまでトータルでは30種類以上の料理を製作しているし、カレーだけでもタイプや国籍?の違うモノを4種類も作った。モチロン食べてイマイチということもあるので、レパートリーと化しているのは、その内25種類といったところだろうか?。

                     
                                     (牛丼)


 世のオヤジ達が料理好きになるには冒頭で触れたように自然と料理が作りたくなってしまう、キャンプに向かうのが手っ取り早い。しかし、ソコまで踏み切れる人はそう多くはないだろうから、家庭のコンロでもイイからチャレンジしていただきたい。その場合、野性味に欠けるのは仕方がないが、それでも「家族に振る舞った感」の一部は味わえると思う。
 では「どんな人が向いているのか?」ということをワタシなりに分析してみると、単刀直入に「ウマイもんが食いたい」だけではチョッと苦しいと思う。それだけだとプロに作ってもらう方がオイシイに決まっているからだ。
 それよりも「作ること自体=プロセス」が楽しめるかどうかが大切な要素だと思う。つまり「与えられたモノを消費するだけで満足出来る」タイプよりも「モノに対して何某(ナニガシ)かの手を加えて自分なりのアレンジ(改造?改良?)が出来る、あるいはそうしたくなる」タイプの方が向いていると勝手に解釈したい。仕上がりが美味しくて家族共々ハッピーになることは大前提だが、それに加えて、前段階の段取りや制作中のひらめきを楽しむ要素がかなりのウェイトを占めるように思うからだ。
 初めのうちはレシピ本を読み、設計図?通りに作る事になるだろうけど、作ることにだんだん慣れてくると前段でも触れたが「ココであの調味料を使えば…。」とか「レシピ本では豚肉を使っているが、コレを鶏肉に変えれば…。」なんてアレンジができるようになり、「自分なり」にすることも可能になるので更に楽しくなってくるだろう。
 レシピ本を買う気がなくても、今も昔も料理番組が盛んに放送されているので、そのホームページから入ってレシピをダウンロードすれば無料で手に入る。
 お薦めは

※「ミヤネ屋~愛のスパルタ料理塾」
http://www.ytv.co.jp/miyaneya/recipe/recipelist.php
(ナイトスクープでおなじみの林先生が、イマイチ美味しく料理が作れない主婦に要点を的確に教える番組)

※「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」
http://asahi.co.jp/oshaberi/
(手早く作れることが売りのメニューが揃っている)

※「ちちんぷいぷい~キッチンぷいぷい」
http://www.mbs.jp/puipui/kitchen/index.shtml
(実店舗で働いている現役プロが作るメニューが売り)

等だ。

                     
                               (回鍋肉=ホイコーロー)

 これから料理を始めようとするオヤジ達には家庭内で作るにしてもアウトドア系の料理から入ることをお薦めしたい。というのも、この手の料理は豪快?でシンプルな物が多く、そのほとんどの場合で多少塩加減等が狂ってもドーってことがなく、気に入らなければ後から調整もできる物が多いからだ。また、ダッチ・オーブンを使用するメニューであっても鍋のように使っているだけのモノも多く、その場合は普通の家庭用の鍋で作れ、味にそんなに違いがでない。蓋をして上火を使うタイプの料理であっても家庭用のオーブンで代用できるし、モノによってはオーブン・トースターでも製作できるので、割と気軽に作ることが出来るのだ。

                     
                                (中海老のチリソース)

 こうやって、やや勝手な解釈をもって考えてみると、釣行前に研究して仕掛を作ったり、準備そのものも楽しめるタイプが多い釣り人は案外料理に向いているのかも知れない。まぁ、別に外遊びをやらない人であっても、昨今では中高年の料理教室は盛況だと聞いているので潜在的「男料理人」の数は多いと思う。
 雨の降る中、家の中でボーッとしていたり、モンモンとした気分で何もせずに過ごすよりも、料理という手段があればヒマも潰れるうえ、家族にも喜ばれるので一石二鳥だ。だから世のオヤジ達に「男料理」をお薦めしたい。

 と、外で遊べずインドアな事をココまで書いてきたが、やっぱり外で遊んだ方がイイに決まってるか?…。
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巡り巡って荒城川

2009-07-18 11:05:58 | 渓流&管理釣り場での釣り
 そろそろ暑さがヒドくなるし、オロロ(アブ)の襲来も怖い。そこで三回目の久婦須川釣行を計画し、ここは一発、尺越え(30cmオーバー)のヤマメを釣って一旦竿を置くつもりだったのだが…。

 金曜日まで降り続いた雨も土曜日には止み、丁度良い濁りになっているだろうし、当日も曇り~小雨の予報だったので期待をしていたのだが、到着してみると上流のダムからの出水が増えているのか、懐中電灯で照らしても判るほどの大濁りと水量にビックリだ。
 念のため周囲が明るくなるまで待ってみたが、
                      
                      
↑ご覧のようにやや薄めのカフェオレ・カラーになっているのを確認して早々に転進を決意した。

 転身の地は尾根一つ超えたところにある久婦須川とは同じ井田川水系で共通の入漁証で入れる野積川(のぞみがわ)だった。↓
                       
 この川はほとんど濁っておらず、水量もイイ感じで期待が持てそうではあったが、意に反して豆ヤマメ↓
                      
ばかりで、一向にキープサイズが当たる気配がない。
 典型的に見える場所↓
                      
を攻めても答えは同じで、弱い者イジメを繰り返していても仕方がないので、ココで2度目の転進を決意した。

 「ココは大きく川筋を変えた方が得策か?」と一旦神通川沿いに出て南下をして行き、岐阜県に入って高原川沿いへと車を走らせたが、車窓から見る川は白濁しており、釣りが出来る状況ではなさそうだった。ココで考えられるのが普段から透明度が高い支流の双六川だったが、時間は朝10時を回っているし「誰もが考えることは同じだろう」から、「入渓しても人が叩いた後では…。」との思いから更に峠を越えた先にある森茂川(もりもがわ?)↓
                       
に行って様子をうかがった。川沿いの花↓
                       
                       
をめでながら進んでいった先にこんなモノを発見した。↓
                       
そう言えば、このあたりは熊の目撃情報が多い地区でもあり、こんな防御策をとっているということは、それが現実でもあるわけで、なおかつ魚も小さくて…。要するにイヤ~な予感と共に何となく恐怖心が湧いてきたので、この川からの撤退を決意したのであった。

 「もう昼も近いし、今日はボーズかも?」という予感が漂い始める。そこで「何か家族へのお土産を買わなくては…。」との思いから途中にある山之村牧場の直売所↓
                       
に立ち寄った。
 ココでジャージー牛乳、牛乳プリン等の、言わば牧場の定番土産を買った後に目が行ったのが、生キャラメルで超有名になった北海道の花畑牧場でも売られているチーズ=カチョカバロだった…。↓
                       

     ----------------------------------------------------------------------------

※カチョカバロは帰宅後に早速食したが、濃厚な牛乳ベースの味がするチーズで、少しフライパンで焼いて食べるとなかなかにオイシイ。こういった牧場土産は家族に喜ばれる確率がかなり高いので、日頃の釣行に対する家族への罪滅ぼしの意味を込めてよく購入している。話は横に逸れるが、今年の春に通った岡山県周辺では米子道の蒜山サービスエリアで売られている「蒜山ジャージー牛乳」と「朝焼チーズケーキ」が、わが家ではかなり好評だ。↓
                       

     ----------------------------------------------------------------------------

 話を元に戻そう。

 牧場を出た後は正直「家に帰ろうか?」との思いもあったが、こと釣りに関しては転んでもタダでは起きない=要するにシツコイ性格なので、最後に以前から気になっていた飛騨高山市の北部を流れる「荒城川」を視察し、状況が悪ければそこで諦めようと、ここでこの日3度目の転進を決意した。

 荒城川は高原川から山一つ(峠一つ)越えた位置にあるのだが、いざ現地に着いてみると、全く増水の悪影響は見られず、逆にベストの水量で、水質は食いがイイとされる笹濁りだった。
 早速近くのコンビニまで行って入漁証(1日券)を購入する。渓流釣り先進国の岐阜県北部ではこれが出来るので、突然の移動時に販売店を探してウロウロする必要がないので助かるのだ。

 早速ポイントを探して川沿いを走るが、ふと目についたのがこんな所↓
                        
だった。車から降りて辺りを見回すが、近辺に誰も入っていなかったのでとりあえず竿を出してみることにした。

 ポイントは2本の流れの流芯がぶつかる部分とその延長線に繋がるカケ上がりあたりだろうと予測をした。その流れの下層で仕掛が馴染むようにキヂ(ミミズ)をハリに指した仕掛を投入するが、軽い仕掛では上層の流れにはじけ飛ばされて乗ってス~ッと流れ去ってしまう。そこで重めのガン玉=2Bを打って投入し直すと上層の流れに引っ張られず、底の流れを捉えてゆっくりと流れるようになった。
 この仕掛での2投目、底層の流れに乗って移動していた目印がピタッと止まった。すかさずアワセると相手は力強い引きと抵抗を繰り返す。それをササッとかわして無事玉網に収める。本日のキープサイズ第1号は22cmのアマゴだった。↓
                        
 この川は日本海に流れる宮川水系になるので、本来はヤマメが生息する川だ。なのにアマゴが釣れるのは、数年前まで漁協がアマゴを放流していたからだ。今では気を使って?ヤマメを放流するようになっているが、既に生き残ったアマゴたちの繁殖サイクルが確立しているらしく、この川では天然化したアマゴが食ってきた。その証拠に、この日釣ったアマゴの全てがピンッと伸びきった尾ビレを持つ個体で、引きも強い。↓
                        
生態系のことを考えると複雑な気分になってしまうが、釣って楽しいことは間違いなく、外来魚であるニジマスが釣れてしまうよりはマシだと捉えるしかないのが現実だろう。(下流ではニジマスが釣れるらしいが…。)

 1匹目を釣って気分を良くした後の2投目、またもや目印の動きが止まり、アワセを入れたが、その瞬間に先程とは違う「ゴンッ」と衝撃が竿先に伝わった。
 手応えからして良型には間違いない。慌てず竿を絞り込んでプレッシャーをかけてやるが、相手は全然動じてはいないようだ。その証拠に掛けた当初は意に介さずほとんど本流の流芯から動こうとしなかった。そうこうしているうちに、ワタシのチョッカイ?に対して怒ったのか、急に動き始め、スピードを増しながら流芯の向こう側へと疾走を始めた。それをなだめて何とか動きを止めたが、今度は相手を手前へ引き寄せる作業をしなくてはならない。白く泡立つ流芯部分を越えさせようと慎重に竿を操作していたが、流芯に入った途端にまたもや猛然とラッシュを始め、今度は流れに乗って下流へと向かいだした。こちらが動かずにジッとしていると、糸強度の限界を超えて切られてしまうだろうと思い、魚の動きに合わせてワタシも下流へ向かって走り出した。そして走りながら横からのプレッシャーをかけてやると、手前にある流れのたるんだ部分へと相手を導くことに成功した。
 魚の姿が見えた。ヤマメかアマゴで間違いはないのだが、どちらか判断し辛い。だが30cmを越えているようだ。そして「そろそろか?」と興奮を抑えつつ、腰の玉網に手を掛けた瞬間、相手の反転と最後の抵抗が…。
 次の瞬間ハリを伸ばされた仕掛を持って呆然と立ちつくすワタシが居たのであった…。

 気を取り直し、ハリのサイズを1ランク上げての再チャレンジ。普通はバラすとしばらくは食いが悪くなるのだが、よほど魚が濃かったのか、このポイントはワタシの期待に応え続けてくれた。
 程なく22cm級をゲット。↓
                         
エサをブドウ虫に変えて石の裏にできた流れのタルミを狙うと、サイズは大きくはないがイワナが登場する。↓
                         

 その後はアタリが途絶えたので、一旦車に乗り込んで、下流へと向かい、適当と思われる箇所から入渓して釣り上がってみたが、豆ヤマメ(何故か小さいのはアマゴではなくヤマメだった。)ばかりでキープサイズは全く無反応だった。

 しばらくポイントを休ませたので「もう一度先程のポイントを攻め直してみようか?」と「2匹目のドジョウ」ではなく、「5匹目以降のアマゴ」を狙いに車を元の位置に戻した。
 予想は的中し、以降もアマゴを追加していく↓
                         
 その後もポツリポツリとアタリがあり、気が付けばこの日の合計釣果がアマゴ、イワナを含めて最大が24cm、数が9匹(ヤマメはゼロ)になっていた。そして夕暮れが近付き、どこからともなくホタル↓
                         
のお迎えがやって来た。そしてこれを機に、この日の釣りが終わった。

 またもやチャンスを逃してしまったので、今年の目標である「ヤマメ(もしくはアマゴ)の尺オーバーをゲット」達成には暗雲がたちこめてきたようだ。次回の釣行は7月後半の予定だが、梅雨明けの晴天が続いているようだと、状況はキビシくなるようなので、かなり期待薄である。冒頭でも書いたように暑いしアブが怖い。やはり「9月になるまで一旦休止しようかな?」という気もないではないが…。でも、気が付けば河原に立っているんだろうナ…。
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ハイキング ~鷹尾山から荒地山編

2009-07-11 11:08:58 | アウトドア・スポーツ
 これで3回目のハイキング・レポート。目的は「衰え始めた脚力アップ!」とはいうものの、努力?の甲斐あってか、気が付けば体重が4kg程落ちていた。これは嬉しい誤算だ。

 前回でも触れたように、それまでのスニーカー(トレイル・ランニング・タイプ)では下りに差し掛かると中で足が滑って体重が前がかりになり、つま先が痛くなってしまうので、ついにトレッキング・シューズを購入した。メーカーは韓国のトレクスタというところで、中国製だ。しかし驚いたもので、ゴアテックス・ブーティが挿入されて防水仕様になっているにもかかわらず、数千円で手に入るという、少し前なら考えられない低価格だ。かといって安モン臭くはない。よく考えてみると、ノースフェイスやモンベル、その他の一流ブランドであってもほとんどが中国製なので、そんなにクオリティに違いがあるはずがないのだ。
 そして、ついでに地図とコンパスも購入し今回は準備は万端?だ。↓
                   
 コンパスといえば、子供の頃は「赤い矢印が指すのが北」ということぐらいしか知らず「フ~ン」ってなモンだったが、ちゃんと勉強すると、自分の今居る位置を地図上で特定できたり、向かうべき方向をコンパスが指してくれたりするという便利な使い方が判ってくるのだ。


 ということで本編のスタート。

 季節は夏に入り、昼間は暑いので朝4時過ぎに起きて出発点の阪急芦屋川駅↓
                   
へと向かう。今回はここから芦屋川沿いを上がって行くルートだ。

 しばらく北に向かうと高座川の分岐↓
                   
があるので、ソコを左折し、更に北へと向かうと鷹尾山(城山)の解説が書かれた看板が目に入ってくる。↓
                   
                   
 応仁の乱と織田信長なんかが登場する戦国後期の丁度中間あたりにココ中心として芦屋川近辺で合戦があったんだそうな。マァその時代の阪神間は三好三人衆が台頭するあたりまではグチャグチャだったので、「さもありなん」だ。

 この立て札を右折し、その先の住宅地の脇↓
                   
からが、本格的なハイキングコースになる。ソコ入って行くと石段混じりの快適なコースが続いている。その中を快調に進んでいくと自然のオブジェ?↓
                   
を発見する。これは立ち枯れした木の回りが風雨で削り取られて出来たようだが、自然の力を感じさせてくれる。

 しばらく行くと意外に簡単に鷹尾山の山頂に到達した。↓
                   

 しばしの休憩の後、更に北へと向かう。目指すは荒地山だ。しかし、ココまで歩いてきて問題が…。実は出発が早かったせいか、どうやらワタシがコース一番のりだったらしく、誰にも払われていない「蜘蛛の巣」がまとわりついてうっとうしいのだ。そこで持参していた長袖のTシャツに着替え、更に木の棒↓
                   
を拾ってここから先は巣を振り払いながら進むことにした。

 分岐点↓
                   
の指示に従いつつ、更に進んでいくと、道が段々険しくなってくる。↓
                   
 この先で、今回のルート上での最大の楽しみであった「岩梯子」↓
                   
                   
に到達した。
 これを登り切ると、その上には「七衛門嵒(しちえもんぐら)」という岩穴があるということだったが、元々あったところは阪神大震災で崩壊したらしい。しかし不思議なことにその対面に代わりの穴ができたらしく、現在ではソコをくぐる新七衛門嵒ルートに変わっているということだ。↓
                   
 この(新)七衛門嵒には、悪行を働いた七衛門をこの山が呼び寄せ、この嵒で挟んでねじ切った(和製ギロチン?)という伝説があるという。いわばローマにある「真実の口」の極刑版の様なものだろう。かく言うワタシも通り抜けたが無事だったのでこの伝説はホンモノなのだろう!?。

 この上を更に進んだところで休憩し、辺りを見回す。↓
                   
あいにく薄曇りながら、神戸市の深江あたりの風景が見えていた。

 ここから更に登り、木製梯子↓
                   
を越えたあたりになると、風景がガラッと変わる。↓
                   

 分岐↓
                   
を過ぎてしばらく歩くと荒地山の山頂に到着する。↓
                   
                   

 ココでいつものコーヒー・タイム↓
                   
                                 (何故か今回はインスタント)
をとり、その後は更に奥へと進む。

 ここからは芦有ドライブ・ウェイの料金所を目指して木立のトンネル↓
                   
を抜けてゆく。

 やがて川の流れる音が聞こえだし、段々とその音量が大きくなってくる。その川↓
                   
を越えた先が森からの出口だ。

 ここからは一旦舗装された道路に入るが、その道沿いに有馬の店が有名な「むら玄」というそば屋の芦屋川店がある。↓
                   
 この店下の芦屋川沿いは昔、バーベキュー・スポットだった。しかし理由は後記するが、今は金網が張り巡らされて降りられないようになっている。

 舗装路を一旦芦有ドライブ・ウェイの料金所↓
                   
方面へと向かい、その手前右手にある横道へと入る。しかし、この入り口↓
                   
が判り辛くて道路沿いをウロウロとしていたのだが、その途中でコクワガタの雌を発見した。↓
                   
噂には聞いていたが、この六甲山中にも居ることがこの目で確認できたのは収穫だ。

 ここから先は芦有ドライブ・ウェイへのアプローチ道に沿って続く道を歩いてゆくのだが、これが判り辛い。標識↓
                    
もあるにはあるのだが、その数が少なく、的確ではないので分岐では迷いそうになる。だが、地図で確認しながら、ドライブ・ウェイ走る車の音からあまり離れないルートを選び、迷ったら「沢沿い下ると芦屋川へ繋がる」↓
                   
という意識を持てば何とかなった。

 次なる見物スポットである弁天岩に向かって歩き続けるが、付近には何の説明もないのでコレが判り辛い。やがて何かを祀っている場所↓
                   
に遭遇し後ろを振り返ると大岩があった。↓
                   
「コレが弁天岩か?」と確かめようと近寄り、横の木を登って上部を覗いてみると一目瞭然。ソコには弁天様が鎮座していた。↓
                   
更に、この岩の上部には大阪城の築城等に使用するためなのだろうか、タガネを打って岩を割ろうとした跡があった。↓
                           
先人達は、この岩を割ろうとし、ついにはそれがかなわず諦めたのだろうが、そもそも人力で大岩を割り出し、人力でそれを運ぶという行為自体が気の遠くなりそうな話であり、尊敬に値する。

 弁天岩を過ぎると、次なるスポットである「ナマズ岩」↓
                    
                    
が視界に入ってくる。この岩は500トン!もあり、コレが阪神大震災の際に上から落ちてきたというのだからそのエネルギーたるや空恐ろしい物がある。
 表面には文字らしきもの刻まれているのだが…。↓
                    
                    
コレは一説によると古代人の使っていた文字と唱える人があるらしいが、真偽の程は定かではない。まぁ一種のミステリーサークルのようなものと捉えていたほうがイイだろう。(モチロン白く塗られているのは誰かが後からなぞったものだ。)

 ナマズ岩を過ぎると、あとは阪急芦屋川方面への道標を頼りに進んでいくが、途中こんなモノを発見した。↓
                    
恐らくこれは岩にアンカーボルトを打ち込んでお互いにワイヤーで繋いで崩れ落ちないようにしているのだろうけど、ほとんど前のめりに突き出している部分もあり、見ているとナニヤラ恐怖感が湧いてくる。足早にこの場を立ち去り、やがて川沿いの石段↓
                    
を降りると、芦屋川沿いの住宅地手前↓
                    
に出てくるので、ココがハイキング・コースとしての一応のゴールになる。

 が、しかしである。このゴール地点にある河原を覗いてビックリ仰天したのである。まずはこの画像を見て欲しい。
                    
中にはまだくすぶって煙を上げているところもある。↓
                    
これらは前日の土曜日に、俗に言う「アウトドアでバーベキュー」をした残骸である。最近この手のヤカラが増えているようだ。
 散々食べ散らかした後、食材の余りや紙食器類をあたりにまき散らし、鉄板の上には食べ残した焼きそばをそのままにコンロごと放置している奈良県吉野川の河原の様子をニュース映像で見たことがあるし、同様の問題は各地で起こっていると聞く。
 放置されたゴミの排除には貴重な税金がかかるし、食べ残しをあさるイノシシがそこに居着いて危険な状態になっている箇所もある。このような行いは、本来なら子供達が水に触れ、自然に触れることができる貴重な場所をドンドン奪い取る要因になっているのだ。実際に前記した芦屋川上流のそば屋「むら玄」の前の河原はこのような暴挙と言える行いの結果、これまた貴重な税金で作られた金網が張り巡らされて下に降りられないようになってしまったのだ。自分のヤッた行為の始末も出来ないヤツは家を出てくるな!と声を大にして言いたい。
 アウトドア・ブームと呼ばれてかなり時間が経ったが、こんな事をするヤツらは外で焼き肉(オシャレぶった「バーベキュー」とはワザと言ってやらないのだ!)=アウトドア遊びだと思っているのだろうか?。ワタシからすれば、こんな事をするヤツらは「食べることしか考えない、食い意地の張ったタダの焼き肉ブタ野郎」だと思う。(本当は豚だってもっと綺麗に食べるゾ!)このような行為の繰り返しの結果、ルール無用のヤツらとルールを守るアウトドア遊び人間とが一緒にされて、立ち入り規制箇所が増えるのは、まっぴらゴメンなのだ!。
 更に思う。こんな所で焼き肉を食うからには単独ではないだろう。だからその中には家族であったり、友人であったり、彼女であったり、彼氏であったりが居るハズだろうに、そのグループには誰一人として疑問に思い、注意する人間が居なかったということが非常に悲しく、またある意味オソロシくもある。

 「エ~加減にしとかんと、ホンマにどこにも遊ぶトコが無くなるで~!」

 と、最後には思いっきりぼやいてしまったが、このブログを見ていただいている方々には、こんな行為をする人は居ないと願いたい。さすがにハイキングコースにはゴミがほとんど落ちていなかったことを強調して今回のレポートを終了しよう。
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久婦須川のヤマメ~その2

2009-07-04 11:34:44 | 渓流&管理釣り場での釣り
 今回が2回目になる富山県久婦須川釣行だ。

 前回同様、兵庫県西宮市の自宅から約4時間の道のりを経て現地に向かう。到着後は川沿いを上流に向かいつつ、入渓場所を探すが、よく考えてみるとこの川のオイシイ部分は限られており、一人一人がゆっくりと釣ろうと思えば5組前後しか入れない。以前に雑誌で紹介された部分への入り方は判っていたが、そこはそれこそ入れ替わり立ち替わり状態だろうし、他に思いつく場所も大したことはなさそうだった。思惑が色々とあって散々迷った挙げ句、前回と同じ場所からやや下流から入り、前回と同じエリアを含めて釣り上がって行こうと思い、車を止めてしばしの仮眠をとった。

 僅かな仮眠の後、蜘蛛の巣を払いながら藪の中を降りて行き、河原へと降り立ったが、空梅雨気味の天候が続き、水量が減っているせいか前回とは川の様子が若干違い、水色もどことなくどんよりとしており、苦戦しそうな雰囲気の中でのスタートになった。

 以前にも書いたが、同じ場所で同じことをするのはキライな性分なので、スタート地点の下流部に期待をしていたのだが、ソコでは何の反応も無くややガックリしながら移動していく。その内に前回と同じポイントにたどり着く。魚が出そうな場所は同じだろうから、前回と同じことやってみる。するとすぐにアタリがあったのだが、状況が魚を不活性化させているのか、掛かりが浅くてハリハズレでバラしてしまう。何だかこの先を予想させる展開だ。

 ココで問題が発生。移動している間に上部にある道路でドアの開け閉めをする音が聞こえていたのだが、何と目の前にルアー竿を抱えた3人が降りてきたのだ。コッチは早い時間から来て他の釣り人が居ないことを確認しながら降りる場所を考えた結果、今この河原にいるのだが、明らかに釣り人の乗り付けた車がある場所から降りてくる神経は理解出来ない。そんなヤツらには先手必勝だ。リーダーらしき人物に向かって「ワタシはここから釣り上がっていくので上流には向かわないように。」と釘を刺してやった。しかし、反応は意外に素直で「じゃぁ、ここから下ります。」という答えが返ってきたのだが…。
 モチロン下る分にはワタシの邪魔にはならない。しかしながら、下流から他の釣り人が釣り上がってきらどうするのだろうか?。ルアー釣りとエサ釣りでは釣りのスタイルは違うが、川を利用するという点は同じでソコにはルールが存在する。モチロン渓流では「和式のエサ釣り」の方が歴史が古いからソレに従うのが道理だろう。その基本は「先行者優先」と「釣り上がり」だ。だから、この場合は「ワタシの車を見た時点で降りてこない」というのが正解だ。もし先行者を避けて入渓したいのなら、更に上流に入る場合は最低でも2~3km空けて入るか、逆に下流に向かってから釣り上がる以外に選択の余地はなく、もしそのような条件の入渓点がなければ「先行者に一声掛けてから、後ろから決して追い越さずについていく」か、ソレがイヤなら「その川は諦めるしかない」というのを心得ておいて欲しい。
 「ルール知らず」や「ルール無視」によるトラブルは色々なホームページやブログでも書かれており、各地でも起こっているようだ。無用なトラブルを避けるためにも、川を利用する基本ルールだけは各ルアーショップなんかで教えていって欲しいものだ。もっとも、この釣りの先輩や指導者を持たないワタシは誰にこのルールを聞いたのでもない。始める前にチョッと本やインターネットで下調べをすればこんなルールはどこにでも載っているのだ。だから誰でも知る気になれば頭に入るハズだと思うのだが…。

 と、オジサンのボヤキを挟みながら釣りのレポートは進んでいく…。

 しばらく上流に行くと良さそうに見えるのだが、前回は反応がなかった場所↓
                     
をシツコク攻めてみる。奥にある岩盤際の一番深い部分を慎重に流して行くと何投目かにようやく目印が反応して本日1匹目をゲット。↓
                     
ボーズは逃れたのでほっと一息だ。
 続いてを目論むが、もうオシマイで後が続かなく、移動を続けて各ポイント↓
                     
稀に来る貴重なアタリを取っていく。しかしながら撮影のための手に取った瞬間に落としてしまうトラブル↓
                     
                             (この直後に手を滑らせてサヨウナラ)
もあり、キープ数が伸びない。
 苦心惨憺しながら仕掛を打ち返しつつ更に上流を目指すが、朝方はやや曇り気味だった空から光が差し込んでくるようになるとキープサイズ以下の豆ヤマメ↓
                     
ばかりになって閉口してしまう。

 とうとう前回の脱渓地点だった堰↓
                     
にたどり着いたがココまでのキープ数は3匹止まり。しかしながら最初の思惑通り、水量が前回より減っているので堰の周辺を攻めることが出来そうだ。

 堰の周辺でも相変わらず豆さんの攻撃が激しくて、せっかく苦労して集めた川虫=クロカワムシがドンドン消耗して行く。それに耐えつつ果敢に攻めているとそれまでとは違う重々しいアタリがあり、すかさず合わせると「ズドンッ」という衝撃がワタシのロッドを襲った。実はここに来る前にあまりの食いの悪さからそれまでの常用ハリスである0.3号から0.25号に落としていたのだ。それを悔やみつつ慎重にやり取りを繰り返すが、相手はスピードはそう速くはなく、移動距離が少ないいものの、ヘビーにズンズンと締め込んでくる。前回このエリアの手前ではイワナを2匹ゲットしているので「もしかして大型のイワナかも?」と思ったり「いや、クロカワムシがエサだから大ヤマメかも?」と思ったりしていた矢先、「フッ」と軽くなり竿先が跳ね上がった…。結果は痛恨の大バラシであった。
 戻った仕掛を点検すると、アワセのタイミングが遅れたのか、どうやらハリを飲まれながらの長時間?のやり取りの末、歯で擦り切れてしまったのが原因のようだ。
 「たら、れば」を自問自答しながら、更にこの堰の手前で粘っては見たものの、その後は元の豆さん地獄に戻り、失意の内に脱渓を決意することになった。

 脱渓を期に前回調査していなかった上流部を覗いてみる。良さそうに見える渓相であっても、やたらと堰が多い風景↓
                     
が広がっていた。しかも魚道が見えないことから「ズタズタに寸断された川では期待が出来ない」と判断し、反転して下流へ向かうことになったが、チョッとその前に、この区間にある名水「ガット出の水」↓
                     
に立ち寄ることにした。何ともユニークなネーミングだが、由来は単純で、源流で水が「ガーッ!」と湧きだしているから「ガット出の水」ということらしい。このような擬音が由来のネーミングは富山県というよりも、どことなく大阪っぽくてオモシロい。しかし、その味はさすがに名水の宝庫である富山県らしく、確かにウマイ!。そこで以降の釣りの合間に飲み、味わおうと早速ペットボトルに詰め込んだ。

 ガット出の水でUターンして下流部に向かい、前回に上から攻めた橋の横から河原に降りて釣り上がることにした。
 この区間には岩盤が浸食によって彫られた溝のようなところがあったり、大岩があったりで変化に富み、かなり良さそうな渓相ではあったが、天候のせいか?、水質のせいか?はたまた本人の腕前のせいか豆ヤマメとウグイしか反応がない。結構ハードな区間もあって運動不足解消にはもってこいだが、魚が出ないと苦行にも近い。その苦労が実ったのはこんなロケーション内↓
                     
にあった、石と石の間に掘れ込んだ溝のような部分だった。
 ココでようやくアタリがあって、この日最大である24cmのヤマメ↓
                     
を手にすることができた。

 その後は更に釣り上がるものの、またもや豆&ウグイ地獄に逆戻りだ。更に夕暮れが迫り、脱渓地点が判らないので少々アセッてくる。このまま先へ進んでから脱渓するか、逆戻りするかの判断に迫られたが、距離感から推測すると、戻るよりも進んだ方が良さそうだ。それに逆戻りは「猪突猛進・突撃体質」の性格が許さない。前進あるのみだ。そんな状況下であっても未練がましくも、めぼしいポイントを見付けると仕掛を打ち込んでしまう「釣り師の性(さが)」に苦笑しつつ、足早に上流へ進んだが、結局状況は改善されないまま、この日の釣りが終わった。

 もうすぐ真夏がやってくる。これから先は以前にも書いた「オロロ」の発生と灼熱が待っているし、釣果自体も期待薄になってくるだろう。残るチャンスはあと1、2回といったところだろうか?。それまでに、この久婦須川にはもう1度くらいは釣行するだろうが、前期の「有終の美」を飾ることが出来るのだろうか?。
コメント
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