先週末はハイキングの予定だったのだが、数日来の大雨でぬかるんだ道を想像すると、つい二の足を踏んでしまった。こういう時はネタに困るワケで、今回は料理の話を…。
「アウトドア料理は男の領域にある」とは、よく言われている。ワタシの回りを見渡してみてもキャンプをする家族の、ほぼ100%でオヤジ達が頑張って料理を作っている。
これは深読みかも知れないが、アウトドアという、半野生~野生そのものの環境下にあっては、我々男達が太古の昔に培った「狩猟をして獲物を持ち帰り、家族へ食べ物を振る舞い、皆の胃袋を満たしてやる」という遺伝子の指令が頭の片隅を刺激するのか、何となく「家長?として家族を食わしている感」が実感できて、気持ちがイイものだ。多分ではあるが、女性が料理を作った場合とは喜びの種類が違うように思える。
本来ワタシは「食いモン」にはあまり興味が無く、基本的に腹が膨れればイイという基本理念?の持ち主だ。モチロン、マズイものよりもオイシイものの方が食べてウレシイのは当たり前なのだが、「これを食いたいのならココ」と決め撃ちしてから店に行くタイプで、「お買い物でブラブラした後にそこで見付けたオシャレな店で食事を…。」というパターン等は大の苦手だ。ましてや料理なんてものには全く興味が無かったのだが…。そんなワタシが料理に興味を持ちだしたのは、やはり女房子供と共にキャンプをし始めた頃からだった。

(子供からのリクエストが多い「トマト&ベーコン」がベースの野菜スープ)
今でも主流だけど、特に昔のキャンプ場での食事といえば自分を含めてほとんどが焼き物、俗にバーベキューと称する、その実コリアン・バーベキュー=焼き肉をする人ばかりで、谷間のテント・サイトなんかは、そのニオイと煙が立ちこめて「焼き肉谷」と化していた。その状況にウンザリして一時キャンプから遠ざかっていたのだが、子供の成長と共にキャンプを再始動しだした頃にはアウトドア料理のレシピ本が多数発刊されるようになり、お手本が揃う状況になっていた。そんな中、出会ったのが、成美堂出版の「太田 潤著3倍楽しめるダッチオーブン72メニュー」

と「豪快!うまい!大満足の肉料理」

の2冊だった。
「3倍楽しめる~」は、わが家にダッチオーブン導入のキッカケにもなった本だ。「~大満足の肉料理」は市販では味わえない肉料理専門店のノウハウが詰まっているので、今でも困ったときにはページをめくっている。

(ケチャップ&白ワインビネガー・ベースのソースがかかったポークソテー)
初期の段階では野外でばかり作っていたワタシだが、気付けば次第に家庭内でもするようになっていった。そして今では各週の、釣りに行かない日の夕食をほとんど作るまでに至っている。幸い、ウチの嫁さんは料理が上手なうえ、造詣が深く、知識が豊富なので的確なアドバイスをもらえるから、こちらの上達スピードも速い。そしてその味は概ね家族には好評だ。
これまでトータルでは30種類以上の料理を製作しているし、カレーだけでもタイプや国籍?の違うモノを4種類も作った。モチロン食べてイマイチということもあるので、レパートリーと化しているのは、その内25種類といったところだろうか?。

(牛丼)
世のオヤジ達が料理好きになるには冒頭で触れたように自然と料理が作りたくなってしまう、キャンプに向かうのが手っ取り早い。しかし、ソコまで踏み切れる人はそう多くはないだろうから、家庭のコンロでもイイからチャレンジしていただきたい。その場合、野性味に欠けるのは仕方がないが、それでも「家族に振る舞った感」の一部は味わえると思う。
では「どんな人が向いているのか?」ということをワタシなりに分析してみると、単刀直入に「ウマイもんが食いたい」だけではチョッと苦しいと思う。それだけだとプロに作ってもらう方がオイシイに決まっているからだ。
それよりも「作ること自体=プロセス」が楽しめるかどうかが大切な要素だと思う。つまり「与えられたモノを消費するだけで満足出来る」タイプよりも「モノに対して何某(ナニガシ)かの手を加えて自分なりのアレンジ(改造?改良?)が出来る、あるいはそうしたくなる」タイプの方が向いていると勝手に解釈したい。仕上がりが美味しくて家族共々ハッピーになることは大前提だが、それに加えて、前段階の段取りや制作中のひらめきを楽しむ要素がかなりのウェイトを占めるように思うからだ。
初めのうちはレシピ本を読み、設計図?通りに作る事になるだろうけど、作ることにだんだん慣れてくると前段でも触れたが「ココであの調味料を使えば…。」とか「レシピ本では豚肉を使っているが、コレを鶏肉に変えれば…。」なんてアレンジができるようになり、「自分なり」にすることも可能になるので更に楽しくなってくるだろう。
レシピ本を買う気がなくても、今も昔も料理番組が盛んに放送されているので、そのホームページから入ってレシピをダウンロードすれば無料で手に入る。
お薦めは
※「ミヤネ屋~愛のスパルタ料理塾」
http://www.ytv.co.jp/miyaneya/recipe/recipelist.php
(ナイトスクープでおなじみの林先生が、イマイチ美味しく料理が作れない主婦に要点を的確に教える番組)
※「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」
http://asahi.co.jp/oshaberi/
(手早く作れることが売りのメニューが揃っている)
※「ちちんぷいぷい~キッチンぷいぷい」
http://www.mbs.jp/puipui/kitchen/index.shtml
(実店舗で働いている現役プロが作るメニューが売り)
等だ。

(回鍋肉=ホイコーロー)
これから料理を始めようとするオヤジ達には家庭内で作るにしてもアウトドア系の料理から入ることをお薦めしたい。というのも、この手の料理は豪快?でシンプルな物が多く、そのほとんどの場合で多少塩加減等が狂ってもドーってことがなく、気に入らなければ後から調整もできる物が多いからだ。また、ダッチ・オーブンを使用するメニューであっても鍋のように使っているだけのモノも多く、その場合は普通の家庭用の鍋で作れ、味にそんなに違いがでない。蓋をして上火を使うタイプの料理であっても家庭用のオーブンで代用できるし、モノによってはオーブン・トースターでも製作できるので、割と気軽に作ることが出来るのだ。

(中海老のチリソース)
こうやって、やや勝手な解釈をもって考えてみると、釣行前に研究して仕掛を作ったり、準備そのものも楽しめるタイプが多い釣り人は案外料理に向いているのかも知れない。まぁ、別に外遊びをやらない人であっても、昨今では中高年の料理教室は盛況だと聞いているので潜在的「男料理人」の数は多いと思う。
雨の降る中、家の中でボーッとしていたり、モンモンとした気分で何もせずに過ごすよりも、料理という手段があればヒマも潰れるうえ、家族にも喜ばれるので一石二鳥だ。だから世のオヤジ達に「男料理」をお薦めしたい。
と、外で遊べずインドアな事をココまで書いてきたが、やっぱり外で遊んだ方がイイに決まってるか?…。
「アウトドア料理は男の領域にある」とは、よく言われている。ワタシの回りを見渡してみてもキャンプをする家族の、ほぼ100%でオヤジ達が頑張って料理を作っている。
これは深読みかも知れないが、アウトドアという、半野生~野生そのものの環境下にあっては、我々男達が太古の昔に培った「狩猟をして獲物を持ち帰り、家族へ食べ物を振る舞い、皆の胃袋を満たしてやる」という遺伝子の指令が頭の片隅を刺激するのか、何となく「家長?として家族を食わしている感」が実感できて、気持ちがイイものだ。多分ではあるが、女性が料理を作った場合とは喜びの種類が違うように思える。
本来ワタシは「食いモン」にはあまり興味が無く、基本的に腹が膨れればイイという基本理念?の持ち主だ。モチロン、マズイものよりもオイシイものの方が食べてウレシイのは当たり前なのだが、「これを食いたいのならココ」と決め撃ちしてから店に行くタイプで、「お買い物でブラブラした後にそこで見付けたオシャレな店で食事を…。」というパターン等は大の苦手だ。ましてや料理なんてものには全く興味が無かったのだが…。そんなワタシが料理に興味を持ちだしたのは、やはり女房子供と共にキャンプをし始めた頃からだった。

(子供からのリクエストが多い「トマト&ベーコン」がベースの野菜スープ)
今でも主流だけど、特に昔のキャンプ場での食事といえば自分を含めてほとんどが焼き物、俗にバーベキューと称する、その実コリアン・バーベキュー=焼き肉をする人ばかりで、谷間のテント・サイトなんかは、そのニオイと煙が立ちこめて「焼き肉谷」と化していた。その状況にウンザリして一時キャンプから遠ざかっていたのだが、子供の成長と共にキャンプを再始動しだした頃にはアウトドア料理のレシピ本が多数発刊されるようになり、お手本が揃う状況になっていた。そんな中、出会ったのが、成美堂出版の「太田 潤著3倍楽しめるダッチオーブン72メニュー」

と「豪快!うまい!大満足の肉料理」

の2冊だった。
「3倍楽しめる~」は、わが家にダッチオーブン導入のキッカケにもなった本だ。「~大満足の肉料理」は市販では味わえない肉料理専門店のノウハウが詰まっているので、今でも困ったときにはページをめくっている。

(ケチャップ&白ワインビネガー・ベースのソースがかかったポークソテー)
初期の段階では野外でばかり作っていたワタシだが、気付けば次第に家庭内でもするようになっていった。そして今では各週の、釣りに行かない日の夕食をほとんど作るまでに至っている。幸い、ウチの嫁さんは料理が上手なうえ、造詣が深く、知識が豊富なので的確なアドバイスをもらえるから、こちらの上達スピードも速い。そしてその味は概ね家族には好評だ。
これまでトータルでは30種類以上の料理を製作しているし、カレーだけでもタイプや国籍?の違うモノを4種類も作った。モチロン食べてイマイチということもあるので、レパートリーと化しているのは、その内25種類といったところだろうか?。

(牛丼)
世のオヤジ達が料理好きになるには冒頭で触れたように自然と料理が作りたくなってしまう、キャンプに向かうのが手っ取り早い。しかし、ソコまで踏み切れる人はそう多くはないだろうから、家庭のコンロでもイイからチャレンジしていただきたい。その場合、野性味に欠けるのは仕方がないが、それでも「家族に振る舞った感」の一部は味わえると思う。
では「どんな人が向いているのか?」ということをワタシなりに分析してみると、単刀直入に「ウマイもんが食いたい」だけではチョッと苦しいと思う。それだけだとプロに作ってもらう方がオイシイに決まっているからだ。
それよりも「作ること自体=プロセス」が楽しめるかどうかが大切な要素だと思う。つまり「与えられたモノを消費するだけで満足出来る」タイプよりも「モノに対して何某(ナニガシ)かの手を加えて自分なりのアレンジ(改造?改良?)が出来る、あるいはそうしたくなる」タイプの方が向いていると勝手に解釈したい。仕上がりが美味しくて家族共々ハッピーになることは大前提だが、それに加えて、前段階の段取りや制作中のひらめきを楽しむ要素がかなりのウェイトを占めるように思うからだ。
初めのうちはレシピ本を読み、設計図?通りに作る事になるだろうけど、作ることにだんだん慣れてくると前段でも触れたが「ココであの調味料を使えば…。」とか「レシピ本では豚肉を使っているが、コレを鶏肉に変えれば…。」なんてアレンジができるようになり、「自分なり」にすることも可能になるので更に楽しくなってくるだろう。
レシピ本を買う気がなくても、今も昔も料理番組が盛んに放送されているので、そのホームページから入ってレシピをダウンロードすれば無料で手に入る。
お薦めは
※「ミヤネ屋~愛のスパルタ料理塾」
http://www.ytv.co.jp/miyaneya/recipe/recipelist.php
(ナイトスクープでおなじみの林先生が、イマイチ美味しく料理が作れない主婦に要点を的確に教える番組)
※「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」
http://asahi.co.jp/oshaberi/
(手早く作れることが売りのメニューが揃っている)
※「ちちんぷいぷい~キッチンぷいぷい」
http://www.mbs.jp/puipui/kitchen/index.shtml
(実店舗で働いている現役プロが作るメニューが売り)
等だ。

(回鍋肉=ホイコーロー)
これから料理を始めようとするオヤジ達には家庭内で作るにしてもアウトドア系の料理から入ることをお薦めしたい。というのも、この手の料理は豪快?でシンプルな物が多く、そのほとんどの場合で多少塩加減等が狂ってもドーってことがなく、気に入らなければ後から調整もできる物が多いからだ。また、ダッチ・オーブンを使用するメニューであっても鍋のように使っているだけのモノも多く、その場合は普通の家庭用の鍋で作れ、味にそんなに違いがでない。蓋をして上火を使うタイプの料理であっても家庭用のオーブンで代用できるし、モノによってはオーブン・トースターでも製作できるので、割と気軽に作ることが出来るのだ。

(中海老のチリソース)
こうやって、やや勝手な解釈をもって考えてみると、釣行前に研究して仕掛を作ったり、準備そのものも楽しめるタイプが多い釣り人は案外料理に向いているのかも知れない。まぁ、別に外遊びをやらない人であっても、昨今では中高年の料理教室は盛況だと聞いているので潜在的「男料理人」の数は多いと思う。
雨の降る中、家の中でボーッとしていたり、モンモンとした気分で何もせずに過ごすよりも、料理という手段があればヒマも潰れるうえ、家族にも喜ばれるので一石二鳥だ。だから世のオヤジ達に「男料理」をお薦めしたい。
と、外で遊べずインドアな事をココまで書いてきたが、やっぱり外で遊んだ方がイイに決まってるか?…。