中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’17 玄達瀬のヒラマサ釣り? ~5回目

2017-07-29 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 これで5回目。これまでで一番速い潮が流れていた。

●100mあたり、3分ジャスト●

 上下層の流速差はいくらかあったが、前回よりもやや少なく、その面では釣り易そうだった。

 しかし、最初に竿を曲げたのはメジロ(ワラサ)だった。

●メジロの引き…●

 途中で少し潮が緩んだが、竿を曲げるのは

●大した引きじゃない…●

メジロだった…。

 ヒラマサの活性は明らかに低く、メジロのタナとは違うような気がしたので、「早めに底潮に入れて、ポイント手前で張る」パターンを組んでも

●ストップウォッチで正確に計っても…●

 メジロだった…。

 あれこれ試して、ヒラマサが釣れる前兆とされる、グレを釣っても、その後に掛かるのは、

●途中ですぐに正体がばれる●

メジロだった…。

 再び潮流が流速を上げたので、

●100mあたり、2分45秒●

 「食うパターンが変わるか?。」と思っても、今度はイサギが掛かってくるだけだった。

 結局、ボクはメジロばかりで二桁釣果に突入してウンザリな中での、ヒラマサ・ボーズ。同船者二人にはオマツリした仕掛の中に絡み付いてしまい、アタリも引きも味わうことができなかったヤツと、最後の一投の、一つ手前に釣れたヤツと、合わせて2本の中マサが来たのみだった。

 今回の釣行時辺りから、玄達瀬のヒラマサの釣果がガクンと落ち、釣れても中マサ止まりが1~2本という釣果が続いている。前回釣行時のヒラマサは精巣も卵巣も空っぽだったことから、産後の育休の、ピークに入ったようだ。
 ここから先は、玄達瀬の各地に散った、小規模の群れを追っての釣りになるが、大マサクラスならまだまだ出る可能性のあるので、諦めずに釣行を重ねてゆくつもりだ。
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’17 玄達瀬のヒラマサ釣り ~4回目

2017-07-22 12:30:00 | 船釣り・釣行記
今回も時間が有りません。ササッと書きます。


 今回で4回目。「どこかで流れるかも?。」と思っていたのだが、天候運だけは良く、釣行回数だけは伸びている。しかし、釣果については納得のいかない日々が続いている。


 いつもと同様の航海を経て現地に到着すると、今シーズンでは速い部類に入る潮流が流れていた。

●100mあたり、3分30秒強の潮●


 開始後、数投のうちに「走っているのは上潮であって、底潮の速さはそうでもない。」と、感じられた。隣で仕掛を流す、名古屋の清水さんも同意見で、それを攻略するため、リールのスプールをストップ&ゴーさせ、道糸のたるみを取っているようだった。そして、それが功を奏し、清水さんは、この日初アタリを捉えることに成功した。

●この日の初アタリ●

 上がってきたのは、小マサクラスだったが、読みは当たったので、満足できる1本目だったようだ。

 止めのパターンが有効ならば、それを試さない手はない。ボクも100mで10秒、110mからは5mごとに5秒止めるというパターンを組んでみたが、120mに差し掛かった頃に、スプールが急速回転を始めた。

●この日の、ボクの初曲がり●

 引き味は大したことはなく、正体は小マサだったが、普通に流してはアタリが出ていなかっただけに、この1本をゲットしたことが、その後の展開に、大いに役立った。

●小マサ●


 その後もストップ&ゴー・パターンを試していたが、次の1本が出なかった。そして、気付けば少し潮が緩み始めていた。

●100mあたり4分弱●

 それでも潮流に上下差があって、普通に発泡ウキの浮力を上げて仕掛を浮かせると、上潮に飛ばされてエサが丸残りとなり、逆に浮力を落とすとエサが全く残らなくなる。その差が極端なため、「ちょうど良い頃合」を探るのが難しかった。
 ここで逆転の発想をと、「重めのオモリで先に沈めて、想定ポイントの手前で道糸を張る方法」を試してみることにした。そしてこの作戦が大当りとなった。

●別パターンで成功●

 そして、ここから入れ食いタイムが始まった。サイズはブリ族混じりで小マサ(60cm台後半)~ヒラマサ・クラス(83cmまで)だったが、いつ来るか判らない大マサ・クラス以上に期待で胸を膨らませて流し続けるのは、ドキドキ感を伴う幸せな時間帯だった。
 しかし、膨らんだ期待に応えてくれるBIG ONEには遭遇できなかった。そして気付けば潮はだんだんと緩んでいった。
●100mあたり5分強●

 緩んだ当初は、その分だけ意識的に強く仕掛を張ることで対処できたが、潮流が更に緩むにつれてアタリの数はどんどん減り始めた。

●張る時間を時計で正確に計っていたが…●

 そして潮流の角度までが変わると、アタリは遠退いていった。

 この状況をみて、船長はアタリが活発に出た沈み瀬に対する角度を修正するためにアンカーの打ち変えを行った。
 修正後は潮が更に緩み、これまでとは違って底潮の方が速くなっていた。そこで、通常の完全フカセの範囲での、発泡ウキ浮力の調整を行っていった。
 最初の一本が食いだすまでに時間が掛かったが、以降はポツポツ・ペースながら、退屈しない程度にアタリが出てくれた。ただし、時間帯のせいか、ブリ族が多く、たまに「オッ、これは?」と思わせぶりな引きに遭遇しても、メジロ級のダブルということが多かった。

●メジロがダブルとは知らずに、ぬか喜び中●

 一際強く感じられる引きに遭遇しても

●この日一番の引き味!●

 下バリにヒラマサ、上バリにメジロ(ハマチのお兄さんクラス)のダブルで、ガッカリは続いた。

●思わせぶりのダブル釣果●

 結局、この時の、ダブルの先バリに付いていたのが、当日最長寸という、皮肉な展開だった。

●これが精一杯の85cm●


 長らくリールトラブルが続いていたが、今回はそれが無かった。「リールが順調に回り続けることがこんなに有難いことだったとは…。」と、本来であれば当たり前のことに対して変に感心した次第だ。それにより、一流しごとの、回転の差異が無くなって連続性ができたり戦略が立て易かったりで、イイことずくめで事態が好転したため、ドカンと一発は全く無かったが、それなりに納得できた一日だった。
 
●当日二人分の釣果(メジロは数本リリース)●


 次回からは、玄達瀬解禁期間の後半戦に入る。巨マサの確率はグンと落ちてくるが、奇跡の一本を目指してこれからも攻め続けてゆく。だがその前に、これから先、リールがトラブル・フリーで回り続けてくれることを祈るばかりだ。
「リールは回ってナンボ」なのだ!


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’17 玄達瀬のヒラマサ釣り ~3回目

2017-07-15 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 今回も時間が無いので簡単に…。

 いつものように、晴海丸さんで玄達瀬へ。


●それなりの感度はあるようだったが…●

 今期の玄達瀬は、潮流が不安定な日が多く、釣行日近辺でも数日間にわたって、潮止まり~ユルユル潮が続いており、場所ムラ日ムラが激しい状況が続いている。そしてこの日もユルユル潮の中でのスタートだった。
 
●100mあたり、14分50秒の潮●


 「それでも動いていないよりはマシ。」と気を取り直して実釣をスタートしたが、たった数投で最悪の事態が起こった。何と、アクセルレバーを入れていないにもかかわらず、勝手にリールが巻上げを開始し、それが収まったかと思えば、とうとうウンともスンとも動かなくなってしまったのだ。(後に、このリールの故障原因は、「ICモジュールのトラブル」と判明する。)

 運良く船長が同じリールを所有していて、それをレンタルしてくれたので、事なきを得たが、気付くと潮流の流速はやや上がり始めていた。

●100mあたり、9分10秒●


 「これはチャンス。」と思った矢先にアタリを捉えることに成功。相手は小マサだったが、トラブルに気落ちしていた僕の心が晴れたかに思えた。

●60cm台後半●


 続いて、5~6頭のイルカが通過し、その影響が懸念されたが、それが去った次の流しで大アタリの急速逆転が始まった。(イルカに驚かないヒラマサは、まさにKing Fish!)

 「1本目とは違うぞ。」との思いから気合を入れて巻上げを開始する。強制的に道糸を掴んでリールに送り込む、“糸抜き区間”は無事に通過し、頭をこっちに向けることには成功した。しかし、酷使された借り物のリールはドラグか不調で、数クリック締めるとロック、数クリック緩めるとノンストップで道糸が出て行く状態だったので、苦心惨憺の引き寄せだった。
 それでも何とかドラグの折り合い点を探して残り50mほどまでの巻き取りに成功した。
 この辺りからは、足下の水深分を切りつつあるため、普段通りにここから先は少しずつドラグを緩めていこうと、ドラグノブに手を伸ばして微妙にそれを行ったつもりが、それが緩すぎて、ドバッと道糸が出てしまうハメに…。
 マズイ展開になっていると思いつつ、ドラグを締め直すと今度はフルロックして全く道糸が出なくなって、竿が伸されそうになった。そしてこの抵抗感を感じたリールが大物と判断したのか、メガツイン構造のギアが落ちて、Powerモードに入ってしまうことに…。
 ギアの落ち方が不自然だったため、「何だかリールの動きがオカシイ!」と思っていたが、その矢先に、ナ・ナ・何と、リールが巻上げを完全停止してしまった。
 ここで慌ててドラグを緩めて手巻きに切り替えたが、またもや道糸が出すぎてしまい、今度はそれを指で押さえるハメに…。
 この一連のドタバタで出来た隙を相手は見逃してくれなかった。ここで猛ダッシュをかけられて、そのまま沈み根回りに突っ込まれてしまった…。
 勿論結果はバラシだった。推定1mチョイ・クラスだっただけに、悔しさは計り知れないほどだった。(後に、このリールの故障原因は、「モーターのトラブル」と判明する。)


 その後、リールの巻上げは復活せず、2台目のリールをレンタルし、釣りを再開する。

●この日通算3台目のリール●


 しかし、このリールの状態も芳しくなかった。隣で釣る富山の森田さんがポツポツとアタリを取っているのに、こっちには一向にアタリが出ないのだ。

●ポツポツとアタリが出る状況だったが…●


 それもそのハズ。隣で回る750MTに比べると、明らかに回転がおかしいのだ。そして我がリールの経過時間を見るとびっくり仰天してしまった。

●100mあたり、25分40秒!●

 慌ててパーツクリーナーで洗浄したが、回転ムラがあるようで、古いグリスを流しても、数投で回転が悪くなるのだ。

 もう、機械頼みにはできないので、仕方なくリールから手で道糸を摘み出し、隣リールの回転をモニターしながら同じペースの糸送りを演出してみることにする。これが正解だったようで、すぐに道糸が走ってくれた。
 しかし、その正体はメジロで、ただのぬか喜びだったのだが…。

●ようやく曲がるも●


●メジロでは…●


 「手で引っ張りつつ」では、あまりに非効率なので、最後の手段をタックル・ボックスから引っ張り出してみることにした。そして、めまぐるしく変わったこの日最後のリールは、イシダイ用のリールだった。

●18年ぶりの、玄達瀬での手巻きリール●


 玄達瀬では、その昔に手巻きで挑んだ際に、「入れ食いだが入れバラシ」になったために使用を控えていたが、「食わせられなければ、後は無い」との状況判断からの実戦投入だった。
 しかし、ジアイは過ぎてしまったのか、このリールではシイラが1本掛かったのみで、この日の役目を終えてしまった。


 長きに渡って釣りをしているが、1日に4台ものリールを使ったのは初めての経験だった。これまでに3年連続でリールトラブルに見舞われているが、最悪にもこの日はその頂点だったようだ。使ったリールはそれぞれ機種が違うし、トラブルの箇所も違うため、機械の欠陥というワケではなく、ただボクにツキが無いだけだ。やはりお祓いが必要なのかも知れない…。
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「大マサ・小マサ」の話

2017-07-08 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他
 釣りの世界、とりわけゲーム性が高かったり、大物志向であったりする場合、小さなクラスをやや蔑称気味に、大物を称え気味に名称を変えて言うことが多い。
 その例としては、グレ釣りでは30cm以下のサイズを「木っ端(コッパ)グレ」と呼び、イシダイ釣りでは40cm以下のサイズを「三番叟(サンバソウ)」と呼ぶ。また、洋物ではブラックバスの50cmオーバーを「ランカー」と呼ぶことで差別化している。
 サイズ感に関しては、磯釣り界が面白く、例えば帰港する船内でグレ釣り師が他人に釣果を聞かれる場合、木っ端グレをキープしていると、自嘲気味に「木っ端ばっかりですワ。」と言うし、イシダイ釣りに至っては、より大物志向でプライドが高いのか、サンバソウ・クラスをキープしていると、多くの人から、「そんなのリリース・サイズやろ!。」という言葉が今にも飛んで来そうになる。

 ヒラマサの場合も、各船のH.P.等で確認すると、サイズによる名称を大マサや小マサと使い分けているのを見かけるし、このブログでもそうしているが、これは、ヒラマサの漢字表記が平政であるため、村上元三の小説「次郎長三国志」に登場する、清水次郎長の配下で同姓同名の「山本政五郎」を名乗る二人を区別するために呼び分けた、「大政」、「小政」に由来しているのだと思う。
 かくいうボクもサイズごとに呼び名を使い分けているが、今回はその線引きを整理してみた。

 まずは50cm~60cm未満。これは普通に釣っていての最小サイズであるから、「チビマサ」で異論の無いところだと思う。英語で言うところの「little(ちっちゃな)」といった感じだ。
 次いで60cm~70cm未満。チビの一つ上だから「小マサ=Small(小さい)」だろう。そして70cm~80cm未満は「中マサ=Medium(中くらい)」と言うべきか。
 続いて80cm~90cm未満だが、このクラスは、普通に釣っていてサイズ的に納得でき、ヒラマサらしい引き味を味わえるため、「標準」という意味を込めて、「平マサ=Reguler(普通)」と呼ぶのがピッタリだと思う。

 90cm~105cm未満は、普通に釣るなら8号ハリスがそろそろ限界のクラスのなってくるし、とりあえずの一次目標である“メーターオーバー”の称号が与えられるため、「大マサ=Large(大きい)」と呼ぶのがふさわしく思う。しかし、このあたりになると5cm刻みでパワーアップするので、本当は、90~95cm未満が大マサ(梅)95~100cm未満が大マサ(竹)、100~105cm未満を大マサ(松)と小分けしたくなるのだが…。

 そしてここから更に上のサイズは、さすがの玄達瀬でもかなり遭遇&ゲット率が下がってくる。だから105cm~120cm未満は「デカマサ=Huge(巨大な)」で、更に上の120cm以上は「巨マサ=giant(とにかくでかい)」と呼ぶのが適当だと思う。
 玄達瀬の、ルアー系の釣りでは2012年に150cm(28.3kg)という、とんでもないサイズが仕留められているが、これはマサという名はもう付けずに「バケモノ級=Monster Class」でイイのかも知れない。

 運良く今年は初回の玄達瀬釣行でデカマサを獲り、過去の2014年にも同クラスを獲ったが、未だ巨マサは獲っていない。当然、毎年この巨マサを目標としていて、あと数回残っているチャンスで何とかモノにしたいと奮闘中だが、そんな矢先、よく知る船が一船・一日の釣りで、ナ・ナ・何と「130cm(17.2kg)、122cm(12.5kg)、121cm(12.0kg)」という、とんでもない釣果を出したとのニュースが飛び込んできた。
 今年は、例外がまれにあるものの、レギュラー・クラスの数が伸びていない変わりに、「大マサ(松)クラス以上のゲット率が例年よりも高いだろう。」と言っていた、ボクの、当初の予測は現実のモノとなっているから、ここを訪れる皆さんも心して挑んで欲しい。

 (釣行しておらず、くだらない記事で申し訳ありません…。)
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’17 玄達瀬のヒラマサ釣り ~2回目

2017-07-01 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 今回は、あまり時間が無いので、ササッと書きます。

 年に一度の兄弟での玄達釣行。結果から言うと、ボクの惨敗だった。
 今期初めて晴海丸さんへの乗船。ボク自身が最も信頼する船長の一人なので、期待を込めての釣行だった。

●洋上の晴海丸さん●


 足下の水深が65mラインのポイントに到着後、潮流を調べると、まずまずの流速で流れていた。

●100mあたり6分チョイ●


 これは期待できると思ってはいたが、先週と同様に、風が横から吹き、そのうえ、天気予報で知らされたレベルとは違った強さであったため、苦労しそうな気配はあった。

 開始早々からアタリが出る展開ではなかったが、しかし、ここは玄達。ばらく経つと応えてくれる魚がポツポツとアタリ始めた。

●最初は兄の竿が曲がる●

 1本目は兄が掛けた80cm台のヒラマサ。続いてバラシを挟んで大型マダイが登場するが、ボクにはアタリが皆無だった。

●85cmのマダイ●

 「何かがおかしい。」と思いながら、リールの回転をチェックすると、兄の使用する600Feがスムーズに回転しているのに対して、こっちの旧型750MTは、前回に引き続いてまたもや周りが遅い。慌ててパーツクリーナーを吹き付けると、「つき物が落ちたように」復活し、その結果、しばらく後にようやくアタリを捉えることに成功した。

●ようやく曲がる竿●

 だが、なぜかそれは中マサクラスだった。

●72cmほど●

 そして、ボクに比べて格段にアタリの多い兄は、自己記録更新に成功する。

●89cm●

 しかし、午前10時を回ったあたりから、雲行きが怪しくなった。だんだんと潮が緩み、11時を指す頃にはとうとう完全に止まってしまったのだ。そして、それは4時間もの長きに渡って続いた。
 これまでの、何度もの玄達釣行では、ブッ飛びで苦労させられた経験はあるが、潮止まり、それも4時間も続くようなことは初体験だった。


 当初は「動けば食う。」と皆が思っていたが、損失した時間はあまりに長かった。そして、とうとう痺れが切れて、移動することになった。
 他船がどんどん引き上げてゆく中、残り時間は少なかったが、船長はいつもの調子で好ポイントを見つけ出した。

 最後のポイントでは、少しだが潮が動いており、2投目でアタリが出たが、それはまたもや兄の竿であり、80cm級のヒラマサをゲットされてしまった。
 潮流も徐々にだが、スピードを上げ始め、状況がみるみる好転し始めた。そして、ようやくボクの竿も曲がったが…。

●久しぶりの締め込み●

 悲しいかなそれは、途中の横走りで正体がバレバレの、85cmのブリだった。

 そして、続くアタリも兄の竿だったが、これはバラシとなってしまった。
 こうなると、「何でだろう?。」との思いがボクに巡るのは当然だが、「もしや?」と思ってリールの回転具合を比較すると、午前中とは反対に、ボクの750MTの方が良く回っているのだ。
 「回転が良い=糸が良く出る」だから、朝とは逆にボクの方が深く入り過ぎていたのだ。よくよく考えてみると、このポイントで仕掛けの投入を開始してしばらく後に、ウマヅラハゲが掛かってきたことがあったうえに、ようやくマトモな走りがあってもブリ族だったが、それはボクの仕掛けが外道の居る、深めのタナに入っていた証拠だ。リール以外のセッティングは兄と共通なので、発泡ウキの浮力を合わせていたのだが、それは大きな失敗だったのだ。
 「リールや竿が違えば、糸の出方が違う。」ということは、解り切っていたハズなのだが、アタリの少なさから、アセッて判断力が低下していたのだ。
 ただし、これに気付いたのは、残り2投になってからだった。しかし、その時点でジアイはとうに過ぎており、結果は何も得られないままに、この日の釣りが終わった。

●全体の釣果●


 当日は潮止まりという、最悪の状況下で、退散する船が続出する中、夕方のジアイを掴んでくれた船長に感謝ではあるが、ボクは3年続いてのリールトラブルによって自分のペースを崩したために、そのチャンスをみすみす逃してしまった。

 「反省すること頻りではあるが、次の釣行に生かすこととしよう。」と、自宅で750MTの分解掃除と注油を行いながら、自分を言い聞かせるのであった。

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